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おすすめのグランドカバープランツ25選|育てやすくてかわいい品種を厳選!手入れ不要のものや日陰でも育つものも


芝生やセダムだけじゃない!グランドカバープランツにおすすめの多年草を紹介。クローバーなど定番の常緑種から、タイムなどのハーブ、クラピアなど花が咲くものも。それぞれの植え付け時期や日陰への強さなども解説します!

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冥王堂あや

2008年クリスマスローズ好きが高じてマニアが集う店「冥王堂」創立。「クリスマスローズの世界展」育種コンテストで特別賞・ミヨシ賞をW受賞。近年は執筆業務やYouTubeチャンネルで園芸講師も担当。過去にNHK出版など園芸専門誌でも取材協力は多数あり。グリーンアドバイザー資格を持ち、子どもたちに園芸を教えるボランティア活動なども行っています。…続きを読む

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ネモフィラ

出典:PIXTA
パンジー、ビオラ、サクラソウ…春の草花の苗がお店に並び始めると、今年はどんな植物を植えようかな、とワクワクしてきますよね!春のガーデニングプランにぜひ取り入れたいのが、庭をおしゃれに美しく魅せてくれる「グランドカバープランツ」。グランドカバーに向く植物や、ほかの植物とのコーディネートのコツ、お手入れのポイントなどをお伝えします!

 グランドカバープランツって?

庭づくりをしていると気になるのが、植物と植物のちょっとしたすき間や、むき出しの地面。ほうっておくと雑草が生えて見た目も良くないので、できればきれいに隠したいですよね。そこで活躍するのが、グランドカバープランツ。名前の通り、ground(地面)をcover(覆う)する植物のことで、芝生などもその一つになります。ほかにも、丈夫な多年草の草花やハーブなど、いろいろな植物をグランドカバーとして利用することができます。可憐な花を咲かせるものや、冬も枯れない常緑のものなどもあるので、庭のテイストや目的に合わせてコーディネートを考えてみましょう!

グランドカバープランツの活用に関してはこちらの記事をチェック!


グランドカバーを作るメリット

グランドカバーの庭
出典:写真AC
グランドカバーを作ると、どんなメリットがあるのでしょうか。グランドカバーを植えることで得られるメリットがあるなら、ぜひ植えてみたいですよね!グランドカバーの利点は、主に「雑草対策」「花を楽しめる」「泥はね防止」の3つが挙げられます。

雑草対策になる

グランドカバープランツを検討中の方が、一番期待しているのは「雑草対策」ではないでしょうか。一雨ごとに生長し、増えてしまう雑草対策には、グランドカバープランツが一役買います。雑草を抑制しつつ、見た目の良い匍匐(ほふく)性の草花が地面を覆ってくれたら、すてきな玄関アプローチになりそうですね!これは一石二鳥です。

花を楽しめる

ピンクの花
出典:写真AC
グランドカバープランツが芝生と違う点は、かわいい花が咲く種類があることです。芝桜のようなピンクの花、ニーレンベルギアレペンスのような白い花や、ベロニカジョーシアブルーのような青い花など、お好みに合わせて選ぶことが可能です。詳しくは、後述する「おすすめのグランドカバープランツ25選」を参考にしてくださいね。

泥はねの防止

庭にエクステリアが何もないと、大雨の後に足元がぬかるみ、玄関回りが泥だらけになりがちです。砂利や飛び石を置くのも良いですが、それだとナチュラルさが物足りない…。そんな時にはグランドカバープランツを植えてみましょう。グリーンが地面を這うように覆い、水を吸ってくれるので水がたまりにくくなります。グランドカバープランツを植えると泥はね防止と同時に、ヒートアイランド現象防止の緑化対策にもつながりますね。

グランドカバーに向く植物は?

Flickr(Photo by iyoupapa
グランドカバープランツに利用できるのは、どんな植物なのでしょうか?その条件は主に次の5つです。
  1. 背丈が低く、地面を覆うように横に広がる
  2. 適度に繁殖力が強い
  3. 多少踏まれても大丈夫
  4. 暑さや寒さ、乾燥に強く、手入れが楽
  5. 常緑、またはできるだけ長い間緑の葉をつけている
これらの条件に合った植物の中から選ぶと良いでしょう。ぜひご自宅の庭にぴったりのものを見つけてくださいね!
グランドカバープランツを植えるときのポイントは、成長したときにどのくらい広がるかを考えて、適度な間隔をあけること。また、まったく土作りをしていない場所に植える場合は、あらかじめ肥料などを入れて、土に栄養分を補給しておきましょう。

グランドカバーの選び方

グランドカバープランツ
出典:写真AC
グランドカバープランツはどのように選んだらよいのでしょうか。使い勝手の良さや、自宅の環境に合ったものを選びたいですよね。「日当たり」「踏みつけに強いか」「常緑かどうか」の三点のポイントに注目して選んでみましょう。

庭の日当たりを確認

同じ地域にお住まいであっても、自宅の環境はそれぞれ異なります。まずは、グランドカバープランツを植え付けたい場所の日当たりはどうなのか、改めて観察してみましょう。自分の家だからと分かっているつもりになって、先入観で日当たりを判断してしまいがちです。南側だからといって、日中ずっと日光があたるとは限らない場合もあります。例えば、隣家の物置やカーポートの陰になっていませんか?再度、確認してみましょう。

動線上に植えるなら踏みつけに強い植物を

クローバー
出典:写真AC
玄関アプローチに植えるなら、踏みつけに強いグランドカバープランツを選ぶと良いでしょう。踏まれるほど強くなる繁殖力と、耐踏圧性を持つ植物には、クラピアやクローバー、リシマキア、ワイヤープランツ、マンネングサなどが挙げられます。背丈が低く地を這うようにして生長する植物なら、多少踏みつけられても元気に育ってくれますよ。

常緑のものなら手入れ不要

一年を通してグリーンを絶やさない、常緑のグランドカバープランツなら、お手入れも不要で楽ちんです。大きくなる植物が植えられないようなちょっとしたスペースに、冬でもグランドカバーの緑があれば、ほっと癒されますよね。和風住宅ならリュウノヒゲやハツユキカズラ、洋風住宅ならセダムやワイルドストロベリーもかわいいですよ。

おすすめのグランドカバープランツ25選

Flickr(Photo by Till Westermayer
おすすめのグランドカバープランツにはどんな種類があるのか、具体的に見てみましょう。育てやすさや、見た目のかわいさ、そして地方にお住まいの方でも通信販売で買い求めやすいものを中心に、25種類選んでみました。癒しの庭づくりの参考にしてみてくださいね。

1. クリーピングタイム

タイム
出典:写真AC
植え付け時期開花時期好む環境耐寒性
4~6月、9~10月5~8月日当たりが良く乾燥した場所常緑(地域によっては冬に地上部が枯れる)
タイムと言えば香りの良いハーブの一種で、料理のスパイスで使ったことがあるかもしれませんね。タイムには立ち上がるタイプと地を這うタイプがありますが、クリーピングタイムは地を這うので、グランドカバーに最適です。手入れ不要で、歩くたびに良い香りが立ち上がるすてきなグランドカバーになりそうですね。寒さにも強く北海道でも越冬可能です。

2. クラピア(ヒメイワダレソウ)

クラピア
出典:PIXTA
植え付け時期開花時期好む環境耐寒性
3~9月5~6月日当たりが良い場所常緑(地域によっては冬に地上部が枯れる)
別名リッピアの名前でも流通している、日本在来のイワダレソウの改良品種です。生長が早く、広い地面のカバーに向いているので緑化工事にもよく利用されている植物です。細かい葉が密生して地面を覆い、庭がきれいな緑のじゅうたんになりますよ。初夏には薄ピンクのかわいい花も咲きます。花が終わったら、花がらをこまめに摘み取ると、きれいな状態をキープできます。

3. アジュガ

アジュガ
出典:写真AC
植え付け時期開花時期好む環境耐寒性
3~5月、9~10月4~6月日陰~半日陰常緑(地域によっては冬に地上部が枯れる)
半日陰でよく育つアジュガは、和風ガーデンやシェードガーデンにもぴったりです。小型品種の「チョコレートチップ」や、マルチカラーの「バーガンディグロー」、明るい黄色の葉の「ゴールドライム」や斑入り葉の園芸品種などがたくさんあり、カラーリーフとしても楽しめます。花色は、一般的な青い花のほかに、ピンクの花や白い花もあります。お庭の雰囲気に合わせて選べるのがうれしいですね。

4. マンネングサ

マンネングサ
出典:写真AC
植え付け時期開花時期好む環境耐寒性
3~5月、9~10月4~11月日向~半日陰常緑
マンネングサはセダム属の多肉植物の一種です。モリムラマンネングサやツルマンネングサなど繁殖力が高く、日本でも野生化しています。ホームセンターや100円ショップでも購入できますよ。手入れ不要で、雨が降れば特に水やりなどは必要ないので、ズボラさんでも楽ちんです。マンネングサをちぎってばらまくだけで、勝手に増殖してくれますよ。

5. クローバー

クローバー
出典:PAKUTASO
植え付け時期開花時期好む環境耐寒性
3~5月、9~10月3~9月日当たりの良い乾燥した場所常緑(地域によっては冬に地上部が枯れる)
幸せを呼ぶ四葉のクローバーで有名なマメ科の宿根草です。シロツメグサの白くて丸い花が一面に咲くと春の訪れを感じます。グリーンの葉で白花の一般的なクローバーだけでなく、赤やピンクの花や、華やかな斑入り葉や、シックな銅葉の品種など、さまざまな園芸品種が売られています。広い場所に植えるなら春か秋に種まきで育てることも可能ですよ。

6. ペニーロイヤルミント

ペニーロイヤルミント
出典:写真AC
植え付け時期開花時期好む環境耐寒性
3~5月、9~10月5~6月半日陰冬は地上部が枯れ、越冬
繁殖力旺盛なミントのなかでは生育が比較的おだやかなタイプ。広がりすぎたら刈り込むなど適宜お手入れをすれば、さわやかな香りのグランドカバープランツとして楽しめます。食用ではないので口にしないように気をつけましょう。ダニやノミ、アリやカメムシなどの虫除け効果も期待できそうです。

7. リュウノヒゲ

リュウノヒゲ
出典:写真AC
植え付け時期開花時期好む環境耐寒性
3~5月、9~10月7~8月日向~日陰常緑(地域によっては冬に地上部が枯れる)
しっかりした細い葉が、竜のヒゲを連想させるところから名付けられました。別名タマリュウ。白や紫の花を咲かせ、秋には青紫の実がなります。和風庭園によく似合うリュウノヒゲですが、黒葉タイプの「黒龍(コクリュウ)」を上手に使えば、洋風住宅やアジアンリゾート風のおしゃれなグランドカバーになりますよ。

8. 芝桜

シバザクラ
出典:PAKUTASO
植え付け時期開花時期好む環境耐寒性
3~5月、10~11月4~5月日当たりの良い場所常緑
桜に似た形の小さな花が特徴で、白い花やピンクの花、紫や複色など、花色のバリエーションも豊富です。芝のような茎が地面を這うように広がり、1株で50cmほどの範囲をカバーできます。宿根草ですが、五年以上経つと茎が木質化して花がスカスカになるので、思い切って刈り込んで、若返りを図りましょう。株分けもできますよ。

芝桜の詳しい育て方


9. ベロニカジョージアブルー

ベロニカジョージアブルー
出典:写真AC
植え付け時期開花時期好む環境耐寒性
3~5月、9~10月3~5月日向~半日陰常緑(やや紅葉して銅葉になる)
ベロニカジョージアブルーは、オオバコ科の宿根草で青い花を咲かせます。「ベロニカオックスフォードブルー」の名前で売られていることも。暑さや寒さにも強く、初心者にも育てやすい植物です。直径1cmほどのブルーの花を一面に咲かせるので、花が咲くグランドカバーをお探しの方にぴったりですね。早めに切り戻せば二番花が咲くこともあります。

10. ヒメツルソバ(ポリゴナム)

ヒメツルソバ
出典:写真AC
植え付け時期開花時期好む環境耐寒性
3~5月、9~10月4~11月日向~半日陰冬は地上部が枯れ、越冬
コンペイトウのようなピンク色の花がポンポンと咲く、タデ科の宿根草で、秋には紅葉も楽しめます。一般的なピンクの花の種類は雑草のように野生化していますが、ポリゴナムの白花や、斑入り葉の珍しいタイプも市販されています。茎を横に伸ばしてどんどん増え、ほかの植物の生長を邪魔してしまうことがあるので気をつけてくださいね。

11. ディコンドラ

ディコンドラ
出典:写真AC
植え付け時期開花時期好む環境耐寒性
3~5月、9~10月4~5月日向~半日陰関東以南で越冬可能
ディコンドラ(ダイコンドラ)は、丸いハート型の小さい葉っぱが魅力の、這性の植物です。花は小さすぎてほとんど見えません。ディコンドラには、グリーンのタイプとシルバーリーフのものとがあります。緑葉は半日陰で湿潤な土地でよく増えますが、商品名「シルバーフォール」に代表されるシルバーリーフは、良く日の当たる乾燥気味の場所を好む特徴があります。

12. ニーレンベルギア(レペンス種)

ニーレンベルギア
Flickr(Photo by:Serres Fortier
植え付け時期開花時期好む環境耐寒性
3~7月5~10月日向~半日陰南関東以南で越冬(霜に当てないよう注意)
ニーレンベルギアのレペンス種は、ギンバイソウとも呼ばれます。這性なのでグランドカバーによく合います。直径2cmほどの白い花を咲かせるので、グランドカバープランツの中では花が大きめで目立ちます。アルカリ性用土を好むので、植え付け前に苦土石灰を施しましょう。レペンス種は真夏の直射日光には弱いので注意してくださいね。

13. アサギリソウ

アサギリソウ
出典:写真AC
植え付け時期開花時期好む環境耐寒性
3~5月、9~10月8月日陰~半日陰(西日NG)常緑(地域によっては冬に地上部が枯れる)
ふわふわの銀色の葉が美しいアサギリソウはヨモギの仲間です。耐寒性が高く、常緑なので植える場所を選べばグランドカバーにも使えるんですよ。寒さには強いですが高温多湿に弱いため、風通しと水はけが良く西日の当たらない東側や北側に植え付けて、乾燥気味に育てます。用土に腐葉土や軽石をすき込んで土を山に盛るといいでしょう。

14. アメリカンブルー(エボルプルス)

アメリカンブルー
出典:写真AC
植え付け時期開花時期好む環境耐寒性
3~6月5~10月日向(曇ると花が閉じる)弱い(暖地以外では一年草扱い)
アメリカ原産の青い花、アメリカンブルーは地を這うようにして生長するヒルガオ科の宿根草です。日が出ているときに開花して、日が落ちると閉じる性質を持ちます。摘芯して切り戻すと、花付きが良くなり、新芽を出して地面を覆っていきます。花が少ない真夏に、濃い青色の花を咲かせるので重宝しますが、寒さには弱いので、暖地以外では一年草扱いになってしまいます。

15. ポテンティラ

ポテンティラ
出典:写真AC
植え付け時期開花時期好む環境耐寒性
3~5月、9~10月4~7月日当たりの良い場所半耐寒性(冬に落葉し越冬)
ポテンティラはマット状に広がるというよりは、こんもりと広がるので、普通の草花のようにも楽しめます。画像のポテンティラは、赤味かかったオレンジのグラデーションが美しい「メルトンファイヤー」という品種です。種子でも販売されていますよ。日光を好むためなるべく日当たりの良い場所で、やや乾燥気味の土壌に植え付けましょう。耐寒性は高いですが、落葉して越冬、春に新芽が出ます。

16. ワイヤープランツ

ワイヤープランツ
出典:写真AC
植え付け時期開花時期好む環境耐寒性
3~5月、9~10月5~7月日向~半日陰常緑
ワイヤープランツはその名の通り、針金のような固い茎を持つ植物で、こう見えて常緑低木の一種です。株が大きくなると目立たない半透明の花が咲きます。見た目はかわいいグリーンの丸葉なのですが、どんどん増殖するので、人の動線に入ってこないように注意しましょう。茎が固くて切れないので、子どもや年配者が足を引っかけて転倒する可能性があります。

17. プラティア(エクボソウ)

プラティア(エクボソウ)
出典:PIXTA
植え付け時期開花時期好む環境耐寒性
3~5月、9~10月4~6月半日陰半耐寒性(冬に落葉し越冬)
キキョウ科のプラティア(エクボソウ)は、アジアにも自生する宿根草です。小さな星型の薄紫や白い花を咲かせるので、別名スターラベンダーとも呼ばれます。背が高くならず、横に広がるのでグランドカバーに重宝します。風通しの良いやや湿った土地を好むので、真夏の直射日光が当たらない場所に植えると良いでしょう。

18. セラスチューム

セラスチューム
出典:写真AC
植え付け時期開花時期好む環境耐寒性
2~3月、11~12月5~7月日向~半日陰常緑
セラスチュームは、2cmほどの白い花を咲かせるナデシコ科の常緑の宿根草です。別名、夏雪草。細かい毛の生えた細いシルバーリーフをこんもりと茂らせ、横に広がっていきます。イングリッシュガーデンや洋風住宅に良く似合いますね。ただし高温多湿に弱く、水はけの良い土地を好むので、腐葉土や軽石をすき込んで山に盛ってから植え付けると良いでしょう。

19. リシマキア

リシマキアミッドナイトサン
出典:写真AC
植え付け時期開花時期好む環境耐寒性
3~5月、9~10月5~7月半日陰常緑(種類によっては枯れて越冬)
リシマキアは、サクラソウ科の這性の宿根草です。その種類は200種類もあるといわれています。園芸品種もさまざまでお好みのものを選べます。画像のブロンズ葉の品種は「ミッドナイトサン」という商品です。明るいライムグリーンの葉の「オーレア」もきれいですよ。水分を好むので水切れさせないように気を付けましょう。用土には腐葉土をしっかりとすき込みます。

20. ハツユキカズラ

ハツユキカズラ
出典:写真AC
植え付け時期開花時期好む環境耐寒性
3~5月、9~10月5~6月日向~半日陰常緑
ハツユキカズラは、小さめの艶のある葉がたくさん付くテイカカズラ属のつる性植物です。新芽が白からピンク色の美しい色に染まるため、初雪葛の名前が付きました。見た目は和風ですが、斑入り葉がきれいなので洋風の庭にもよく合います。あまり環境を選ばず育ちますが、葉の発色を良くしたければ半日以上日が当たる場所で育てましょう。

21. ヒューケラ(ツボサンゴ)

ヒューケラ
出典:写真AC
植え付け時期開花時期好む環境耐寒性
3~5月、9~10月5~7月半日陰常緑
ヒューケラは、こんもりと茂るタイプのグランドカバーで、別名ツボサンゴ。やや湿った用土と半日陰を好みます。普通の緑葉のほかにも、画像のようなレンガ色や、黒葉やシルバー葉、複色葉など、さまざまな色の常緑のカラーリーフがホームセンターなどでも市販されていて、選ぶのが楽しくなりますよ。初夏になると、ひょろりと上に花茎を伸ばして開花します。

22. ラムズイヤー

ラムズイヤー
出典:PAKUTASO
植え付け時期開花時期好む環境耐寒性
3~5月、9~10月5~7月日陰~半日陰常緑
ラムズイヤーはその名の通り、羊の耳のようなふわふわとした常緑の楕円形の葉っぱを持つ、トルコ原産のハーブの一種です。柔らかい白い毛でおおわれているので触ると気持ちがいいですよ。酸性用土を嫌うので、植え付け前に苦土石灰を施します。初夏にピンクの花を立ち上げます。夏に蒸れて枯れこんでくるので、花が終わったら適宜剪定しましょう。

23. ワイルドストロベリー

ワイルドストロベリー
出典:写真AC
植え付け時期開花時期好む環境耐寒性
5~月、9~10月4~7月日向~半日陰常緑(寒さで紅葉する場合あり)
ワイルドストロベリーは野イチゴの一種で、食用にもできるグランドカバー。耐寒性が高く、冬でも枯れない常緑で、ランナーでよく増えます。ワイルドストロベリーは縁起の良い植物で、自宅で育てると恋愛運アップや幸運を呼ぶと一時期話題になりました。縁起担ぎで植えてみるのもいいかもしれませんね。

ワイルドストロベリーの詳しい育て方


24. ラミウム

ラミウム
出典:写真AC
植え付け時期開花時期好む環境耐寒性
3~6月、10~11月5~6月日陰~半日陰常緑
ラミウムはホトケノザ科の植物で、種類はさまざまなのですが、中でも「ラミウム・マツクラム」は地中海原産で、背丈が伸びず横に広がるタイプでグランドカバーに役立ちます。園芸品種では斑入り葉やシルバーリーフ、花の色は黄色や紫の種類があり、大変美しいグランドカバーになりますよ。ただし増えすぎに注意しましょう。

25. グレコマ(カキドオシ)

グレコマ
出典:写真AC
植え付け時期開花時期好む環境耐寒性
3~6月、10~11月4~5月日向~半日陰常緑
グレコマは、和名をカキドオシと言います。漢字にすると「垣通し」、垣根を通り越して隣家の敷地にまで伸びるという意味だそうです。そこからも想像つく通り、繁殖力の高い植物でグランドカバーに役立ちます。園芸品種では斑入り葉のものが市販されて入手しやすいでしょう。寒冷地でも冬越しできて、春になるとピンクの花が咲きますよ。

グランドカバーの作り方

ラミウム
出典:写真AC
お気に入りのグランドカバープランツが見つかったら、実際に植え付けてみましょう。ほんのわずかなスペースでも、かわいいミニガーデンが出来上がりますよ。グランドカバーを生かしたワンランク上のお庭づくりにチャレンジしてみてくださいね。

土づくり

まずは植え付け場所を耕して、すでに生えている雑草や、埋まっている石やごみなどを取り除きます。きれいになったら腐葉土や堆肥をすき込みましょう。堆肥の種類によっては植え付けまでに2週間ほど間をあけたほうがいい場合もありますが、すぐに植えられる堆肥も販売されています。

種まき

種まき
出典:写真AC
広い範囲をグランドカバーで覆いたければ、大袋の種子を購入し、種まきで増やすとリーズナブルに仕上がります。種は発芽の適正気温があるので、よく調べてからまきましょう。いろいろな種類を植えたいときやグランドカバーをすぐに完成させたければ苗で購入したほうが早いですが、多少割高になります。

水やり

水は植え付け直後から根付くまでこまめに与えてくださいね。最初の十日間は、お天気続きでよく乾くようなら毎日与えても構いません。しっかり根付いたら、後は雨が降れば水やりしなくていいので楽ちんですよ。

肥料

グランドカバーを早く大きくしたければ、植え付け時に、用土に元肥を混ぜ込みます。根を傷めにくい緩効性の肥料がおすすめです。植え付け後、二週間ほど経ったら、液体肥料を与えると生長が良くなります。グランドカバーが大きくなった後は、ほったらかしでも良く育ってくれますよ。

グランドカバーの日頃のお手入れ方法

グランドカバー
出典:写真AC
グランドカバーを植え付けた後は、どのように育てたらいいのでしょうか。グランドカバープランツの種類によっては、爆発的に増殖するので脅威だとも聞きますよね。ここでは、グランドカバーをきれいに保つための日頃のお手入れ方法を解説します。

刈り込み

グランドカバーが育ちすぎてどんどん広がり、入ってほしくない場所にまで進出してしまうと、もはや雑草同様です。こまめに刈り取り、きれいに保ちましょう。株が古くなると、ツルが伸びすぎて真ん中がスカスカになるドーナツ化現象が起こります。見栄えが悪くなるので切り戻して中心に若い芽を出させるのが、グランドカバーをきれいに保つコツです。

刈り込みに便利な道具はこちら!


水やり

地植えのグランドカバープランツは、雨があれば土壌の水分を吸うので、水やりは基本的にいりません。日照りの時だけ水やりしましょう。植物の種類によっては、高温時の水やりで蒸れて茶色く枯れあがってしまうことも。水をやるとしたら午前中か、夏は夕方など涼しい時間帯に与えるといいでしょう。

肥料

グランドカバープランツは雑草並みに良く増えるので、基本的に肥料はいらないのですが、刈り込みを行った後や、落葉して越冬した後に、タイミングよく肥料を与えてあげると生き生きとした新芽が萌えてくる場合があります。

グランドカバーに関するQ&A

セダム
出典:写真AC
こちらでは、グランドカバープランツに関するよくある質問を、三つ選んで回答しました。グランドカバープランツにまつわる悩みにはどのようなものがあるでしょうか。

虫よけができるグランドカバープランツってあるの?

グランドカバープランツで虫よけ効果を期待するなら、ハーブ系のものがおすすめです。「ペニーロイヤルミント」にはダニやノミ、アリなどの忌避効果があり、「クリーピングタイム」には蚊やハエ、ゴキブリなどに効果があります。植物の種類によって避けられる害虫が違うのが面白いですよね。

ハーブの虫よけはこちらの記事もチェック!


グランドカバーの近くに植物を植えても大丈夫?

基本的にはOKです。樹木や大きめ宿根草の下に根締めとして、グランドカバープランツを植えると植栽全体が引き締まりますよね。しかし植物によってはグランドカバープランツの繁殖力に負けてしまい、勢力が弱まることがあります。植物が弱ってくるようなら掘り上げて鉢植えにするなど、根の住み分けを行ったほうがいいかもしれません。

日当たりの良い場所に植えたら増えすぎました。対処法はある?

地表をすてきに覆ってほしいですが、増えすぎるのは困ったものです。道路や隣家などにはみ出ないようこまめにカットしましょう。グランドカバーはほとんどがランナーで増えていきます。通路には厚手の防草シートを敷いて、ランナーが根付いても、すぐはがれるようにするといいでしょう。また、レンガやタイル、芝生の根止め板などで境界を作り、ツルをシャットアウトするなど工夫をしましょう。

手軽にしっかり根止めするなら

グランドカバープランツは、美しい庭づくりの強い味方!

Flickr(Photo by jayscratch
きれいな庭をずっとキープするのは、かなりの手間がかかるもの。丈夫で雑草対策にもなり、ビジュアルもすてきなグランドカバープランツは、きっとあなたのお庭を美しくキープしてくれます。丈夫でさわやかな香りが楽しめるハーブ、庭の主役になりそうな華やかなクローバー、可憐な花が風に揺れるナチュラルガーデン…アイデアはあなた次第です。

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