きゅうりの栽培方法|まっすぐシャキシャキに育てるポイントは?

きゅうりを育てたいなら必見!市民農園スタッフの筆者が、畑とプランターで栽培する方法やネット張りのコツを写真で詳しく解説します。きゅうりが曲がってしまう原因と真っすぐ育てるポイントも!病気に強く、初心者でも育てやすいおすすめ品種もご紹介。


大きなきゅうりができている様子

出典:写真AC
夏の定番野菜のきゅうり!次々に実ができて収穫量も多いので、ぜひとも育てたい野菜の1つです。

きゅうりの水分量は約94%ともいわれているため、水やりの頻度が難しいイメージがあります。また、支柱、ネット、麻ひもなど使う道具も多いため、何となく上級者向けなのかと心配になる方もいるのではないでしょうか?この記事では、きゅうり栽培のハードルを下げるポイントを解説していきます。

きゅうりのおすすめ品種

きゅうりにはさまざまな品種があります。きゅうり独特の青臭さが苦手な方もいるため、自分がおいしいと感じるきゅうりを見つけるのも、また楽しみの一つです。初心者は特に、病気に強い生育旺盛な品種を選び、栽培を成功させましょう。

病気に強く初心者向き|VR夏すずみ

べと病やうどんこ病、ウイルスが原因の病気に強く、抵抗力があります。家庭菜園初心者には特におすすめの品種です。栽培後半までつるが生育旺盛。まっすぐで見た目のよい実が長期間収穫できます。

グリーンカーテンに最適|夏ばやし

夏の暑さに強く、栽培初期から後半まで生育旺盛です。側枝からのツルの生育が強く、グリーンカーテンにすると短期間で完成するためおすすめです。猛暑でも安定した収穫が楽しめる品種です。

ツル持ち抜群|Vロード

多々種類があるきゅうりの中でも、栽培後半に入ってもツル持ちがよく、側枝からのツルの生育が強いことで安定して長期間収穫できるVロード。急性萎凋症やモザイク症などのウイルス耐性も持ち合わせているため、育てやすい品種です。

作りやすさダントツ|つや太郎

夏から秋にかけての栽培に適しているのが特徴です。低温期になっても安定した収穫が楽しめます。側枝の生育は緩やかに育つため、管理頻度が低くても茂ることなく栽培できます。初心者の方や忙しい方におすすめです。

きゅうり本来のおいしさ|シャキット

昔から親しまれてきた、きゅうりの香りを残した品種です。浅漬けや冷やしきゅうりなど、本来の味を楽しむ食べ方に最適です。うどんこ病やべと病、ウイルス病に特に強く、初心者の方でも挑戦しやすいです。

プランター栽培に最適|ミニQ

大きさが8〜10cmほどの手のひらサイズのきゅうりはピクルスや漬物に最適です!プランター栽培にも向いています。なるべく小さいうちに収穫すると、株にかかるダメージを最小限にできるため大量収穫が狙えます。

ほかにもいろいろ!もっと知りたい方はこちら。

きゅうりの特徴と栽培時期

きゅうりの栽培の様子
出典:写真AC
きゅうりは、種まきの時期や苗の植え付けの時期などピンポイントに適期があります。それを逃してしまうと生育や収量に影響があるため、前もって栽培計画を立てましょう。また、連作障害もあるため、昨年植えた場所は避けましょう。

栽培カレンダー

きゅうりの栽培カレンダー
作成:matsuta

連作障害について

2〜3年あける

栽培適温

18〜25℃

一緒に植えると良い野菜・植えてはいけない野菜

植えて良いor悪い 品種 きゅうりの生育への影響
良い ネギ つる割れ病を予防し、ウリハムシの発生を抑えます
良い ラディッシュ ウリハムシの抑制に効果があります
良い トウモロコシ 青枯れ病を予防します
悪い ほうれん草 ほうれん草の後作にすると生育不良となります
悪い インゲン 混植するとセンチュウが多くなります

【畑編】きゅうりの栽培方法|ネット張りのコツを解説

きゅうりの花が咲いている様子
出典:写真AC
きゅうりは苗を作るか、購入するかで栽培の開始時期が変わります。初心者の方はゴールデンウィーク付近に苗を購入しましょう!上級者の方は、苗を作って栽培してみてはいかがでしょうか?ここでは苗作りから栽培手順を解説していきます。ポイントをおさえてシャキシャキのきゅうりを収穫しましょう。

Step1. 用意するもの

きゅうりの種と土作りや栽培に必要な道具を用意しましょう。

Step2. 苗作り

ポットにきゅうりの種をまいている様子
撮影:matsuta
3.5号ポットを準備します。培養土を入れて3点まきし、水やりをしながら温度25℃前後で管理しましょう。
詳しい苗作りはこちら。

Step3. 間引き

きゅうりの苗
撮影:matsuta
種まき後、1週間くらいすると発芽します。本葉が1〜3枚になったら生育の良いものを1つだけ残して間引きしましょう。

Step4. 土作り

畝立の様子
撮影:matsuta
1. 苗の植え付け2週間前までに1平方メートルあたり100gの苦土石灰をまき、土に混ぜ込みます。
2. 苗の植え付け1週間前までに1平方メートルあたり3kgの堆肥と300gの化成肥料をまき、土に混ぜ込みます。
3. 高さ10〜15cm、畝幅60〜70cmの畝を作成しましょう。
4. 植え付けまでにマルチングをしましょう。

Step5. 苗の植え付け

穴に水をやる
撮影:matsuta
1. 根鉢に根が回って、本葉が3〜6枚になったら苗を植え付けます。
2. マルチカッターを使って穴を空けて、穴に水をなみなみと注ぎます。
3. 水が完全に引いたら苗を穴に植えましょう。
4. 隙間なく土をかけて軽く鎮圧します。畝と苗の土に高低差ができないようにしましょう。
5. 水をたっぷり与えます。
6.仮支柱を斜めに刺し、誘引して風対策を行います。
【ワンポイント!】
苗を購入するときは、接ぎ木苗を購入するといいでしょう。接ぎ木苗なら病気に強く生育が旺盛で、初心者には特におすすめです。

こんな苗は植え付けNG!

苗の根鉢を見る様子
撮影:matsuta
購入した苗をポットから出してみたら、根が回ってない状態の場合は、活着しない可能性があります。購入する前に、しっかり生育しているかポットの裏も確認しましょう。また買った苗がまだ生育途中なら、根が回るまで管理してから植え付けましょう。

突風予報の前には行燈を

行燈
撮影:matsuta
苗を植え付けた直後に、強風が吹いて苗が折れてしまうなんてこともしばしばあります。突風の予報が出ている場合は、行燈をするといいでしょう。90cmの支柱とビニール袋や肥料の空き袋で囲いをすれば苗を守ることができます。

活着後は水やりを控える

苗を植え付けて1週間すると、根が活着します。その後2週間は水やりを控えましょう。きゅうりの根は横に広がります。水を求めて深く根が張るように、あえて水を与えるのを控えます。

Step6. 支柱立て

支柱の合掌式
撮影:matsuta
1. 植え付けて苗が生長してきたら、合掌式に支柱を立てましょう。
2. 210cmの支柱を頂点で交差させるように栽培範囲に応じて立てていきます。
3. 交差した部分に設置するきゅうりネットの幅に合わせて支柱を横に渡します。
支柱立をしている様子
撮影:matsuta
4. 交差部分をしっかり麻ひもでしばります。
麻ひもで支柱を結ぶ
撮影:matsuta
5. 園芸ネットを設置します。このときネットに歪みがないように設置しましょう。
園芸ネットを張る様子
撮影:matsuta
【ワンポイント!】
園芸ネットに歪みがあると、風が吹いたときに苗があおられてストレスがかかります。歪みないネットを目指しましょう。

環境に優しい|麻ひもネット

きゅうりネットはツタが絡み片付けの手間がかかるのがマイナスポイント。自然に還る麻ひもネットなら、そのまま残渣置きに放り込めます。作業範囲が広く手間を少なくしたい方にはおすすめです。
ITEM
ダイム 麻ひもネット
・サイズ:1.8×1.8m
・網目:15×15cm

Step7.摘心と誘引

脇芽のイラスト
作成:matsuta
1. 生育してきたら本葉5〜6枚までに出る、わき芽やつぼみ・花はすべて摘心します。
手で摘み取るか、はさみでカットしましょう。
きゅうりの脇芽をつむ様子
撮影:matsuta
2. つるが伸びてきたら、支柱かきゅうりネットに誘引していきましょう。
きゅうりを誘引する様子
撮影:matsuta
3. 誘引するときは、麻ひもを八の字で結びましょう。

Step8. 追肥

1. 実がつきはじめたら、2週間に1回追肥をしましょう。
2. マルチの間に穴を空けて肥料を土と混ぜ込みます。
3. 1回あたり20〜30g与えます。

Step9. 収穫

実がついたらすぐに大きくなるので収穫しましょう。少し小さいなと感じても、3日間作業できないなら収穫してしまいましょう。
【ワンポイント!】
株が背丈より大きくなったら摘芯しましょう。摘芯後は子づるの勢いが増します。
摘芯の方法
撮影:matsuta

収穫が始まったら水やりを頻繁に!

収穫が始まると苗がエネルギーを使って弱っていきます。3日に1回の頻度で水をあげるのが理想的。水やりが難しい場合は、実が小さなうちに収穫を行って株の負担を減らすようにしましょう。

【プランター編】きゅうりの栽培方法

プランターできゅうり栽培
出典:写真AC
プランターできゅうりを栽培する際は、ミニ品種を選ぶのが成功のコツ。また水切れにも注意が必要です。直射日光が当たり過ぎない、日当たりと風通しのよい場所にプランターを置くといいでしょう。

Step1. 用意するもの

きゅうりの種と土作りや栽培に必要な道具を用意しましょう。

Step2. 苗作り

きゅうりの種
撮影:matsuta
3.5号ポットを準備します。培養土を入れて3点まきし、水やりをしながら室温25℃前後で管理しましょう。
さらに詳しい苗作りの方法はこちら。

Step3. 間引き

ポットに苗ができている様子
撮影:matsuta
種まき後、1週間くらいすると発芽します。本葉が1〜3枚になったら生育の良いものを1つだけ残して間引きしましょう。

Step4. プランターを準備する

1. プランターは深さ20〜30cm、直径30cmの物を準備しましょう。
2. 根腐れを防止するため鉢底石を底に敷き、野菜用培養土を縁から2cm下の高さまで入れます。
3. 日当たりが良い場所に置き、プランターの下にすのこなどを置き風通しを良くしましょう。

Step5. 苗の植え付け

1. 根鉢に根が回って、本葉が3〜6枚になったら苗を植え付けます。
2. バケツに水をくみ、苗を入れて十分に水を吸わせます。
3. 苗と同じくらいの穴を空けて、穴に水をなみなみと注ぎます。
4. 隙間なく土をかけて軽く鎮圧します。プランターの土と苗の土に高低差ができないようにしましょう。
5. 水をたっぷり与えましょう。
6.仮支柱を刺して、誘引して風対策を行います。

植え付け後の水やり

プランターの土の表面が乾いて来たら水をあげるようにしましょう。梅雨時期などで表面が湿っている場合は、水やりを控えましょう。じめじめした土がカビなどの発生元になります。

Step6. 支柱立て

1. 植え付けて苗が生長してきたら、合掌式に支柱を立てましょう。
2. 180cmの支柱を頂点で交差させるように栽培範囲に応じて立てて行きます。
3. 交差した部分に90cmの支柱を横に渡します。
4. 交差部分をしっかり麻ひもでしばります。
5. 園芸ネットを設置します。このときネットに歪みがないように設置しましょう。
【ワンポイント!】
園芸ネットに歪みがあると、風が吹いたときに苗があおられてストレスがかかります。歪みないネットを目指しましょう。

Step7. 摘心と誘引

1. 生育してきたら本葉5〜6枚までに出る、わき芽やつぼみ・花はすべて摘心します。手で摘み取るか、はさみでカットしましょう。
2. つるが伸びてきたら、支柱かきゅうりネットに誘引していきましょう。誘引するときは、麻ひもを八の字で結びます。

Step8. 追肥

肥料を加える様子
撮影:matsuta
1. 実がつきはじめたら、2週間に1回追肥をしましょう。
2. 1回あたり20g与えます。しっかり土に混ぜ込みましょう

Step9. 収穫

実がついたらすぐに大きくなるので収穫しましょう。
【ワンポイント!】
株が背丈より大きくなったら摘芯しましょう。摘芯後は子づるの勢いが増します。

真夏の水やりに注意点

プランター栽培の難点が真夏の乾燥です。プランターの場合、根が張れるスペースが限られているため水切れしないように注意しましょう。水やりは朝に行います。昼間に行うと水がお湯になってしまい株にダメージを与えるので止めましょう。

きゅうりを曲がる原因とは?まっすく育てる方法

曲がったきゅうり
出典:写真AC
スーパーでは曲がったきゅうりは見かけませんが、家庭菜園で栽培したきゅうりは曲がった形になりがち。味は変わりませんが、曲がってくるのは生育の黄色信号です。まっすぐなきゅうりを長く収穫するポイントを確認しましょう。

水分が足りない

水道から水が出ている様子
出典:写真AC
きゅうりはほとんど水分のため、水切れを起こすと曲がってくるといわれています。プランターの場合は、適度に摘葉してあげることで蒸散をおさえることができます。生育が悪い葉は素早くカットしてしまいましょう。畑の場合、雨が降らない日が続くようなら同様に積極的に摘葉しましょう。

肥料不足

実を作るためにエネルギーを使います。肥料を定期的に与えることで肥料不足を解消します。与え過ぎても少な過ぎてもきゅうりは曲がってしまうといわれていますので、2週間に一回、忘れず適量を与えましょう。

主な害虫と病気

きゅうりは病気になると一気に蔓延し、畑全体のウリ科の植物すべてが全滅する可能性もあります。病気や害虫を見つけたら、必ず即時対応することを意識しましょう!

害虫の種類

ウリハムシが葉に止まっている
撮影:matsuta

ウリハムシ

飛来して葉を食害します。若い株のうちに被害にあうと生育に影響します。見つけ次第、捕殺するようにしましょう。

病気

うどんこ病

葉の表面にうどんの粉のような胞子が発生するカビが原因の病気です。通気性が悪かったり、梅雨の間に発生することが多いです。放置すると蔓延して光合成ができなくなり、株が枯れてしまいます。早期発見、早期適葉を心がけてください。
さらに詳しい情報はこちら。

べと病

べと病は病原菌の胞子が風で飛ばされて葉に付着することで発生するといわれています。多湿な条件下で発生するため、風通しを良くすること、マルチを忘れず使用することで回避しましょう。
さらに詳しい情報はこちら。

定番きゅうりで夕涼みを!

冷やしきゅうりが樽に入っている
出典:写真AC
スーパーでは年中売られているきゅうりですが、夏の猛暑の中でみずみずしいきゅうりを食べると季節を感じるはずです。冷やしきゅうりやそうめんのトッピングなど、暑い夏にこそ自分で作ったきゅうりで夏バテ対策してみませんか?

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まつたかずき
まつたかずき

市民農園のスタッフをしながらライターとして活動しています。野菜づくりを誰もが気軽に出来る趣味にすることを目標に、初心者の方でも興味を持っていただける記事を執筆していきます!