誰でも簡単カブの栽培方法|まん丸おいしく育てよう!

種まきから収穫までの期間が短く、葉まで食べられる家庭菜園に最適な野菜、カブの栽培方法を、市民農園スタッフの筆者が解説します。種まきの時期から、間引きのポイント、害虫対策まで詳しくご紹介。ベランダでプランター栽培でも気軽に作れるため、庭がなくても大丈夫!さまざまな種類のなかから、ぜひ育てて食べてほしいおすすめの品種をピックアップしました。


カブが土からはみ出している様子

出典:写真AC
初心者からベテランまで、家庭菜園でおすすめなのがカブ。収穫までの期間も短く、浅漬けやお味噌汁、炒め物まで使い勝手がいいのがうれしい野菜です。真ん丸でおいしく栽培するコツをご紹介したいと思います。

農家向け栽培情報はこちら。

カブのおすすめ品種

赤かぶのもものすけ
出典:写真AC
カブと一口に言っても栽培時期や見た目などの違いで、さまざまな品種があります。いろいろと試してお気に入りの品種を探してみてください!

フルーツのように甘い|もものすけ

「幻のサラダカブ」の愛称が付けられた珍しくておいしいカブです。最近は知名度が上がり、ホームセンターでも見かけるようになりました。肉質が柔らかく多汁質。サラダで食べるとフルーツのような甘みを感じることが名前の由来です。
ITEM
サラダカブ もものすけ

皮が手で剥けるなんて、最初は半信半疑でした。笑
実際育ててむて、いざ収穫。
楽しみにしていた、手で皮を剥く。
不思議!!本当に剥けました。^^
味も良好!リピです◎


年中栽培できる|白馬

寒さに強い品種のため、年間通じて栽培しやすいカブです。夏もスが入りにくく収穫時期が長いのが特徴。甘みが強いためサラダやポトフなど活用方法も豊富です。
ITEM
小蕪 白馬

春先に出荷用に栽培しました。良く揃い品質も良かったです。


初心者におすすめ|耐病ひかり

病気に強く生育旺盛なので、初心者でも作りやすい品種です。小カブから大きなサイズまで味や品質を落とさずに栽培できます。肥料を与え過ぎると根割れする可能性があるので、その点だけは注意を。基本は間引きをしっかり実施すれば、手抜きでも簡単に生育します。
ITEM
耐病ひかり

元気に 元気に育っています。カブってこんなにぐんぐん成長するの??と驚き。可愛くて仕方ありません。収穫が待ち遠しいです。


千枚漬けに挑戦!?|聖護院カブ

根径約20cm、重量2kgまで育つこともある、カブの中で最も大きな品種です。千枚漬けの材料として使われており、京野菜としても有名です。とてもみずみずしく甘みが強いため、お漬物などにおすすめ。

カブの特徴と栽培時期

沢山の野菜が植えられている様子
出典:写真AC
カブは春と秋冬の時期に栽培しましょう。育てやすい野菜のため、作付け計画で空いた畝に栽培する事もおすすめです。ただし連作障害もあるため、植えた場所は認識しておきましょう。

栽培カレンダー

栽培カレンダー
図:matsuta

連作障害について

カブはアブラナ科のため、連作が発生します。1年間空けて栽培しましょう。

生育適温

15~25℃が適温です。

【畑編】カブの育て方

女性が赤いカブを沢山持っている様子
出典:写真AC
カブの栽培では、間引きを適切な時期に実施することが重要なポイントです。基本的な畑での栽培方法を解説して行きます。Step1. 土作り

畝作りをしている様子
撮影:matsuta
1. 種まきの2週間前までに1平方メートルあたり100gの苦土石灰をまき、土に混ぜ込みます。
2. 種まきの1週間前までに1平方メートルあたり1kgの堆肥と150gの化成肥料をまき、土に混ぜ込みます。
3. 高さ10~15cm、畝幅60~70cmの畝を作成しましょう。

Step2. 種まき

キャップに種が入っている
撮影:matsuta
1. 畝の横幅と平行に、支柱などを利用して1cmの溝をつくります。
2. 小かぶは条間15cm間隔で、中カブは25cm間隔、大カブは40cm間隔としましょう。
3. 溝に沿って、種を1cm間隔ですじまきします。
4. まき終わったら、土をかけてしっかり鎮圧します。
5. ジョウロを使いたっぷりと水やりしましょう。

Step3. 間引き

1. 本葉が1枚出たら、葉が触れ合うようになった生育が悪い芽を中心に2cm間隔で間引きをします。
2. 1回目の間引き後は、株元の土を寄せます。本葉まで埋めないようにしましょう。
3. 本葉が4枚になったら、5cm間隔になるように2回目の間引きをします。株元を押さえながら抜き取ります。
4. 2回目の間引き後は、株元の土を寄せます。
5. 根がふくらんでカブが見えてきたころ、10cm間隔になるように3回目の間引きをします。
間引きしたカブも食べられます。捨てずに料理に活かしましょう!

Step4. 収穫

カブが沢山出来ている様子
出典:写真AC
カブの根元が大きくなったら収穫します。収穫目安は小カブなら5cm、通常サイズは10~20cmくらい。収穫が遅れるとひびが入ってしまうので、なるべく早いうちに収穫しましょう。

【プランター編】カブの育て方

プランターでカブを栽培している様子
出典:写真AC
プランターを利用して栽培すれば、自宅で管理がしやすく間引きが遅れる心配も減ります。間引きの葉もおいしく料理に使えますよ。

Step1. プランターを準備する

1. プランターはカブを大きくするため大型の物を準備しましょう。
※15~20Lのプランターがおすすめです。
2. 根腐れを防止するため、鉢底石を底に敷き野菜用培養土を縁から2cm下の高さまで入れます。
3. 日当たりが良い場所に置き、プランターの下にすのこなどを置き風通しを良くしましょう。

Step2. 種まき

カブプランター栽培の図
図:matsuta
1. プランターの横幅と平行に、割り箸などを利用して1cmの溝を作ります。
2. 10cm間隔で同様の溝を作ります。
3. 溝に沿って、種を1cm間隔ですじまきします。
4. まき終わったら、土をかけて鎮圧します。
5. ジョウロを使いたっぷりと水やりをしましょう。

Step3. 間引き

1. 本葉が1枚出て触れ合うようになったら生育が悪い芽を中心で2cm間隔で間引きをします。
2. 1回目の間引き後は、株元の土を寄せます。本葉まで埋めないようにしましょう。
3. 本葉が4枚になったら、5cm間隔になるように2回目の間引きをします。株元を押さえながら抜き取ります。
4. 2回目の間引き後は、株元の土を寄せます。間引きした葉も食べられます。
5. 根がふくらんで来たころ、10cm間隔になるように3回目の間引きをします。
6. 2回目同様に捨てずに料理に使ってみてはいかがでしょうか?
【ワンポイント!】
2~3回目の間引きの後、生育が悪いときは化成肥料を10g土に混ぜ込んで生育を促進しましょう。

Step4. 収穫

カブの根元が大きくなったら収穫します。収穫の目安は小カブ5~6cm、中カブ10~12cm、大カブ13~15cmくらいです。
収穫が遅れるとひびが入ります。なるべく早いうちに収穫しましょう。

冬栽培のコツ

冬の畑の様子
出典:写真AC
カブを栽培する際、冬は寒さで生育が悪くなる場合があります。いくら待っても実は大きくならずに固くなってしまいます。冬栽培は家庭菜園の工夫の見せどころです!事前に対策を行って収穫を成功させましょう!

トンネルを活用する

保温ビニールが被せてある畝が何列もある様子
出典:写真AC

保温ビニールを使用する

保温ビニールを使用すればビニールハウスと同じような保温効果があり、生育の補助となります。穴あきと穴なしの保温ビニールがありますが、12~2月に栽培する時は、穴ありの保温ビニールがおすすめです。
ITEM
らくらくトンネルフィルム(穴あき)
・サイズ:幅1.8×長さ5m
・材質:ポリエチレン

防虫ネットを使用する

10~11月と3~4月で最高気温が15℃以上になる時期は、朝晩が寒くても防虫ネットを使用しましょう。気温が高いときは保温ビニールでは内部が暑くなり、カブの葉にダメージが出てしまうので、通気性の高い防虫ネットの方が適しています。劣化が少なく数年間は使用できるのもポイントです。

マルチングをする

畝にマルチをしている様子
撮影:matsuta

穴あき黒マルチを利用する

穴あき黒マルチは余分に切れ目や穴をあけずに使用できるため、風が入る隙間を最小限にできます。隙間なくきれいに張ることで地温を上げる効果を最大限高めます。

マルチの端はしっかり土に埋める

マルチの端を土に埋めずに利用していると、地温を上げる効果が減少します。移植ごてや鍬を使ってマルチの端を土に埋め込み踏み、踏み固めて北風に飛ばされないようにしましょう!

主な害虫と病気

虫食いのカブ
撮影:matsuta
カブは根の部分を食べるため、害虫被害や病気が葉の部分で発生しても栽培が完全に失敗するわけではありません。ただし生育の早い段階で新芽を食べられたり、病気が長引くことで収穫に影響が出ます。

害虫の種類

アブラムシ

カブの新芽が出てくるころに飛来して繁殖することがあります。間引きが遅れて風通しが悪くなると、被害が拡大するので注意です!

カブラハバチ

4~6月と10月ごろ、カブの生育が盛んな時期に被害が多くなります。幼虫は灰色と特徴的で、アブラナ科を好んで食べます。幼虫が大きくなると地表に顔を出すカブの実部分も食害する場合があります。

病気

モザイク病

アブラムシが飛来して伝染していく病気です。生育の初期に感染すると枯死したり、カブの肉質に影響が出ることがあります。アブラムシの接触を防げば予防になるため、防虫ネットを使用して対策を行いましょう。

根こぶ病

根こぶ病は土壌のカビが原因で発症します。発生した場合は、道具や長靴などをしっかり洗い、付いた土を別な場所に持って行かないように注意しましょう。

多忙な人こそカブを育てましょう!

カブの輪切りと醤油さしが映っている
出典:写真AC
カブはおすすめの野菜と冒頭で説明しましたが、間引きと害虫対策さえしっかりやれば、簡単に栽培できることがわかっていただけましたでしょうか?忙しい人は手がかからないカブを栽培してみてはいかがでしょうか?

関連する記事

赤かぶのもものすけ
このまとめが気に入ったら
「いいね!」をしよう

この記事のキーワード

まつたかずき
まつたかずき

市民農園のスタッフをしながらライターとして活動しています。野菜づくりを誰もが気軽に出来る趣味にすることを目標に、初心者の方でも興味を持っていただける記事を執筆していきます!