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ライター - AGRI PICK 編集部
AGRI PICKの運営・編集スタッフ。農業者や家庭菜園・ガーデニングを楽しむ方に向けて、栽培のコツや便利な農作業グッズなどのお役立ち情報を配信しています。これから農業を始めたい・学びたい方に向けた、栽培の基礎知識や、農業の求人・就農に関する情報も。…続きを読む

出典:写真AC
トウモロコシの種まきは、マルチを張った畑、または温度管理がしやすいポリポットやセルトレイへ行います。トウモロコシは、⾃分の花粉では受粉できない他家受粉という性質を持つため、複数株を育てるように種まきをしましょう。
トウモロコシの種まきはいつ?|3〜5月が最適!収穫は6〜8月

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トウモロコシの種まきは3〜5月が適期です。ただ、3月はまだ気温が上がらない日もあるので、畑や地植えで栽培する場合は、寒さ対策のために発芽までは寒冷紗をかけたり、ポリトンネルを設置しましょう。
トウモロコシの種まきと収穫の時期

イラスト:rie
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種まき:3〜5月 ・収穫:6~8月
※年間平均気温が、12~15℃の温暖(中間)地基準
トウモロコシの種まきと栽培に適した温度
発芽に適しているのは、平均気温約15〜20℃。熱帯原産であるトウモロコシの生育温度は、20~30℃程度と高めです。
好きなトウモロコシの種を用意しよう!

出典:写真AC
トウモロコシは、定番の黄色のものだけでなく白や紫の色のものや、極甘や生で食べられるものなどたくさんの品種の種が発売されています。種まき前までに、育ててみたいトウモロコシの種を入手しておきましょう。
家庭菜園で育てやすい!おすすめの極甘トウモロコシの品種はこちら
トウモロコシの種が赤いのはなぜ?
殺菌処理されているトウモロコシの種は、処理されていない種との区別をつけやすくするために赤くされているものがあります。気になる場合は、種を購入する前に袋の後ろの説明や商品情報などを確認してくださいね。
1.トウモロコシの種まきと栽培に適した土と畝の準備

出典:写真AC
土づくりはどの野菜も一緒ですが、有機物が豊富に含まれ、それを分解する微生物がいっぱい活動しているふかふかの土が理想です。ほかの野菜を育てた後など、トウモロコシを植え付ける場所の土に栄養が足りない場合は、
完熟堆肥を平米当たり5kg以上入れると良いでしょう。土づくりの関連記事はこちら
種まきのための畝づくり

撮影:AGRI PICK編集部
畑の場合は、
高さ10cm、幅60〜70cmくらいの畝をつくります。プランターの場合は、大きめの長方形のものを複数用意します。底に鉢底石を入れて、その上から野菜培養土を入れておきましょう。
トウモロコシの種まきは、ポリポットやセルトレイを使っても可能!

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畑や地植えなどでの保温対策が心配であれば、トウモロコシの種をポリポットやセルトレイにまいて育苗することもできます。移動もしやすく、室内で温度管理もしやすいですよ。
育苗ポットやセルトレイについての関連記事はこちら
2. 畝へのマルチ張りとトウモロコシの種をまく穴をあける

撮影:AGRI PICK編集部
畝をつくったら、その上からマルチを張り、トウモロコシの種まきをするための穴をあけます。マルチは保温や雑草防止になるので、収穫まで取らずにそのままでトウモロコシを育てましょう。
畝全体をマルチで覆う

撮影:AGRI PICK編集部
トウモロコシの種をまき終わったら、畝全体を黒のマルチで覆います。
畝より大きめのマルチをかけて、ピンと張るようにして、余ったマルチの端をUピンなどで留め、その上から土を寄せます。種をまく穴の間隔

撮影:AGRI PICK編集部
畝の端から20cm程度のところに印をつけておきます。

撮影:AGRI PICK編集部
そこから
株間30cmの間隔で穴をあけていきます。2列作れる場合、条間は30〜60cm程度あけましょう。
マルチの穴の開け方

撮影:AGRI PICK編集部
トウモロコシの種まきをするためにあける穴は、
こぶしの大きさぐらいが適切です。はさみでマルチに十字に切り込みを入れてから、不要な部分を丸く切り取りましょう。専用のカッターなどもありますが、直径がこぶし程度の空きカンを切ったものを押し付けると、簡単にきれいな円形の穴があきますよ。
マルチシートの張り方や穴あけ機など関連記事はこちら!
3. トウモロコシの種をまく|向きは気にしなくてもOK!

撮影:AGRI PICK編集部
トウモロコシの種まき自体は簡単です。1カ所に対して種を3粒まき、土に押し込んで水やりをしたら完了!生長とともに元気な株を1つだけ残すように、ほかは間引きして育てていきます。
Step1. 1つの穴にトウモロコシの種を3粒まく

撮影:AGRI PICK編集部
1つの穴の内側に、
写真のように種をバランス良く3粒おきます。種を置く向きはあまり気にせず、平らな面を寝かせるように置けばいいでしょう。
ポリポットやセルトレイにまくトウモロコシの種の数
ポリポットであれば種は3粒ずつ、セルトレイやチェーンポットなら1粒ずつ種をまきます。
Step2. 種を土の中に1〜2cmほど押し込み、土をかぶせる

撮影:AGRI PICK編集部
それぞれの種を
指で1〜2cm程度、土に押し込みます。 
撮影:AGRI PICK編集部
種をまき終わったら、上から土をかぶせて、手で軽く押さえます。
Step3. 水やりをする

撮影:AGRI PICK編集部
発芽に必要な水を上からかけます。基本的に自然の雨だけで発芽しますが、雨が降らず乾燥が続くようなら水を与えましょう。
4. トウモロコシの種まきが終わったら、寒冷紗をかけよう

撮影:AGRI PICK編集部
寒さ対策や鳥にトウモロコシの種を食べられないように、発芽するまでの間、畝の上に寒冷紗をかけておきましょう。
発芽に適した平均気温約15〜20℃なら、一週間〜10日ほどで芽が出ます!寒冷紗を張るときのポイント

撮影:AGRI PICK編集部
芽が出て伸びてきたときに、
寒冷紗が当たって茎が折れないように、少し余裕をもたせて被せるといいですよ。
寒冷紗の選び方や張り方はこちら
初心者にもわかりやすい!トウモロコシの種まき方法を動画でチェック
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家庭菜園でできる!トウモロコシの種まきから収穫までの詳しい栽培方法
トウモロコシの種をまき、発芽して1カ月ほど経ったら、一番元気で大きな株を残して、ほかは引き抜くか、はさみで株元をカットします。そのあとのトウモロコシ栽培では、人工授粉がしっかりとした実をつけるための重要ポイント!それぞれの場所でのおすすめの栽培方法は、以下の記事をチェックしてくださいね。
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ベランダでもOK!プランターでのトウモロコシの栽培方法
農業でトウモロコシ栽培に挑戦したい人はこの記事をチェック!
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