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【育苗トレーの使い方】サイズや植え替え方法は?


丈夫な苗づくりに欠かすことができない育苗作業!使用する育苗トレーの種類やサイズと合わせて、それに適した野菜も紹介します。また、使い方や植え替え方法もわかりやすくご説明します。育苗トレーは多肉植物の葉挿しにも便利です。

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出典:PIXTA
育苗には「育苗箱」「育苗ポット」などのさまざまな容器を使用しますが、ここではその中でも「育苗トレー(育苗トレイ)」についてご紹介します。使い方や、おすすめ商品、植え替えのポイントなど、ガーデニングや家庭菜園初心者は必見です!
<監修>こぐま農場やさいひろば


育苗トレー(育苗トレイ)とは

出典:PIXTA

育苗トレーってどんなもの?

育苗トレーは、細かく仕切られている育苗箱を指します。「連結ポット」と「セルトレー」の2種類に分類され、育てる作物によって使い分けます。

育苗トレーを使うメリット

育苗トレーを使うことによって、同じトレー内で異なった作物を育てることができます。その時は目印にピンなどを挿しておくと管理しやすくなります。

ポットへの植え替え(鉢上げ)は必要?

トマトやナス、ピーマンは最初からポットで育苗するのに向いている野菜ですが、1月、2月に種まき&育苗する場合、育苗トレーを使えば発芽をそろえやすくなります。また小面積で管理できるため、暖房が必要な面積が少なくて済むので生産コスト削減につながります。3月になれば暖房もそれほど必要もなくなり、苗も大きくなってくるため、植え替えすると丈夫な苗ができます。
ただし、大規模に生産する場合は、植え替えは行わないのが一般的です。資材が余計に必要になりますし、育苗トレーなら機械で畑に定植することができるからです。

育苗トレーの種類とそのサイズ(規格)

出典:PIXTA

連結ポット|強健な苗作りに

「連結ポット」とは、それぞれのポットが連結されており、16~49個程度の穴が開いた正方形の容器のこと。セルトレーよりも多くの培土が必要になりますが、活着が良いがっちりした苗を作ることができるほか、定植までの日数に余裕ができるメリットも。25穴のタイプでブロッコリーやキャベツを育苗すると、根鉢がしっかり形成された立派な苗に育ちます。

 

家庭菜園ユーザーにもおすすめ!25穴の連結ポット

【10枚セット】連結ポット 25穴

野菜の育苗用に使用する連結ポットです。使用する培土の量は増えますが、がっちりした苗を作るなら25穴がおすすめです。茎が太く、根の張りも良くなり、定植後の活着も良好です。128穴トレーと比較すると、苗の大きさや育ちがいいのがよくわかりますよ。

・内容量:10枚
・穴数:25穴

セルトレー|大量の苗を作るなら

「セルトレー」を使えば、省スペースで大量の苗が生産可能。機械や専用器具による定植も行えるため、生産性が高いです。
72~300穴程度の種類があります。キャベツやブロッコリー、白菜などの葉茎菜類には128穴、レタスには200穴などを使います。
セルトレーは黒が一般的に使用されますが、夏場の高温による苗徒長を抑えるため、白が使われるケースもあります。

 

ベーシックな128穴のトレーならこれ!

東海化成 TOプラグトレー(黒)

品質にこだわった使いやすいプラグトレー。ブロッコリーや、キャベツ、レタスなど葉茎菜類などの育苗に適しています。機械用と手植え用があるので、自分が必要とするものを選びましょう。

・サイズ:540×280mm
・穴数:128穴
・内容量:1個

夏の育苗にはこれ!白のセルトレー

エフピコチューパ プラグトレイ128(白)CP891053

夏場の遮熱には白のセルトレーを。夏専用培土との使用で、徒長も減らすことができます。冬場の育苗には使えないので注意が必要。 根がプラグ内の突起に当たり、下方向に伸びて根巻がしにくくなり、根量も多くなります。

・サイズ(外寸):280×545×44mm
・穴数:128穴
・セル穴サイズ:28.5×28.5mm
・内容量:1個

育苗トレーの使い方

出典:写真AC

基本の使い方

1. 育苗箱に種まき用の土を入れる
2. 割りばしや板切れなどで、土に浅い溝を作る
3. それぞれの穴に種をまく
4. 種に合わせて土をかぶせる
5. 受け皿に水をためて土に給水するか、無ければ霧吹きなどで水を掛ける
6. まいた種を管理するために、ピンを挿す
7. 発芽するまで土が乾かないように注意し、給水する

育苗トレーは多肉植物にも使える!

育苗トレーは多肉植物の葉挿しにも使われています。多肉植物の愛好家からは「葉挿しトレー」と呼ばれています。まとめて移動できるので便利ですよ。

植え替えのポイント

出典:写真AC
育苗トレーで育苗したら、育苗ポットへ植え替えましょう。ポイントは次の4点。

1. 本葉が3~4枚になったときがポットへの植え替え時!本葉が5~6枚になるまで育ったら、鉢や地面に植え替える
2. なるべく根を傷めないようにそっと扱う
3. ポットの真ん中に苗を据える
4. 強い風に当たらない場所に置く


育苗トレーのメンテナンス

出典:PIXTA
育苗トレーや育苗箱などの資材は、水洗い~天日乾燥している方も多いのではないでしょうか?この方法だと病原菌が蔓延するリスクがあるため、消毒液に浸してから使うとより安全です。

育苗トレーを使って丈夫な苗づくりを

出典:写真AC
連結ポットやセルトレーは100均でも購入することが可能ですが、Amazonや楽天市場などのネットで買っても相場はあまり変わりません。まとめ買いするなら、運搬のことを考えてもネットで買うのがおすすめ!
セルトレーは育苗初心者でも苗の管理がしやすいので、ぜひ取り入れてほしいアイテムです。最初は面倒に感じても、一度使い方をマスターすればどんな植物にも活用することができます。農家の方だけでなく家庭菜園やガーデニングユーザーも、ぜひトライしてみましょう!!


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