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ブルーベリーの土づくり|ブルーベリーは「水もち・水はけ・酸性」が重要!プロが配合や土壌改良について解説


ブルーベリー栽培の最重要ポイントである土づくり。苗を植え付ける前に、ブルーベリーが好む酸性の土にしておきましょう。この記事では、ブルーベリー博士がピートモスを使った土壌改良方法を解説。ピートモスとほかの資材の配合テクニックや、すでにブルーベリーを植えてある場合の土壌改良方法も!
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AGRI PICK 編集部

AGRI PICKの運営・編集スタッフ。農業者や家庭菜園・ガーデニングを楽しむ方に向けて、栽培のコツや便利な農作業グッズなどのお役立ち情報を配信しています。これから農業を始めたい・学びたい方に向けた、栽培の基礎知識や、農業の求人・就農に関する情報も。…続きを読む


ブルーベリー

出典:写真AC
丈夫で病害虫にかかりにくいブルーベリーですが、土が合わないとあっけなく枯れてしまうことも。ブルーベリー栽培は、生育に適した土をつくることが何よりも大事です。おいしい果実をたくさん収穫するためにも、まずは土づくりをマスターしましょう!
この記事では、ブルーベリー研究家の福田先生に、土づくりのポイントについて教えてもらいました。

ブルーベリーの詳しい育て方は、こちらの記事で!


ブルーベリーのおすすめ品種はこちらをチェック


家庭菜園歴40年!福田俊先生にお話をうかがいました

福田先生
画像提供:福田俊
東京農工大学農学部農学科卒。菜園家。ブルーベリー研究家。「どうすればおいしい野菜がたくさん採れるか」「いかにラクで楽しい野菜づくりができるか」を追求し、「フクダ流」自然農的有機栽培を実践。16平米という限られたスペースの市民農園で、年間50品目以上の野菜を有機・無農薬で栽培。監修を務めた家庭菜園誌や著書も多数。
ブルーベリーとの出会いは学生時代。「日本のブルーベリーの父」と称される岩垣駛夫博士のもと、ブルーベリー栽培について学ぶ。2006年には、ウッダードとティフブルーを自然交配させた新品種「フクベリー」が、農林水産省品種に登録される。

関連サイト
HP:http://www.fukuberry.com/
Youtube:https://www.youtube.com/user/f104ryo/featured
Instagram:https://www.instagram.com/fukuberry104/?hl=ja
Twitter:https://twitter.com/29da104
facebook:https://www.facebook.com/toshi.fukuda.73

著書
『市民農園1区画で年間50品目の野菜を育てる本』(学研プラス)
『フクダ流家庭菜園術』(誠文堂新光社)
『福田さんのラクラク大収穫!野菜づくり』(学研パブリッシング)

ブルーベリーの土は「水もち・水はけ・酸性」が重要

ブルーベリー
出典:PIXTA
ブルーベリーの土で最も重要なのが、酸性であるということ。土壌酸度で表すと、pH4~5の強酸性の土が適しています。ブルーベリーの栽培品種は、「ハイブッシュ系」と「ラビットアイ系」に分かれますが、ハイブッシュ系のほうがより酸性の強い土を好むため、pHは4前後が目安。ラビットアイ系は、pH5前後の土が適しています。

また、ブルーベリーを健康に育てるためには、水はけの良さも大切です。ブルーベリーが枯れる原因でよくあるのは、水はけの悪さによる根腐れ。かといって、水切れさせるのも厳禁です。特に夏場は乾燥すると、果実がシワシワになってしまいます。排水性と保水性のバランスがとれた土で育てるようにしましょう。
さらに、ブルーベリー栽培には有機物に富んだ肥沃な土壌であることも重要。やせた土に植え付ける場合は、最初に土壌改良をしっかりと行うのが肝心です。
福田先生
福田先生
ブルーベリーは水を欲しがりますが、水に浸かると酸欠になり、すぐ枯れてしまいます。根に十分な酸素を供給するためにも、排水性の良い土を使うことが重要です。

ブルーベリーの土の配合とピートモス

土のブレンド
出典:写真AC
ブルーベリー栽培に欠かせないのが、土壌改良材のピートモスです。ピートモスを加えることで、アルカリ性に傾いた土を酸性にすることができます。

ピートモス

ピートモスは、コケ(苔)類などが蓄積してできた泥炭(ピート)を乾燥させた資材で、強酸性であることが最大の特徴。ブルーベリーを始めとする、酸性土壌を好む植物の栽培によく使われる園芸資材です。また高繊維質であることから、水分と肥料分を蓄えやすく、通気性に優れたふかふかの土にすることもできます。さらに、コケなどの植物が原料のピートモスは有機質を豊富に含むため、植物が健康に育つ肥沃な土壌に改良できるというメリットも。

ブルーベリーには「酸度未調整」のピートモスを!

土壌の酸度矯正でピートモスを使うときに注意したいのが、酸度未調整のものを選ぶということ。ピートモスには酸度調整済みのものもあるので、パッケージや商品説明をチェックしてから購入するようにしてください。

十分吸水させてから使う

ピートモスを使用する際は、よく水を吸わせてから使うのがポイントです。圧縮乾燥したピートモスは水を弾いてしまい、なかなかなじまないので、バケツなどに入れてよく混ぜながら吸水させましょう。使用量は、ブルーベリーの苗1本に対して20~30L程度が目安です。

カナダ産 ピートモス

ケチらずたっぷりとピートモスを使うかどうかが、ブルーベリー栽培の行く末を決めるといっても過言ではありません。こちらのピートモスはたっぷり入っているのにお買い得価格。惜しみなく使えます!

・内容量:約225L(圧縮/約107L、復元時/約200L)

ピートモスについては、こちらの記事で詳しく紹介しています!


土の配合(割合)

ブルーベリーの土はピートモスだけでもOKですが、赤玉土もしくは鹿沼土をブレンドするのもおすすめです。ピートモスはカラカラに乾燥すると、水を弾いて吸収しにくくなってしまうため、保水性のある赤玉土や鹿沼土を加えることで水分が保ちやすくなります。
また、赤玉土はpH5~6の弱酸性、鹿沼土はpH4~5の酸性のため、酸性土壌を好むブルーベリーの栽培には最適。排水性と通気性にも優れるので、水はけの良い土にすることができます。
福田先生
福田先生
割合は、酸度未調整のピートモスを8割、赤玉土または鹿沼土は2割ほどにします。

赤玉土と鹿沼土については、こちらの記事をチェック!


ブルーベリーの土づくりの方法

土に植えたブルーベリーの苗
画像提供:福田俊
ブルーベリーの苗を植え付ける適期は、3~4月もしくは10~12月。土づくりは、苗を植え付ける直前でOKです。

Step1. ピートモスを水になじませる

ピピートモスに水を吸わせる
画像提供:福田俊
ピートモスを水になじませる
画像提供:福田俊
大きめの容器にピートモスを入れ、水をかけてからよくかきまぜます。

Step2. 土に穴を掘る

土に穴を掘る
画像提供:福田俊
苗を植え付ける位置に、深さ30cm、直径60cmほどの穴を掘ります。ブルーベリーは、根を縦よりも横に伸ばす植物なので、深さよりも幅を取ると良いでしょう。
福田先生
福田先生
高畝(たかうね)にして排水性を高める場合は、畝の高さを30cmぐらいにします。

Step3. ピートモスを穴の半分まで入れる

ピートモスを半分入れる
画像提供:福田俊
スコップで土とピートモスをまぜる
画像提供:福田俊
穴の半分が埋まる程度、ピートモスを投入します。さらにスコップで、堀り出した土とピートモスを混ぜ合わせましょう。

Step4. 残りのピートモスを穴に載せる

残りのピートモスを載せる
画像提供:福田俊
残りのピートモスをそのまま穴の上に載せます。このとき、酸度計でpHをチェックすると良いでしょう。pH4~5であればOKです!

シンワ測定 土壌酸度計

土に約1分間差し込むだけで、酸度が計測できます。電池は不要です!ブルーベリー以外の植物を栽培するときにも役立ちますよ。

・サイズ:幅47×奥行47×高さ160mm
・材質 本体:ABS樹脂
・質量:100g

Step5. ブルーベリーの苗を植え付ける

ブルーベリーの苗を植える
画像提供:福田俊
苗木を鉢から抜き取り、根鉢を軽くほぐします。ピートモスを載せた穴の中央を根鉢が入る程度堀ったら、苗木を植え付けましょう。

Step6. ぼかし肥料か油粕を与える

株元にぼかしを振る
画像提供:福田俊
苗の株元に、ぼかし肥料または油粕をひと握りほどまきます。
福田先生
福田先生
ブルーベリーは、成木になったら肥料は不要です。若木のときに、ぼかし肥料か油かすを少々与えれば十分!

ぼかし肥料と油かすについては、こちらの記事をチェック!


Step7. バークチップで株元をカバーする

バークチップでマルチング
画像提供:福田俊
土の乾燥を防ぐために、株元にバークチップを載せてマルチングします。

ブルーベリーを鉢植えにする場合

鉢植えのブルーベリー
出典:写真AC

鉢植えの土

水をよく含ませたピートモスと赤玉土、もしくは鹿沼土を8:2の割合で混ぜ合わせておきます。または、あらかじめpHが酸性に調整されている市販のブルーベリー専用土もおすすめです。
鉢に土を入れたら中央に苗木を植え付け、最後にたっぷりと水やりをします。ブルーベリーを植え付けた鉢は、できるだけ日当たりの良い場所に置きましょう。
福田先生
福田先生
鉢植えの土づくりも、ピートモスを使う限り基本的に地植えと一緒です。ただ鉢植えの場合、水やりを忘れて乾燥させると、ピートモスが水を弾くようになってしまうので、赤土を2割ほど混ぜて水を仲介させるようにします。

花ごころ ブルーベリーの土

水になじみやすい加工を施したピートモスをベースに、ブルーベリーの生長を助けるイオウ、専用肥料などを配合。葉色を良くするマグネシウムも含まれています。

・内容量:12L
・主原料:ピートモス、赤玉土、鹿沼土、イオウ加工砂

鉢のサイズ

使用する鉢やプランターは、10号鉢以上のできるだけ大きいものを選びましょう。それよりサイズが小さいと、すぐに土が乾いて水切れを起こしてしまいます。また、風で倒れやすくなるというデメリットも。

おすすめのプランターは、こちらの記事で紹介しています!

ブルーベリーの土壌改良の方法

ブルーベリー
出典:Pixabay
育てているブルーベリーがなんだか元気がない…そんなお悩みはありませんか?ブルーベリーの生育が悪くなってきたら、土壌に問題があるのかもしれません。土壌改良を行って、コンディションを整えましょう!

福田流!水持ち・水はけ改善テクニック
土壌の水持ちを良くするには、イネ科やマメ科の草を生やして共生させる「草生法(そうせいほう)」もおすすめです。草の根が土中で伸びることで、水の通りや水持ちの良い土になります。乾燥する日が続いても、保水性は抜群ですよ!
水はけの悪い土壌の場合は、高畝にすると排水が良くなり、ブルーベリーの根に酸素が行き渡るようになります。


水はけが悪い土の改良方法

水やりをしたあとに、なかなか水が入っていかないような土は排水性が悪く、ブルーベリーには適しません。根腐れや病気になりやすくなるので、できるだけ早く対処しましょう。水はけを良くするには、株の周りに水を逃がすための溝を掘るのがおすすめです。
福田先生
福田先生
30cmくらいの深さで、株をぐるりと囲むように溝を掘りましょう。根の部分に溜まった水が溝に流れ出ることで、株まわりの水はけを良くすることができます。ただし、溝に水が溜まっていては意味がありません。その場の状況により、さらに排水が必要になることもあります。

pHを調整する

とても丈夫なブルーベリーですが、土の酸度が足りないとあっさり枯れてしまいます。ブルーベリーを植えている土のpHを酸度計で確認してみましょう。アルカリ性に傾いている場合は、硫安(硫酸アンモニウム)か硫黄(いおう)で酸度を矯正するのがおすすめです。硫安や硫黄を株元に散布するか、土にすき込むことで徐々にpHを下げることができます。
福田先生
福田先生
使用する量は1株につき、ひと握り程度です。

ブルーベリーの土づくりに関するQ&A

ブルーベリー
出典:写真AC
ブルーベリー博士の福田先生に、土づくりに関する疑問や質問を聞きました。ぜひ参考にしてみてくださいね!

Q. ピートモスを使わずに土づくりできる?

福田先生
福田先生
木材チップが使えますが、pH7前後とブルーベリーには高すぎるので、硫安(硫酸アンモニウム)や硫黄を加えて酸性化することが必要です。1株につき、ひと握り程度の量を混ぜましょう。

Q. 鉢植えで育てている場合土を変える頻度は?

福田先生
福田先生
ブルーベリーの根が、鉢の中でいっぱいになったら植え替えが必要です。だいたい2年ごとが目安になります。その際、土も新しいものに交換しましょう。

Q. ブルーベリーの土で育つほかの植物はありますか?

福田先生
福田先生
テッポウユリ(鉄砲百合)や山野草など、酸性を好む植物はブルーベリーの土でもよく育ちますよ。

ブルーベリーの土づくりに挑戦!

ブルーベリー
出典:写真AC
ブルーベリーは土づくりさえできていれば、ほとんど手間要らずですくすく育ちます。苗を購入する際は、ピートモスも忘れずに。酸度計もあるとpHの確認や調整に便利ですよ。ぜひ適した土で育てて、たくさんブルーベリーを収穫してくださいね!

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