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- MitsuyaNao
埼玉県の山奥で、約1反のブルーベリー畑を管理しています。ハイブッシュとラビットアイを約20品種栽培中。野菜、花、ハーブなども育てています。AGRI PICKでは、家庭菜園や園芸の初心者に向けた記事を中心に担当。他メディアでも多数執筆中。…続きを読む
ブルーベリーの収穫時期やタイミング
ブルーベリーの育て方はこちら
ブルーベリーの収穫時期は品種ごとに違う
ブルーベリーは6~9月にかけて収穫できます。品種系統ごとに熟す順番が異なります。ハイブッシュ系(早生)
6月上旬~下旬がメインシーズンです。お住まいの地域にもよりますが、5月末からぽつぽつと収穫がはじまり、6月に入ると本格スタート。7月中旬ごろには、ほとんど終わりです。大きくておいしい優良品種が揃っているグループ!ハイブッシュ系(晩生)
7月上旬~下旬です。ラビットアイと収穫時期がやや重なるので、絶え間なく収穫したいときの「つなぎ」におすすめ。ラビットアイ系(早生)
7月上旬からわずかに収穫でき、7月中旬~8月中旬にかけて熟します。ラビットアイ系(晩生)
7月下旬~9月ごろまで収穫できます。この品種を活かすことで、約3カ月の長期にわたってブルーベリーの収穫が楽しめますよ。ブルーベリーの品種については、こちらの記事で詳しくご紹介しています。「収穫できない」「枯れてしまう!」なんてときは、そもそも品種選びに問題があるのかも?品種系統ごとに好む気候が違うので、そこを見直せば成功するかもしれませんよ。
収穫に適したタイミング|おすすめは朝
糖度が高まると言われている、朝の収穫がおすすめです。また、被害は大きくありませんが、雨で果実が裂けることもまれにあります。できれば降ってくる前に収穫しましょう。「ブルーベリーの日」はいつ?
日本ブルーベリー協会によると、「ブルーベリーの日」は8月8日。BlueBerryの「BB」と数字の「88」が似ていること、8月がブルーベリーの実りの季節であることから、株式会社わかさ生活が8月8日を「ブルーベリーの日」と定めました。なお、カナダのブリティッシュ・コロンビア ブルーベリー協会(British Columbia Blueberry Council、BCブルーベリー協会)は7月15日を「BCブルーベリーの日」としているそうです。
完熟したブルーベリーの見分け方
完熟ブルーベリーの見極め方法は、ズバリ「おしり」と「触感」!おしりの色合いを確かめる
写真のブルーベリーを見てください。まだおしりまで紫になっておらず、赤と白のグラデーションが目立ちます。この段階で収穫してしまうのは早すぎです。少し色づいてきました。でも、まだ赤っぽいので、完熟ではありません。食べても酸っぱく、硬い感触が未熟なことを物語っています。
ようやく、おしりまで黒くなりました。ここまで色づいたら収穫しても問題ないのですが、わずかに中心が赤く、完熟とは言い難いです。本来ならもうひといき待ちたいところ。
さらに待つと、中心まで黒々としたブルーベリーになります。完熟した果実は樹から軽く引っぱるだけで、ポロッと自然に離れます。熟しすぎると樹から実が落ちるので注意。待っている間に、鳥が食べてしまうことも……。
素手で感触を確かめる
収穫は素手で(実のかたさを分かりやすくするため)、「完熟したかな?」と思うブルーベリーを軽くひっぱって行いましょう。未熟なブルーベリーは、実がかたく、引っぱっても樹から離れにくく、取るときにブチン音がして樹ごと揺れます。完熟したブルーベリーは、触感がやわらかめで、軽い力で引っぱれば自然と樹から離れます。何年目から収穫できる?
2年生の苗であれば、栽培スタートの初年は収穫せず、摘果して樹を大きくすることに専念すべきです。3年目の樹であれば実をつけさせ、収穫してかまいません。最初はぽつぽつしか収穫できなくても、樹が大きくなれば、どんどん収穫量が増えます。そのためには大きな鉢に植え替えをして、がっしり根の張れる環境を作ってあげてください。ブルーベリーの場合、鉢は深さだけでなく横幅も必要です。
ブルーベリーの収穫方法|収穫量の目安は?
収穫のポイント
収穫時期の違う品種を組み合わせると、長く収穫できます。忘れてはならないのが、ブルーベリーは「1本だけ、同じ品種だけだとうまく受粉できず、実がつきにくい」ということ。これを自家不和合性といいます。その意味でも、いろいろな品種、いろいろな系統を揃えたほうがよいのです。収穫量の目安
育てはじめたばかりの小さな木は、1本あたりこれくらいの収穫量。これがやがて……こんなにたくさんの実をつけるようになります。定植から数年後の成木なら、これの3~5倍です。ただし!このくらい収穫できるようにするには、鉢植えではなく、地植えしなくてはなりません。鉢は手軽ですが、収穫量と成長に限度があります。
採れたてブルーベリーのおいしい食べ方
生食もおいしいですが、ブルーベリーは圧倒的に加工向けの果実です。「あまり甘くない」なんてときも、ジャムやお菓子にしてしまえば、まったく問題ありませんよ!手間暇かけずにできる、かんたんでおいしい食べ方は以下の通りです。生で食べる
獲りたてのフレッシュな果実を食べれるのは、家庭栽培の醍醐味!ブルーベリーは冷凍で出回っているものが多く、生の果実をスーパーで買おうとすると、かなり高いです。皮が張っている新鮮な状態のうちに、そのままいただきましょう。ジャムでおいしさを保存
加工するなら、やっぱりブルーベリージャム!砂糖と果実をぐつぐつ煮詰めて、煮沸消毒した空き瓶に詰めます。「ブルーベリーの木が大きくなってきて、たっぷり収穫できた!」「一気にこの量を食べるのは難しいかも……」「おいしさを保存したい」というときにおすすめ。ジャムなら人に配るのもかんたんです。「まぜて焼くだけ」のマフィン
撮影:三ツ矢ナオジャムにするほどの量はない、果実を1度冷凍してしまった……というときにおすすめ。小麦粉、バター、砂糖、牛乳、卵を泡立て器で混ぜ、生地の中にブルーベリー(冷凍でもOK)を入れます。オーブンで30分焼けば、甘酸っぱい果実入りのマフィンが完成です!チョコチップやバナナなど、ほかの味を用意してパターンを増やすのもいいですね。