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春の野菜づくりは、ジャガイモからスタート!
こんなの知ってる?ジャガイモ種類・品種いろいろ
|きたあかり
栗のような食感と甘みで大人気のジャガイモです。果肉は黄色で、ホクホクの食感でもうおなじみですね。ジャガバターやポテトサラダなど幅広い料理で楽しめます。9月半ばまで腐らず、芽も出ない状態で畑に埋めておける保存に便利な品種。必要な都度掘り取れるので、台所でかさばらずおすすめです。|インカのめざめ
比較的小ぶりのサイズですが、舌ざわりがなめらかで甘さ豊富なジャガイモです。希少品種のためぜひ家庭菜園でチャレンジを!収穫したインカのめざめを食べながら、はるかアンデスの地に想いを馳せてみてはいかがでしょうか。|レッドムーン
ジャガイモよりサツマイモを思わせるようなコクと優しい甘みが感じられるジャガイモです。肉質は粘質で煮崩れしにくいため、カレーやシチューなど煮込む料理に最適です。|ノーザンルビー
皮だけでなく、中身まで赤色のジャガイモです。メークインのように加熱しても煮崩れはしにくく、また色落ちが少ないため、スイーツやポテトサラダなど、色を活かした幅広い料理で使えます。|シャドークイーン
中身が紫色のインパクトあふれるジャガイモです。加熱しても色は残りますので、紫色のポタージュや紫のポテトサラダなど料理の彩りに活躍できます。|グラウンドペチカ
見た目は毒々しいまだら模様ですが、中身は黄色のジャガイモです。ジャーマンポテトやフライドポテトなどにお使いいただけます。|シンシア
フランス生まれの人気急上昇中のジャガイモです。クリームやバターとの相性が非常に良く、また甘く滑らかで煮崩れしにくいため幅広い料理に使えます。|ジョアンナ
シンシア同様フランス生まれのジャガイモです。甘さと香り豊かなジャガイモで、家庭菜園でも育てやすい品種です。シチューやカレーがおすすめです。|ホッカイコガネ
ねっとりとした食感の長円形のジャガイモです。揚げたときの色変わりも少ないため、フライドポテトに最適な品種です。お好みのフレーバーでオリジナルのポテトチップスはいかがでしょうか。|とうや
比較的大粒のジャガイモのため、掘り応えに大満足のジャガイモです。小さなお子さまもきっと喜ぶことでしょう。皮の表面の凹凸も比較的少ないため、調理もしやすく幅広く使えます。おいしくてカラフルなじゃがいものことを、もっと知りたいときはこちら。
失敗しやすいポイントは?対策するにはどうしたら?
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イモが小さい
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収穫前のイモが緑色に…
ジャガイモは「光」に非常に敏感な野菜です。栽培中のイモが日に当たると、その部分が緑色に変色し「ソラニン」という有毒の物質が生成されて食中毒の原因となってしまうことも。これを防ぐためには「土寄せ」を行うのがポイント。芽かきのときに1回目、この半月後に2回目の土寄せを行います。株元にしっかりと土を寄せてあげましょう。
またジャガイモは、太陽はもちろん部屋の蛍光灯の明かりでも緑色に変色してしまいます。必ず光の当たらない涼しい場所で保存しましょう。
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収穫したイモがすぐに傷んでしまった
ジャガイモの栽培カレンダー
ジャガイモの栽培期間は品種によって異なります。ジャガイモの産地といえば北海道が有名ですが、九州でも作れます。関東では、ひな祭りのころに植え付けると、ちょうど桜が満開の時期に発芽します。
⇨次ページ:ジャガイモの栽培方法と育て方のコツ!プランターと畑、それぞれご紹介!
ジャガイモの育て方【畑編】
STEP1 用意するもの
■種イモ※スーパーで販売している食用のイモや昨年の残りのイモは、病気が発生する場合がありますので、検査に合格した健全な種イモを購入しましょう。
■基本の道具
⇨畑での家庭菜園に必要なアイテム一覧と選び方はこちらをチェック。
STEP2 土づくり
ジャガイモはナス科に属し、連作障害が出やすい野菜です。トマトやナス、ピーマンなど同じナス科の野菜を栽培した場所を使う場合は、最低2年は間をあけて植え付けましょう。さらに、高温多湿に弱い野菜ですので排水と通気性に富んだ土づくりがポイントです。また、苦土石灰の過度な散布は、イモの肌が荒れてしまう「そうか病」の原因となります。苦土石灰は入れないもしくはpH5.0〜6.0に収まる適正量にしましょう。
STEP3 種イモを切り分ける
種イモの切り分けは、イモの基部(おへその様に窪んでいる箇所)から頂部へ縦切りにすると、どの種イモからも芽が出やすくなります。60~120gの大きさのイモは半切りに、120~190gのものは3つ切りに、190~260gのものは4つ切りにします。40~60gのイモは切らずにそのまま植え付けます。切り口を下に向けのが一般的ですが、切り口を上に向けて植える「逆さ植え」という方法もあります。植え付けは切断後すぐにではなく、切り口を3~4日程度乾燥させてから行いましょう。なお、購入した種イモをあらかじめ1カ月程度太陽光にあてて芽を出しておく「浴光催芽」処理をすると、出芽揃いが良くなりますよ。
STEP4 溝を掘る
畝幅70~80cmの畝を立てます。水はけの悪い土地の場合、やや高い畝にして排水に努めましょう。その後、クワで畝の中心に深さ7~8cm程度、幅15cm程度の溝を掘ります。STEP5 種イモと肥料を溝の中に置く
溝の中に種イモを30cm間隔に置きます。雨水で種イモが腐らないよう、必ず切り口を下に向けて置きましょう。その後、種イモと種イモの間に肥料を置きます。種イモが肥料に触れると肥料焼けする恐れがありますので、丁寧に置いていきましょう。STEP6 土をかぶせる
種イモの上に5~8cm程度土を被せます。水やりをすると腐る原因となるため、水やりは不要です。STEP7 芽かき
芽が10cmくらい伸びたとき、太く丈夫そうな芽を2~3本程度残し、他の芽を摘み取る芽かきを行います。種イモが動かないよう株元をしっかり押さえ、不要となる茎を種イモから丁寧に抜き取りましょう。
STEP8 追肥と土寄せ
追肥と土寄せは同じタイミングで行います。1回目は芽かきのとき、2回目は芽かきから半月経過した頃が目安です。株の周りに化成肥料を1株10g程度与えます。STEP9 収穫
茎や葉が半分以上黄色く枯れてきたら収穫です。皮むけや傷に注意し丁寧に収穫します。掘り起こし後は2~3時間程度天日に干し、乾かしてから収納しましょう。⇨次ページ:ジャガイモをプランターで育てる方法は?病気や害虫の対策方法も!
ジャガイモの育て方【プランター編】
STEP1 用意するもの
■種イモ※スーパーで販売している食用のイモや昨年の残りのイモは、病気が発生する場合がありますので、検査に合格した健全な種イモを購入しましょう。
■深さ50cm、容量25L程度の大型プランター
■基本の道具
⇨プランターでの栽培に必要なアイテム一覧と選び方はこちらをチェック。



STEP2 種イモを切り分ける
プランターは、畑と異なり土が乾きやすいため、種イモはやや大きめに切り分けます。1つが60g程度になるように切り分けましょう。切断後、切り口を3~4日程度乾燥させてから植え付けます。なお、購入した種イモをあらかじめ太陽光にあてて芽を出しておく「浴光催芽」をすると、出芽揃いが良くなりますよ。
その次はプランターの準備です。鉢底ネット、鉢底石をプランターの底に敷き、半分程度の高さまで培養土を入れます。鉢底石を入れると水はけがよくなります。