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さつまいも栽培|植え付けや収穫時期は?

さつまいもの名前の由来って?
さつまいもという和名は、現在の沖縄が琉球王国のころに薩摩(さつま)に伝来したことが名前のきっかけになりました。元々、中国から伝来したこともあり、唐芋(からいも)と呼ばれることもあったようです。さつまいもの栽培カレンダー

生育適温と連作期間は?
生育適温:22~30℃連作障害:なし
家庭菜園向きの定番のさつまいも品種
紅あずま|収穫量が抜群!

安納芋(あんのういも)|大人気の小ぶりのさつまいも

パープルスイートロード|鮮やかな紫いも

さつまいもの品種について詳しくはこちら!
押さえておきたい!失敗しないさつまいも栽培のコツ

Point1. 元肥は最小限に!つるボケ防止が肥大のポイント
窒素過多の土地で栽培すると「つるボケ」という症状が発生します。つるボケとはつるばかりが茂って、芋が大きくならないことをいいます。元肥の量を控えめにすることが肝心です。Point2. つる返しで茂りを防止
さつまいもは、植え付けした株元から伸びたつるの節間から、根が出て実を付けます。ただし、7月初旬〜9月初旬の暑い時期になると急激に地上部のつるが茂り出し、四方へと広がり土に着くことで、そこから余分な根も張り始めます。この根を放っておくと葉が過剰に茂ったり、芋が大きくならないつるボケが発生するので、つるを進行方向と反対側に反転させる「つる返し」を定期的に行ってください。伸び出した根を切ることが目的なので、真反対でなくても問題ありません。
Point3. 水はけが良い高畝で、収量アップ!
さつまいもの産地の多くは火山灰土や砂地。一般的な畑では、通気性が良く水はけのいい土で、高さ30cmの高畝にしましょう。そうすることで、さつまいももすくすく育ち、収穫量のアップにつながります。種芋から挿し苗を作る方法

苗づくりの開始時期とは?
苗づるができるまで1カ月半かかるため、苗づくりは3月下旬〜4月初旬が最適です。1. まず殺菌消毒する
購入した芋にウィルスや細菌などが付いている場合があるため、48℃のお湯に40分間つけます。消毒が終わったさつまいもは、表面の水分を乾いた布で拭き取り乾かします。2. 苗床を準備しよう
表面の水分が乾ききったさつまいもを、新聞紙に包みます。発泡スチロールに入れて蓋をするか、暗くて暖かい場所において苗床にします。温度25℃、湿度80%以上を維持しすると、2〜3週間で芽が出始めます。根気強く面倒をみていきましょう。外で苗床を作る場合
発泡スチロールにもみ殻を入れて種芋を埋めておくと、自然な発酵熱で芽出しすることができます。低温の地域ではビニールトンネルを使って、温度を上昇させましょう。気温と湿度管理に注意!
種芋から芽出しするためには温度25℃、湿度80%以上に保つ必要があります。温度計と湿度計を準備して、必要に応じて場所を移動したり、ビニールトンネルを活用しましょう。湿度に関しては霧吹きで調整すると便利です。
3. つるをカットしてから苗に

【畑や地面に植える】さつまいもの基本の栽培方法

Step1. 土を準備する
1. 植え付けの1週間前までに、1平方メートルあたり1kgの堆肥と50gの化成肥料を土に混ぜ込みます。2. 高さ25~30cm、畝幅30~40cmの畝を作成しましょう。
3. 黒マルチを畝全体に張ります。
マルチシートの目的と張り方のポイントなど、詳しくはこちら!
Step2. 苗の植え付け準備
植え付ける前日にバケツに水を入れて、つるの切り口をつけておきます。つるは枯れている葉を摘み取るなどして、5~7枚ほど葉が残った状態にしておいてください。Step3. 植え付け
切り口から2~3節が、最もさつまいもが育ちやすいので、しっかり土の中に埋め込みます。それ以外の先端の方の葉は、外に出すようにします。黒マルチに深さ5~10cmの溝をつくり、苗を水平に植え付ける「水平植え」が一般的です。収穫数が多くなる「水平植え」

大きな芋を収穫するなら「斜め植え」

Step4. 水やり
植え付け直後の1週間は、水やりを毎日行うと根がうまく活着します。2週間目までは土の状況をみて、乾燥している場合には軽く水を与えましょう。その後は、雨が長期間降らない時の水やりだけで大丈夫です。Step5. つる返し
栽培のポイントとなるつる返しですが、8月ごろからは2週間に一度実施しましょう。四方に伸びているつるを、畝の上に集めるようにひっくり返してかぶせます。Step6. 収穫
葉の色が変わり始めたら収穫適期です!まずは伸びたつるをカットして、株の根元を見つけましょう。株を引き抜くようにしながら手で掘り起こすか、土が硬ければスコップを使い、土をほぐしながら収穫していきます。さつまいもをスコップで傷つけないように注意してくださいね。【プランターや培養土袋でも】手軽にできる!さつまいもの栽培方法

Step1. 土を準備する
1. プランターは、幅70cm、奥行30cm、深さ30cm程度の物を準備しましょう。2. 根腐れを防止するため、鉢底石を底に敷き、プランター用の土を縁から2cm下の高さまで入れます。
培養土を袋ごと活用する方法も!

- 1. 25L以上のプランター用の培養土を用意します。
2. 培養土の中身はそのままで、袋の底に数箇所の小さな穴をあけます。
3. 袋の上部だけを開封して、倒れない用に固定します。コンテナBOXにいれると風でも倒れにくくなります。
Step2. 植え付け
苗はプランターや培養土の袋に対して、1つだけ植えるようにしましょう。切り口から2〜3節を土に埋め込み、それ以外の葉は外に出すようにします。スペースが狭いですが、畑や地植えと同じく、水平植え・斜め植え、どちらの植え方でも大丈夫ですよ!Step3. 追肥
2週間ごとに、1株あたり10gの追肥を実施します。Step4. 水やり
植え付け直後から1週間は、水やりを毎日行うと根がうまく活着します。プランターや培養土の袋の場合は乾燥も早いため、定期的に乾燥状態をチェックし、土がカラカラに乾いていたら軽く水を与えましょう。Step5. つる返し
畑と同じく、つる返しをします。つるは、プランターや袋の上に被せます。Step6. 収穫

さつまいもの甘みを、最大限に引き出す保存方法

さつまいもの詳しい保存方法や冷凍保存の仕方などは、こちら!