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この記事では、レモンを鉢植えで育てる方法や植え替えのコツ、おすすめの品種などを家庭菜園のプロに聞きました。レモン栽培によくあるトラブルQ&Aも紹介します!
家庭菜園歴40年!福田俊先生にレモン栽培についてうかがいました
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著書
『市民農園1区画で年間50品目の野菜を育てる本』(学研プラス)
『フクダ流家庭菜園術』(誠文堂新光社)
『福田さんのラクラク大収穫!野菜づくり』(学研パブリッシング)
レモンの鉢植え栽培のポイント
- 基本的に、日当たりが良く、風が当たりにくい屋外で育てる
- レモンは寒さに弱いため、霜の当たらない場所で越冬させる
- レモンを鉢植えにするときは、10号以上の大きな鉢を選ぶ
- 定期的に枝を剪定して新芽を吹かせることで、実付きを良くする
- 鉢植えにしたレモンは、2年に1回を目安に植え替える
レモンを鉢植えで育てるメリット・デメリット
メリット
温度管理しやすい
レモンは寒さに弱いため、気温が0℃以下の環境下で育てるのは困難です。しかし、鉢植えにすれば、気温が高い時期は屋外で管理し、気温が低い時期は室内に移動させるなど、気温に応じて置き場所を変えることができます。コンパクトに育てられる
レモンを鉢に植えると、地面に直接植えたときよりコンパクトに育てられます。ベランダや、スペースが限られている狭い庭での管理に便利です。デメリット
植え替えの必要がある
レモンをずっと同じ鉢で育てていると、鉢の中が根でいっぱいになる「根詰まり」を起こし、生育が悪くなってしまいます。そのため、数年に一度は、大きい鉢に植え替える手間がかかります。収穫量が少ない
鉢植えのレモンは、地植えしたものよりも木が大きくならないため、果実の収穫量も少なくなってしまいます。たくさん収穫するのが目的なら、実付きが良く、大きく生長する品種を地植えしましょう。レモンを地植えで育てる方法は、こちらの記事で!
鉢植えレモン栽培の栽培時期と期間
栽培カレンダー
・植え付け:10~3月・肥料:3~4月
・剪定:10~3月
・収穫:12~3月
栽培期間
植え付けから収穫までの栽培期間は、苗の大きさや育ち具合などにより異なります。栽培適温
15℃前後鉢植えで実践!レモンの育て方
土づくり
自分で土を配合するときは、小粒の赤玉土と腐葉土を半量ずつブレンドするのがおすすめです。さらに元肥として、「マグァンプK」などの緩効性肥料を土に混合すると良いでしょう。
・内容量:14L
・材質:ピートモス、鹿沼土、日向土、軽石、パーライト、バーミキューライトなど
・内容量:1.3kg
・成分:チッ素、リン酸、カリ、マグネシウム
花から野菜まで非常に汎用的に使用できる良い元肥です。長期間持続的に効果があり、肥料やけが無いので手軽に使用できます。使用するプランタや鉢が多いこともあって 1.3kg を購入していますが、使用時に余ってしまっても、ファスナー付きのプラスチック・バッグですので保存が容易です。
出典: Amazon
植え付け方法
レモンの苗木の選び方は、こちらの記事をチェック!
Step1. 鉢底ネットと鉢底石を敷く
鉢穴の上に鉢底ネットを設置し、さらに軽石や大粒の赤玉土(ゴロ土)など、鉢底石を敷き詰めます。・サイズ:直径30×高さ30cm
・容量:14L
・カラー: ダークブラウン
移動しやすく軽量のプラスチック製の植木鉢で本品は条件にぴったりでした。
もっと安っぽいものかと思いきや結構高級感があり大満足です。またお願いしようと思います
出典: 楽天市場
・サイズ:20×30cm
・内容:5枚入り
値段もやすく、様々なタイプの鉢にたくさん使用できるので、なくなったらまた購入したいとおもいます。
出典: 楽天市場
・内容量: 5L
・主原料:人工軽石
鉢底石は、今までいろいろと使った中でもこちらが軽くて使いやすいので、
また、利用させていただきます。
出典: 楽天市場
Step2. 鉢に土を浅く入れる
鉢底石が見えなくなる程度に、土を浅めに入れます。Step3. レモンの苗木を鉢に移し、土を足す
鉢の中心にレモンの苗木を置き、根鉢まわりのすき間を埋めるように土を入れていきます。土の量は、鉢全体の8~9割程度で。ふちギリギリまで入れてしまうと、水やりしたときに土が流れ出てしまうので要注意!Step4. 水やりをしたら作業完了!
最後に、鉢底穴から流れ出るくらいたっぷり水やりをしたら、植え付け完了です!置き場所
水やり
肥料
剪定
レモンの剪定方法は、こちらの記事でも紹介しています!
冬越し
収穫
収穫したレモンの保存方法やレシピ、活用方法をチェック!
鉢植えレモンの植え替え方法
植え替えのタイミングは?
順調に育っていたレモンの生育が急に止まったり、葉の色が黄色くなったりしたら、根詰まりを起こしている可能性があります。鉢から根鉢を抜いてみて、根の状態をチェックしてみましょう。根がガチガチに密集していたら、すぐに植え替えてください。用意するもの
・ひと回り大きい鉢(鉢増ししたい場合)・鉢底ネット
・鉢底石(軽石や赤玉土の中~大粒など)
・赤玉土小粒
・腐葉土
・土をすくう道具(シャベルなど)
・大きいバケツ
植え替えの手順
Step1. 土を用意する
植え替えには、必ず新しい土を使いましょう。市販の培養土でもOKですが、自分で配合する場合は、小粒の赤玉土と腐葉土を5:5の割合でバケツに入れ、よくかき混ぜておきます。Step2. 鉢底ネットと鉢底石を入れ、土を薄く敷く
用意した鉢の底に鉢底ネットを置き、ネットが見えなくなるまで鉢底石を敷き詰めたら、その上に土を薄めに入れます。Step3. レモンの木を鉢に移し入れる
元の鉢からレモンの木を抜き取ります。鉢を大きくする場合は、根鉢をそのまま鉢の中心に置き、すき間を埋めるように土を注ぎ入れます。元の鉢に植え戻す場合は、古い根を1/3ほどカットしてから植え直しましょう。Step4. 水やりしたら植え替え完了!
鉢全体の8~9割まで土を入れたら、最後にたっぷりと水やりします。これで植え替え作業は完了です!レモン栽培で注意すべき病害虫
病気
レモンは、かいよう病に注意が必要です。枝にあるトゲが当たったり、風でこすれたりすることで果実に傷が付き、そこから病原菌が入ることで発症します。予防対策として、トゲは根元からカットし、混み過ぎた枝は剪定して風通しを良くしておくことが大切です。黒星病と灰色かび病の対策については、こちらの記事をチェック!
害虫
レモンの葉は、アゲハチョウの幼虫の好物です。寄生されると、葉が食害で穴だらけになってしまい、収穫量にも影響が出てしまいます。日ごろから葉に卵や幼虫が付いていないかチェックし、見つけ次第取り除きましょう。防虫ネットをかけ、成虫に産卵させないようにするのも有効です。アブラムシ、カイガラムシ対策はこちらの記事で!
防虫ネットの選び方や設置方法はこちら!
レモンの鉢植え栽培でよくあるトラブル
Q. 最近生長が止まりました。原因は何?
Q. しおれてしまい元気がありません
Q. 葉が黄色くなった!
鉢植えにおすすめなレモンの品種
マイヤー
レモンとオレンジの自然交雑で生まれたといわれる品種です。果実は一般的なレモンよりも丸みがあり、熟すと果皮がオレンジがかった色合いになります。マイヤーレモンの酸味は弱く、甘みも感じられるので、ジュースやお菓子の材料にもおすすめです。・内容:接ぎ木苗
・樹高:0.6~0.9m
リスボン
レモンの中では比較的寒さに強く、最も育てやすいとされている品種。大きくならない性質の台木を使った「矮性リスボン」も売られているので、コンパクトなほうが管理しやすい鉢栽培では、そのような接ぎ木苗を選ぶと良いでしょう。ユーレカ
リスボンと共に、世界で多く普及しているレモンの品種です。耐寒性はリスボンよりも低いですが、果実がたくさん収穫できるのが魅力。果皮が青い状態でも食べられる「グリーンレモン」としても知られ、強い酸味とさわやかな香りが楽しめます。・内容:挿し木苗×2
・樹高:約0.2m