目次
小豆島のレモン農家さんを訪問してきました
今回レモンの栽培方法を教えてくれたのは、笠井 信吾(かさい しんご)さん。2003年~会社経営の傍ら、小豆島でレモンを1,500本ほど栽培。遊休地を活用すべく、地域のグループでもレモンを栽培しています。貴重な国産レモンは大人気で、一度食べた人はリピーターになってくれるそう!
笠井さんのこだわりはこちらから!
笠井さんのレモンへのこだわりはこちらでも見ることができます!残念ながら今年はレモンが収穫できなかったそう…。来年に期待ですね!レモン栽培カレンダー

育てやすい&珍しいレモンの種類
まずはレモンにはどのような種類があるのか、チェックしてみましょう。珍しいトゲなしや糖分の高いレモンは、ぜひ育ててみたいですね!トゲなしレモン
レモンはトゲによって傷が付き、そこから病気に感染することがありますが、トゲなしレモンであればその心配はありません。若い木は少しトゲが出ますが、生長していくうちに小さくなっていきます。防風の手間が省けるので、初心者の人におすすめの品種です。リスボン
リスボンはトゲが小さく耐寒性も高いことから、とても人気の高い品種です。耐寒性にもっとも優れた品種で、関東以北でも栽培が可能!原産地はポルトガルで、樹勢が強く育て方によっては大木になります。ユーレカ(アレンユーレカ)
笠井さんの農園の畑で見たレモンはこの品種。ユーレカの枝分かれ品種がアレンユーレカで、どちらも果実はリスボンにとても似ています。種が少なく果汁の多いのが魅力。アレンユーレカはユーレカの枝分かれた品種で、アレンユーレカのほうがトゲが少なく育てやすいです。香りがよく高品質。農園では2年半ぐらい育てているそうです。ビアフランカ
シチリア原産。耐寒性は中で、トゲは少なく育てやすい品種です。また、隔年結果が起こりにくく毎年安定して実を付けるのも魅力。果実は丸くて大きく、ユーレカと見た目が似ています。収穫は少し遅く冬季です。ピンクレモネード
果肉がピンクのかわいらしいレモンです。料理に添えれば簡単に華やかにしてくれます!種が少なくトゲの多い品種で、葉は班入りなので観賞用として室内で育ててもおしゃれですよ♪サイパン
大きくて丸みのある実が付く品種。実は約400gまで大きくなることも!実の色は完熟状態でほんのりオレンジ色に色づきます。果汁をたくさん採るのを目的とするのであればこの品種がいいですよ。スイートレモネード
スイートレモネードはその名の通り、糖度10度にもなる甘いレモンです!そのまま食べてもいいですが、レモンの風味は残っているので、レモネードなどのジュースにするのもおすすめ。耐寒性に欠けるので、寒冷地は鉢植えで育てましょう。トゲありの品種です。マイヤー
マイヤーはレモンとオレンジが自然交雑して誕生した品種。原産地は中国です。酸味がマイルドで香りが良く、お菓子作りなどにもよく使われます。リスボンなどの品種に比べて果皮がツルツルしており、冬場においしい実がなるのが特徴。この他にもレモンの苗木を見たい方はこちら!
事前にチェック!レモンを地植えする際のポイント
レモンは鉢植えでも地植えでも育てることが可能な、初心者でも育てやすい果樹です。柑橘類は基本的に農薬がなくてもうまく育ちやすくおすすめです。ここでは、庭や畑で育てたいという方のために、レモンの地植えの方法について解説していきます!Point1. レモンを地植えするのに適した場所は?
レモンを地植えするなら「風の当たらない暖地の日当たりのいい場所」に植えること!耐寒性に若干弱いので、冬に-3℃を下回る地域では、育てることが難しいといわれています。最近は温暖化の影響で、育てることができる地域が広がりつつあるので、まずはお住まいの地域の気温を調べてみるのがベターです。温暖な地であっても3年生以下の木は防寒をしてあげましょう。
また、風の当たらない場所に植えるのは、レモンにはトゲがあり、風の強い場所に植えるとトゲで実が傷付いてしまうためです。
そして、雨にも弱いので梅雨や秋の雨が多い季節は要注意。紀伊半島より東側の地域は雨除け等で対策しましょう。
Point2. 植え付け・植え替えの時期
植え付け時期は3~4月の春の季節。地植えでは植え替えは必要ありませんが、鉢植えにした場合は、基本的には3~4年に1度は植え替えるようにしましょう。植え替えをすることで、通気を良くして根詰まりを防ぐことができます。Point3. いい苗の選び方
苗木の良し悪しは今後の成長を左右するので、苗木選びはとっても大事!基本的には下記の項目をチェックしてください。1. 葉が多く付いている
2. 葉の色が濃い
3. 枝が多く、主幹が太い
4. 1年生以上の苗であること
レモンは2年目から実が付くので、植えた年から収穫したい人は1年生以上の苗を選びましょう。
レモンの木の植え付け手順
1. まずは土作り
土壌の種類はあまり選びませんが、土層が深く有機物を多く含む土が良いとされています。牛糞堆肥や石灰を入れてよく混ぜましょう。2. 苗木の植え付け
根が張らないうちはしっかりと支柱立てをしてあげましょう。また、風に弱いので、風が吹く日は風よけもしてあげてください。3. 植え付けの間隔もポイント!
無農薬レモンを育てるためには草刈りが重要!そのため、笠井さんの農園では、草刈り機を入れやすいよう間隔を5~6m開けているそうです。地植えしたレモンの育て方
レモン農家の笠井さんに聞いた、育て方のコツを紹介します!地植えにしたレモンの木を元気に育てて、果実をたくさん収穫してくださいね!水やりのコツ
土壌品質によって変わりますが、夏に乾燥が続くようなら水をあげる必要がでてきます。土の状態や天候をよくチェックするようにしましょう。肥料の与え方
牛糞堆肥を使用します。牛糞堆肥は三大栄養素(窒素、リン、カリウム)がバランスよく含まれているので、土壌改良に役立ってくれます。草刈り
無農薬でレモンを育てる場合、草刈りは大切です。笠井さんの農園では2週間~1カ月に1度は草刈り機で草刈りを行っているそう。花が咲いたら?受粉は必要?
レモンは1年生では実は付きません。大体2年目から年3回ぐらい実がなるようになりますが、笠井さんは若いうちは花を取ってしまうのだとか。その理由は、レモンは四季なりで、夏(7~8月)や秋(9~10月)にも開花するため、樹が疲れてしまうからです。葉20~30枚に1果を目安に摘果するのがおすすめです。
なお、レモンは自家受粉のため、受粉作業は必要ありません。
レモンを種から育てることはできる?
レモンは種から育てることも可能です!ただ、実を収穫するまでは3~4年の年月を要するので、「レモンの実を収穫する」ことが目標の方は、ある程度育った苗木を育てるのをおすすめします。レモンの木の冬越し対策
地植えのレモンを冬越しさせるには霜よけが必要です。敷きわらなどで霜が付かないようにしてあげましょう。
タカショー 敷わら
園芸用の敷きわらです。天然の藁で腐食後は肥料にもなる優れもの!冬季の霜や凍結からレモンの木を守りましょう!!また、雑草の増殖防止にも効果を発揮します。
・内容量:12L
・内容量:12L
レモンの木の剪定方法
剪定の時期
剪定は植え付け・植え替えの時期と同じ3~4月です。剪定方法
日当たりを考慮して間引き剪定(透かし剪定)を行いましょう。みかんの木と同じように、葉の間を空けて日光がよく当たるように剪定します。剪定するポイントは、下を向いている葉を切るということ!そもそも日に当たっていない枝や葉は切ってしまっていいということです。
実が付きやすくなる剪定のコツ
枝を間引く際のポイントが二つあります。まず一つ目は、レモンは実を付けた枝は翌年には実がなりにくい性質を持っています。ですので、枝を間引くのであれば前年に実が枝から間引くのがいいですよ♪また、夏に伸びた枝に付いた花芽を摘芽すると、春に伸びた枝に付く実(秋に結実)が大きくなりやすいです。
レモンの収穫時期や成熟方法
収穫時期はグリーンレモンが10月。黄色いレモンは11月~です。酸味や香りを楽しむのであれば、旬の秋から冬(お正月明けくらい)までに収穫し、皮を使いたいなら4月ぐらいまでに収穫するのがおすすめ。また、レモンは樹上で成熟させると酸味が落ちるので、タイミングを見極めて収穫していきましょう。黄色いレモンであれば収穫してから3~4日追熟させることで、酸味が落ち着きます。
笠井さんは、絞った汁を冷蔵庫で保存し、お酢の代わりに使ったりもするんだとか。特に天ぷらにひとかけするのがおすすめとのこと!また、葉の香りもいいので、料理に添えて楽しむこともできます!!
レモンは挿し木でなく接ぎ木で増やす!
レモンは一般的には接ぎ木で増やします。接ぎ木とは二つ以上の個体を人為的に作った切断面で接着して一つの個体とすること。ポピュラーなのは種から育てたカラタチに接ぎ木する方法。自宅ですでに育てている柑橘類と接ぎ木をする場合は、5月頃に行うようにしましょう。
レモンの木の病害虫|トラブルQ&A
Q1. レモンの実がならない!?実が落ちる!
レモンの実がならなかったり、せっかくなっても実が落ちてしまったりしたときには、いくつか原因があります。どれも病気ではないため、そこまで気にする必要はありません。原因1. 木が若い
小さなレモンの木には、花は咲かせても実を大きくする力がありません。そのため、小さな実を付けても大きくなる前に落としてしまうことがあります。笠井さんも若い木は摘芽して、生長に力を使えるようにしているそうです。原因2. 隔年結果
柑橘類の果樹にみられる現象です。花がたくさん付いて豊作になる年と、実を付けても落としてしまい不作となる年があります。豊作となる年は力をめいいっぱい使い、疲れてしまうため、次年は力尽きて実を付けられなくなってしまうそうです。原因3. 葉が少ない
前年もしくはその年に葉が少ないと、実を付けるための力が蓄えられず、実を落としてしまうことがあります。これは主に剪定の失敗や、シカなどの害獣やアゲハの幼虫などが葉を食べることにより起こる現象です。原因4. 肥料が適切でない
レモンは有機肥料を好みます。土壌の栄養状態が悪いと、パワー不足で実を付けられないので、土壌改良を検討してみてください。Q2. レモンがかかりやすい病気とは?
A. 潰瘍病(かいようびょう)が主な病気です。柑橘類に多く発祥する病気で、細菌の寄生によって起こります。感染ルートは、ミカンハモグリガの食害のあとや風でこすれてできた傷口です。葉や果実に茶色い染みのような斑点ができ、ひどい場合は落葉します。
暴風ネットで風による傷が付かないようにするか、ミカンハモグリガの防除に努めることで防ぐことができます。
また黒点病やそうか病などにも感染します。
シンセイ 防風ネット
風下に設置し、風の流れを変えたり減らしたりすることができるネット。通風性に優れており、風だけでなく、砂・雪・光などからもレモンの木を守れます。
設置が容易で、使用しない時期は取り外すこともできます。
・サイズ:1×5m
・網目:4mm
設置が容易で、使用しない時期は取り外すこともできます。
・サイズ:1×5m
・網目:4mm
以前にも購入して商品の良さを確認済み。安価の上、商品がしっかりとしていて簡単に風よけが完成しますし、丈夫で長持ち使うほどに商品良さが確認できお薦めです。
出典: Amazon
Q3. レモンの天敵!害虫にはどんな種類がいるの?
A. アブラムシ、アゲハの幼虫、ダニ、カミキリムシ(テッポウムシ)が、レモンの天敵です。葉に穴を開けたり、木を腐らせたりします。また、柑橘類の新梢にのみ寄生するミカンハモグリガも要注意!無農薬で育てる場合は、草刈りを2週間~1カ月の間隔で行い、虫を見つけたらすぐさま排除するなど、こまめな手入れが重要です。
Q4. レモンを好む害獣は?
A. 笠井さんの農園ではシカの被害があり、幼木を食べてしまうのだそう。網を設置しても入ってくる厄介な動物です。Q5. レモンをお手入れするときの注意点は?
A. レモンにはトゲがあるので、剪定などの際にケガをしてしまう恐れがあります。レモンのお手入れの際は、必ず長袖・長ズボンで手袋をした状態で行うようにします。笠井さん曰く、古い木のトゲは大きく厄介なので、革手袋の使用がおすすめだそうです。レモンの木は鉢植え(プランター)でも育てられる?
レモンは鉢植えで育てることも可能!ベランダ・室内どちらでも育ちます。鉢植えで育てる場合も、地植えと同様日当たりの良い暖かい場所に置くことが大事です。ベランダで育てる場合は、冬に室内へ入れてあげるのがおすすめです。レモンの苗木を鉢に植え替える方法
Step1. 苗木の根をカットする
苗木の根は植木鉢より一回り小さくなるようカットしましょう。Step2. プランターの底に鉢底石を敷く
通気性を高めるために、植木鉢やプランターの底に鉢底石を敷きます。Step3. 土は赤玉土と腐葉土を
土は水はけを良くするために赤玉土を入れてあげましょう。腐葉土も入れてよく混ぜてください。Step4. 根洗いをしない
土は初心者であれば洗い流さないのがベター。給水がうまくいかず枯れてしまう可能性があります。Step5. 鉢やプランターは大きなものを!
根が真っすぐ伸びるよう、なるべく深く大きいものにするのがベター。大きくしたい場合はその分大きな鉢を選びましょう。1年生なら8号、2年生なら10号がおすすめです。【番外編】ライムの育て方はレモンと同じ?
基本的にレモンもライムも育て方は変わりません。ライムのポピュラーの品種は「メキシカンライム」という品種で、レモンに比べて耐寒性に弱く、レモンよりも果汁の酸度が高いです。無農薬の国産レモンをご自宅で!
笠井さんの農園にお邪魔して、レモンは果樹栽培初心者でも挑戦できることがわかりました。使用頻度の高い果物なので、チャレンジしてみる価値は大いにあり!自家結実性があり、鉢植えでも実は付くのでぜひ栽培してみてくださいね♪紹介されたアイテム
編集部おすすめ記事
紹介されたアイテム
トゲなしレモンの木
トゲなしリスボンの木
ユーレカレモンの木
ビアフランカの木
ピンクレモネードの木
サイパンの木
スイートレモネード苗木
マイヤーの木
タカショー 敷わら
シンセイ 防風ネット

























