ショウガの栽培は芽出しが重要!フレッシュな新ショウガや葉ショウガも収穫しよう

ショウガの栽培は家庭菜園やプランターで意外と簡単にでき、管理も楽!生長途中で葉ショウガや新ショウガも採れ、収穫時期が長いのも魅力です。栽培のコツは、芽出ししてから植え付けること。市民農園スタッフが、芽出しの方法や植え付け方、肥料、保存のことなど失敗しない栽培方法を解説します。


生姜の収穫

出典:写真AC
さまざまな国の料理に使われ、体の基礎代謝をアップさせるともいわれるショウガ。栽培ポイントを押さえれば管理も難しくなく、プランターでも育てられます。しかも、夏ごろから冬まで長期間の収穫ができるとあって、家庭菜園におすすめです。

ショウガの栽培時期と育てやすいおすすめの品種

生姜
出典:写真AC
ショウガは連作障害が出やすい野菜です。収穫後、また同じ場所に植え付けないように注意してくださいね。

栽培適温と連作障害

栽培適温:25~30℃
連作障害:4~5年

ショウガの栽培カレンダー

生姜の栽培カレンダー
図:まつたかずき
※時期や気温など、あくまで目安です。暖地・寒地の気温目安に関しては、こちらを参考にしてください。
サカタのタネ「野菜の作型の呼び方に用いる地域区分」

ショウガは、収穫時期や保存期間で呼び名も味も変わる!

自分で栽培すれば、根ショウガ以外に、葉ショウガ、新ショウガの収穫も楽しめます。ぜひいろいろな味わいを試してみてください。

生で味わえる「葉ショウガ」

葉生姜
出典:写真AC
7~8月ごろ、葉が5~6枚の時に茎の付け根にできたショウガのことです。辛みも少なく、味噌をつけて新鮮なものをそのまま食べるのが一般的。早い段階で株ごと収穫してしまうので、葉ショウガにしたい株と、新ショウガや根ショウガにしたい株とを複数植え付けておくといいでしょう。

みずみずしい味わいの「新ショウガ」

新生姜
出典:写真AC
初夏に収穫される根ショウガのことで、貯蔵して根ショウガにする前の状態のことをいいます。皮が白っぽくて茎の付け根が赤く、さわやかな辛味が特徴。繊維がやわらかくみずみずしいので、ガリなどの甘酢漬けにおすすめ!

香りが強いショウガといったら!「根ショウガ」

根生姜
出典:写真AC
一般的なショウガといったらこれ!秋ごろに収穫した新ショウガを貯蔵したものです。香りと辛みが強く、薬味や香辛料として利用されていますね。自家製のものは辛みが柔らか。売られているものとの味わいの違いを感じてみてください。

育てやすい!おすすめのショウガの品種

作りやすさNO.1「お多福」

根茎がグングン大きくなる生育旺盛な大ショウガです。さわやかな辛さで香りも良いため、薬味や漬物にぴったり!初霜が降りるまでに収穫しましょう。
ITEM
大生姜お多福 生姜種 種芋
・内容量:500g
・販売開始時期:3月下旬〜

病気に強い!「土佐大生姜」

高知の在来種のショウガです。大きなサイズで収量も多く、病気に強いのが特徴。こちらもさわやかな辛味で、醤油漬けにして食べると絶品です!
ITEM
土佐大生姜 生姜種 種芋
・内容量:1kg
・販売開始時期:3月中旬〜

小さく辛味が強い「金時生姜」

一般のショウガと比べてかなり小さく、香りと辛味が強いのが特徴です。連作障害は7年と長いので、栽培する場所は事前によく考えましょう。
ITEM
金時生姜 種
・内容量:1kg

芽出しがポイント!失敗しないショウガ栽培のコツ

生姜の収穫
出典:写真AC
ショウガは、植え付けた後の管理はあまり必要ありませんが、植え付けするまでが重要です。コツをしっかり守れば、成功率があがりますよ!

Point1. 栽培はじめは低温に注意

低温に弱いショウガは、栽培の開始時は地温が15℃以上になっていることを確認しましょう。植え付け時期は4~5月が目安ですが、地域やその年の気候の状況によって変わります。地温目安で植え付けてください。

Point2. 適度な日陰ができる場所で

ショウガは強い太陽光に弱く、木や建物の影などが1日のうち数時間できるような、適度に日陰ができる場所が最適です。

Point3. 芽出しが成功のコツ

最初の芽が出てくるには2カ月ほどかかり、折れたり腐ったりしてしまうと2度と出てこなくなります。確実に成功させたい場合は、植え付ける前に芽出しさせるのがポイントです。種ショウガを購入して、太陽があたる暖かい場所に置き、芽が出るまでこまめにチェックします。芽が出たら、なるべく早く植えましょう。

Point4. 肥料に頼らず、肥沃な土壌を作っておこう!

ショウガは、肥料分が多いだけでなく、有機物が多く含まれている肥沃な土壌を好みます。これまであまり利用していなかった土や、有機物を加えたことがない土の場合は、土づくりの時に腐葉土やバーク堆肥を混ぜ込んで、有機物を増やしておきましょう。

ショウガの栽培方法|地植えでもプランターでも

生姜の栽培
出典:写真AC


種ショウガは、春ごろになるとホームセンターや園芸店、通販などで販売され始めます。見た目は、スーパーに売っているショウガと同じです。時期が過ぎると手に入りにくくなるので、見つけたら購入しておくといいでしょう。ここでは、主に地植えの栽培方法を紹介します。

プランターでの栽培の仕方は、この記事を参考にしてくださいね!

Step1. ショウガの栽培準備

ショウガ種、土づくりや栽培に必要な道具を用意しましょう。

Step2. 土づくり

土に肥料を混ぜている様子
撮影:まつたかずき
1. ショウガ種の植え付け2週間前までに、1平方メートルあたり100gの苦土石灰をまき、土に混ぜ込みます。
2. ショウガ種の植え付け1週間前までに、1平方メートルあたり100gの化成肥料をまき、堆肥1kgを土に混ぜ込みます。
3. 高さ10~15cm、畝幅60~70cmの畝を作成します。

Step3. 植え付け

1. 気温が10℃以下に下がる時期では寒過ぎるので、気温は確かめてから植え付けましょう。
2. 畝の中央に鍬で深さ15cmの溝を掘ります。
3. イボのように膨らんだ部分か、芽出しをしている場合は芽を上向きにして、株間25~30cmで植え付けます。

乾燥対策&雑草対策にはワラか黒マルチ!
乾燥と雑草を予防するために、敷きワラを使用すると除草の手間も減ります。畝にワラをのせ、その上に重しになる支柱などをかぶせて、風に飛ばされないようにしましょう。ワラが手に入らなければ黒マルチを張ります。


Step4. 追肥

植え付け後、茎の高さが15cmになったら追肥を行います。1平方メートルあたり、30gの化成肥料を土に混ぜ込みます。

Step5. 収穫(葉ショウガ)

葉生姜を掘り出す
出典:写真AC
7月中旬~8月初旬ごろ、根が膨らみだしたら、葉ショウガとして収穫できます。株元から離れたところにスコップを入れて傷つけないように、株ごと掘り起こします。

Step6. 収穫

生姜の収穫
出典:写真AC
葉が黄色くなり始めたら収穫のタイミングです。根本部分から少し離れた位置に、スコップを入れて掘り起こしましょう。慎重に掘り起こさないとショウガを傷つけてしまいます。土が柔らかければ、手で掘るといいですよ。

Step7.収穫後のショウガの保存

新ショウガ

新生姜の収穫
出典:PIXTA
掘り出したショウガの葉や茎をカットして土を洗ったら、キッチンペーパーなどに包み、ビニールに入れて冷蔵庫で保存しましょう。ただし、新ショウガは傷みやすいので、新鮮なうちに料理の素材や甘酢漬けなどにして食べてくださいね。

根ショウガ

生姜の収穫
出典:写真AC
掘り出したショウガの葉や茎をカットしたら、土がついたまま新聞紙に包んで、新聞紙ごと水で濡らします。発泡スチロールに入れ、涼しい場所で1〜2カ月ほど保存します。皮が茶色に変わり、辛味が増した根ショウガになりますよ。

たくさん採れたショウガのおいしい利用方法も

翌年の栽培に使える!種ショウガの上手な保存方法

土がついた生姜
出典:写真AC
たくさん収穫できたら、一部を翌年まで保管しておけば、春に種ショウガとして植え付けができます。保存の仕方は、上記の根ショウガの保存方法と変わりませんが、さらに長期間の保存になることもあるので、温度と湿度管理が大切です。
まずは、掘り出したショウガの葉や茎をカットしたら、土がついたまま、風通しの良い日陰で1日ほど乾燥させます。そのあと、新聞紙に包みビニールに入れ、発泡スチロールに入れます。気温の変化が少なく、寒過ぎない15℃前後の涼しい場所で春まで保管します。それでも腐ってしまうことがあるので、中のチェックを忘れないようにしましょう。

ショウガの詳しい保存方法はこちら

ショウガの害虫対策

害虫 青虫
出典:写真AC

アワノメイガ

アワノメイガの卵はショウガの葉の裏に産み付けられ、5月下旬~9月ごろに幼虫が葉や茎内部を食害します。葉にカスリ状の食害痕が見え始めたら、幼虫が潜んでないかチェックして、見つけ次第、捕殺してください。アワノメイガが好むとうもろこしの近くで育てるのは避けましょう。


ハスモンヨトウ

ハスモンヨトウは6〜9月ごろにかけて、ショウガの新葉を食害します。食害された部分は白くなりますので、痕跡を見つけたら幼虫を探して駆除します。ナス科の野菜も食害されることが多く、夏野菜の天敵。雑草が生い茂っていると被害にあいやすくなるので、できるだけ抜いてください。


早めに収穫!やわらかくみずみずしいショウガを味わって

生姜ティー
出典:写真AC
ショウガは芽が出た後は手間もかからず、どんどん大きくなります。しかも、収穫の時期が長く、葉ショウガや新ショウガなど楽しみ方が多いのも魅力!根ショウガもおいしいですが、家庭菜園ならではのやわらかいショウガも、ぜひ味わってくださいね。

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まつたかずき
まつたかずき

市民農園のスタッフをしながらライターとして活動しています。野菜づくりを誰もが気軽に出来る趣味にすることを目標に、初心者の方でも興味を持っていただける記事を執筆していきます! facebook→https://www.facebook.com/kazuki.matsuta.18                         Twitter→https://twitter.com/matsuta__k