特に4~5月の晩霜は、農家にとって悩ましい問題。果樹の花が咲く時期、茶の新芽が出る時期、露地野菜の定植直後で活着していない時期に霜が降りることで、過去にも大きな被害が出たことがありました。
従来の防霜対策は…
新たな防霜資材「フロストバスター」が誕生
2018年から実証実験を行っている新しい防霜資材「フロストバスター」は、降霜時期に合わせて散布するだけの防霜対策エキス。ほかの対策に比べて、効果や散布の手間はどうなのか、実際に試験を行った「福井りんご園」さんでお話を伺いました。「フロストバスター」開発の経緯はこちらから。
長野県小諸市では毎年開花してから2~4回の降霜が
でも、小諸市は毎年開花してから3~4回の降霜があるため、その対策は楽なものではありませんでした。福井りんご園では防霜ファンを設置していますが、りんご80a、プルーン30aの畑すべてをカバーするのは難しいようです。
福井りんご園は、摘果時期などの繁忙期を除き、オーナーの福井英行さんご夫婦で作業を行っているため、大がかりな防霜対策の作業ができません。2019年5月8日の降霜では、プルーンの花がかなり枯れてしまいました。被害は、2つの畑のうち1つは80%、もう1つは30%ほどの被害だったといいます。
コーヒーを使った防霜資材「フロストバスター」を試用
「フロストバスター」はコーヒー粕で作られたエキスで、成分的には飲んでも体に害がないもの。福井りんご園では低農薬をうたっているため、それならと早速試してみることにしたのです。
アサヒクオリティーアンドイノベーションズはアサヒ飲料、アサヒビールなどと同じアサヒグループの企業。関連企業のコーヒー飲料から出る、捨てるだけだったコーヒー粕が有効活用されています。
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2019年の福井りんご園での試験状況
効果を調べるために、試験をしたのはりんご畑の一部だけ。りんごが開花してから降霜予報が出た3~4回、試験区域に散布しました。「予報が出てもそこまで気温が下がらないこともあって、実際にひどかったのは5月8日だけでした」と福井さん。
この1日の降霜で、プルーンは被害を受けてしまったのですが、りんごはどうだったのでしょうか?
エキスの効果は一目瞭然!
降霜後、花の状態は?
降霜後、エキスを撒かなかった樹(写真右)は多くの花が褐変して落下。それに対してエキスをまいた樹の花(左)は、わずかに褐変は見られたものの花が落ちることはありませんでした。
りんごの収穫量の違いは?
散布方法は簡単で安心!
メーカー推奨の使用量は、10a当たり250L。アサヒクオリティーアンドイノベーションズによると、試験販売時の価格は1Lで20,000円となります。
福井さんに費用対効果はあると感じられるか率直なところをお聞きしたら「今回の試験では、その効果はあると実感できました」と太鼓判を押してくれました。
2020年のシーズンはプルーンにも!
仲間にも使ってみるといいよ、と勧めてみたいということです。
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適用植物
・バラ科植物:リンゴ、梨、ビワ、桃、プルーンなど・カキノキ科植物:柿
使用方法
凍害、霜害が予想される月の1カ月前から使用。霜が予想される前日の散布が推奨されています。展着剤の使用有無は自由です。取材協力
信州小諸 福井りんご園(長野県)
化学肥料は使わずに、有機肥料に炭と木酢液を混ぜて育てたプルーンとりんごは全国に直接販売。摘果体験込みのりんごの木のオーナー制度も大人気です。
福井りんご園:http://fukui-ringo.com/
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<取材>小林 由弥
Sponsored by アサヒクオリティーアンドイノベーションズ株式会社