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草刈機の選び方|タイプ別の強みを知ろう!
草刈り機を選ぶときは、タイプ別の強みを確認する必要があります。草刈り機を使用する状況によって「動力のタイプ」「刃の種類」「握るハンドルのタイプ」が変わるため、用途に適した草刈機を選びましょう。人気の機種や、草刈機の選び方についてはこちら!
人気メーカー別に草刈機を紹介
自走式草刈機ってどうなの…?
草刈機にはどんな種類がある?
草刈機を選ぶ基準は大きく分けて3つあります。動力と刃、ハンドルです。草を刈る量に合わせて、電動式かエンジン式かを考えましょう。安全性や草の硬さによって、刃も選ぶ必要があります。ハンドルの形は斜面などでの取り回しのしやすさに関わります。違いを理解して、自分に合ったものを選びましょう。動力の違い
草刈機の動力は充電式、コード式、エンジン式の3種類です。充電式はコードレスで取り回しがしやすい分、運転時間に限りがあります。広い土地を刈るのには向いていません。コード式は長時間使えますが、電源の確保が必要です。エンジン式はパワーがあり、広い土地に向いています。30坪以上の土地ならば、エンジン式がおすすめです。刃の違い
刃は金属刃、ナイロンカッター、チップソーの3種類です。金属刃は刃数によって、刈るのに適した草の種類が異なります。ナイロンカッターはナイロンの紐が高速で回転することによって、草を刈り取る仕組みです。花壇などに当たっても火花が散ることはないので、比較的安全に使えますよ。また、チップソーはどんな場合でも使いやすいスタンダードな刃で、用途の範囲が多い場合におすすめです。ハンドルの違い
ハンドルは草刈機の使い勝手を左右するポイントです。両手ハンドルは安定感がありますが、取り回しがしづらく、斜面には向いていません。
「ループハンドル」は操作性に優れる反面、自分の足を傷つける可能性もあります。
「ツーグリップハンドル」は持ち手がなく本体を直接握るので、細かい操作に向いています。ただし、振動を体に受けやすいため、長時間の使用は避けたほうが無難です。
草刈機を動力タイプ別に比較|電動とエンジンの違いは?
草刈り機は動力の種類によって、取り回しのしやすさや適した土地が変わってきます。動力機の種類は「エンジン」「バッテリー(充電)」「バッテリー(電動)」の3つです。それぞれコードの有無や重さ、適した土地などが異なります。それぞれの違いを表にまとめました!
動力 | コード | 重さ | 適した土地の広さ | 騒音 |
エンジン | なし | 重い | 広い | 大きい |
バッテリー(充電) | なし | 軽い | せまい | 小さい |
バッテリー(電動) | あり | とても軽い | せまい | 小さい |
1. 電動タイプ(コード式・充電式)
家庭で使う場合は、比較的扱いやすい電気が動力の「電動タイプ」がおすすめです。エンジンタイプに比べるとパワーは劣るものの、空気が汚れず、静かで軽いのが魅力。コード式と充電式があり、力に自信がない人には「コード式」がおすすめ。バッテリーがない分軽くて、取り回しが簡単です。しかし、コードを伸ばす範囲やコンセントの場所に制限があるため、場所を選ばずに作業がしたい場合は「充電式」を選びましょう。2. エンジンタイプ
騒音を気にしなくていい場所や、効率を考えるなら「エンジンタイプ」がおすすめです。多くのサイトでは、初心者向けには馬力(排気量)20ccの草刈機と書かれていますが、初期費用が許すのであれば馬力がもっと高いものを選びましょう。馬力がないと、力が弱いため回転数を上げたり、切るのに時間がかかり、結局燃費が悪くなってしまうからです。また、エンジン式には馬力のほかに、構造と燃料の違いで、タイプが「2サイクル」と「4サイクル」があります。新しい製品が4サイクルで、古い製品が2サイクルと捉えれば問題ありません。2サイクルは構造がシンプルで故障が少ない、軽い、安価、パワーがあるという利点があるものの、燃料がガソリンとエンジンオイルの混合で、割高・調合が面倒・燃費が悪いなどデメリットも多いため、現在は、4サイクルのものが主流となっています。
草刈機の刃・替刃の種類と使い分け
草刈機の刃にも種類があります。使う場所によって、使い分けましょう。ナイロンカッターはコンクリートに当たっても、火花が散ったり、刃が欠けることはありません。砂利に当たると、砂利を撒き散らしてしまい、怪我をすることも。チップソーや金属刃はひらけた土地での除草に向いています。刃 | 硬い物の側 | 草刈機への負荷 | 草 |
ナイロンカッター | 向いている | 高い | 畦草・雑草 |
チップソー | 向いてない | 低い | 笹・すすきなど |
金属刃 | 向いてない | 低い | 雑木・山林の下刈り |
1. ナイロンカッター(コード)
ナイロンカッターは細く柔らかい草をこまめに刈るような、お庭の手入れに最適。柵や石などの障害物が多い場所にも有効です。反面、生い茂った草には弱いので、草が伸びすぎてしまった場合は金属刃を使うのが堅実ですね。選ぶポイントは2つあり「コードの太さが出力にあっていること」と「摩耗したコードの交換方式」です。コードは太いほどよく切れますが、出力にあっていないと逆効果なばかりか、壊れやすくなってしまいます。交換方式は手動と自動があり、ちぎれたコードが勝手に補充されるため、自動のほうがおすすめです。コードの形状は、耐久の丸・切れ味の四角ともいわれていますが、誤差の範囲です。
金属刃と比べてナイロンカッターは小石などの飛散物が多く、大きなものも飛んでくるので、先の防護ゴーグルに加え、飛散防止カバー、厚手で肌が露出しない服装を意識しましょう。
2. チップソー
現在の金属刃では、鋸刃の先端に金属片がついたチップソーが主流となっています。特にこだわりがない場合はナイロンを含め、チップソーを選んでおけば問題ないでしょう。刃の大きさには9インチと10インチがあり、10インチは草メイン、9インチは枯れ木など硬いものがある時に適しています。ほかにも両刃や合刃、刃の枚数など本当に種類が多くどれが一番とは一概にはいえないので、実際にいろいろ使ってみるほうが分かりやすいでしょう。
3. 金属刃
チップソーから金属片を取り、大幅に刃数を減らしたものが金属刃。2~8枚刃が主流で、刃数が少なくなるほど広範囲を刈るのに適しています。しかし、硬いものに当たった時の反動がほかの比ではないため、畑など何もないのが分かっている場所以外で3枚刃以下を使うのでおすすめできません。特に2枚刃は自治体によっては禁止されていることもあるので、購入の際は問題がないか調べてからにしておきましょう。一見するとチップソーと比べて利点がないように思えますが、格段にコスパが良いのは金属刃。4枚刃は上下裏返して使えるほか、どれも研いで再利用できるため、ヘビーユーザーは金属刃を選ぶ傾向にあります。8枚刃はチップソーと扱いもそう変わらないため、金属刃を使いたい人はここから使いはじめるといいでしょう。
草刈機のハンドルタイプで使い分け
街中に住んでいる人は、草刈機といえば肩掛けタイプでU字ハンドルを両手で握っている姿を想像するのではないでしょうか。しかしハンドルはU字以外にも使えるタイプがあり、ハンドルを使い分けることで、作業効率が全然違ってきます。ハンドル | 安定性 | 取り回し | 斜面 |
両手ハンドル | 高い | 難しい | 向いてない |
ループハンドル | 高い | 簡単 | 向いてる |
ツーグリップハンドル | 低い | 簡単 | 向いてる |
1. 両手ハンドル
刃から伸びたシャフトにU字のハンドルがついている、一番よく見かけるタイプです。このハンドルを両手で握り、刃を水平に動かしながら草を刈っていきます。軽くて一番安定性がある反面、体勢が固定されがちなため、適度な休憩をしつつ使いましょう。使用者と刃の距離が一定のため事故は少ないですが、それは大きな動きができないということでもあるので、傾斜や障害物の多い場所には向きません。2. ループハンドル
ループハンドルは持ち手がシャフトについたタイプです。こちらはハンドルを左手で握り、上下の調節が可能となっています。そのため両手ハンドルが苦手とした傾斜での作業が可能に。さらに後述のグリップハンドルのように両手でシャフトを持って使えたりと柔軟性も抜群ですよ。特化はしていませんが、体勢を固定せずに使えるため、一番負担の少ないタイプです。3. ツーグリップハンドル
傾斜や障害物の多い場所で使うならツーグリップハンドルです。ほかの2タイプからハンドルを取ったような形状となっています。直接棒を動かすので、細かい作業に威力を発揮。その反面、高さの微調整は自分で行わないといけないため、広範囲の平地を刈るのには向いていません。扱いが難しく、腕への負担も大きいため、使用は最低限に留めましょう。ハンドル以外|背負いと肩掛け
草刈機には背負うタイプと肩にかけるタイプの2種類があります。肩掛けタイプは体勢が固定されて安心ですが、ベルトをかける肩に負担がかかります。背負うタイプは負担が分散されますが、自由に刃を動かせるため、扱いに注意が必要です。こちらも結局全身に負担がかかるため、やはり使い分けが重要でしょう。初心者におすすめの草刈機5選
初心者におすすめの草刈機を5つに絞って紹介します。分解できて収納しやすいものや、安全性能が高いものなど、それぞれ特徴があります。動力や刃、ハンドルの種類を見ながら、刈る草や土地に合わせて、ぴったりのものを選びましょう。草の密度に合わせて回転速度を調節
マキタ 充電式草刈機18V MUR190WDRG
草の密度に合わせて回転速度を3段階に自動で調節してくれるアシスト機能を搭載。電力を無駄に使うことを防ぎます。刃が障害物に当たりキックバックしたときに、刃が自動でストップする仕組みなので、安全です。絡まった草を取り除く逆回転機能も付いています。
動力 | 充電 |
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刃 | チップソー |
ハンドル | ツーグリップハンドル |
運転時間 | 高速/約1時間20分、中速/約1時間50分、低速/約4時間 |
草に合わせて刃を交換
高儀 EARTH MAN 18V GGT-180LiB
付属のチップソーと樹脂ブレードを付け替えることで、状況に応じた草刈りができます。チップソーは茂った草や太い茎などを一気に刈り取るのに向いていますが、縁石のキワには向いていません。樹脂ブレードなら、キワ刈りや柔らかい草の刈り取りに適しています。本体は分割できるので、コンパクトに収納可能です。
動力 | 充電 |
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刃 | チップソー、樹脂ブレード |
ハンドル | ループハンドル |
運転時間 | 約35分 |
軽い2ストローク式
マキタ エンジン刈払機 2ストローク MEM2101U
安定性が高い両手ハンドルタイプの草刈機です。2ストローク式なので、4ストローク式よりも軽く、取り回しがしやすくなっています。手を離せばアイドリング状態に戻るテンションレバーを採用しているので安全です。「楽らくスタート」機能により、スターターロープを引くのが従来品より半分から3分の1になっています。
動力 | エンジン |
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刃 | チップソー |
ハンドル | 両手ハンドル |
運転時間 | - |
軽量設計!替刃が3種類
充電式草刈り機
軽量設計で作業がラクラクなコードレス草刈機。軽いので腕が疲れる事なく、女性やご高齢の方でも作業が楽に進みます。握りやすいハンドル付きで、90~120cmの長さに伸縮可能。ヘッド部分は角度調整が可能。角度はヘッド部分の角度ボタンを押すと、4段階に調節できます。
動力 | 充電 |
---|---|
刃 | ナイロンカッター |
ハンドル | ループハンドル |
運転時間 | 約45分×2(バッテリー2個のため) |
タンクカバーが衝撃を防止
HAIGE 草刈り機 HG-BC260
左右に大きく振りやすい両手ハンドルを採用。広い土地での草刈りに重宝します。燃料タンクにはカバーが付いているので、落下などの衝撃を受けにくい構造です。先端に取り付けられた飛散防止カバーは、飛び散る草や石から体を守ってくれます。エンジンのかけ方は簡単ながらも安全性に配慮されています。
動力 | エンジン |
---|---|
刃 | チップソー、ナイロンカッター |
ハンドル | 両手ハンドル |
運転時間 | - |
初心者におすすめの草刈機を比較!
先ほど紹介した5つの草刈機を表にまとめました。動力や刃、ハンドルの種類を比較してみてください。各草刈機の特徴を理解したうえで、複数所持して、場所によって使い分けるのもいいでしょう。機種 | 動力 | 刃 | ハンドル | 運転時間(分) |
マキタ 充電式草刈機18V MUR190WDRG | 充電 | チップソー | ツーグリップ | 高速/約80 中速/約110 低速/約240 |
高儀 EARTH MAN 18V GGT-180LiB | 充電 | チップソー、樹脂ブレード | ループハンドル | 約35 |
マキタ エンジン刈払機 2ストローク MEM2101U | エンジン | チップソー | 両手ハンドル | – |
充電式草刈り機 | 充電 | チップソー、ナイロンカッター、スチームブレンド | ループハンドル | 約45×2 |
HAIGE 草刈り機 HG-BC260 | エンジン | チップソー、ナイロンカッター | 両手ハンドル | – |