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- AGRI PICK 編集部
AGRI PICKの運営・編集スタッフ。農業者や家庭菜園・ガーデニングを楽しむ方に向けて、栽培のコツや便利な農作業グッズなどのお役立ち情報を配信しています。これから農業を始めたい・学びたい方に向けた、栽培の基礎知識や、農業の求人・就農に関する情報も。…続きを読む
ハクサイ栽培のスタートは苗づくりから!
ハクサイは、畑へ直接種まきすることも可能ですが、幼苗の時期に害虫の食害を受けやすく、失敗のリスクが上がります。そのため直まきよりも、育苗ポットやセルトレイに種をまき、しっかりとした苗に育ててから畑に植え付けるのがおすすめです。ハクサイに付きやすい害虫の種類はこちらをチェック!
ハクサイの種まき時期|チャンスは2月と8月の年2回!
ハクサイの種まきは、春と夏の年2回がベストタイミングです。初めて挑戦する人は、温度管理のいらない夏まきがおすすめ!ハクサイの栽培カレンダー
・種まき(育苗):春まき 2月/夏まき 8月・植え付け:春まき 3月/夏まき 9月
・収穫:春まき 5月/夏まき 11~12月
栽培適温
15~20℃種まきから発芽までの日数、育苗にかかる期間は?
発芽適温の20~25℃で種をまくと、2~4日で発芽します。種をまいてから定植できる苗に育つまで、約1カ月が目安です。ハクサイの種まきや間引きの方法|セルトレイやポットでの育苗のコツ
ハクサイの種を手に入れたら、さっそく栽培をスタートさせましょう!種をまくのは、セルトレイや育苗ポットなど好みのものでOKです。Step1. 下準備|セルトレイやポットに培養土を入れる
種をまく土は、一般的な野菜用培養土か、堆肥などの栄養が含まれた畑の土で問題ありません。培養土とは?
赤玉土や黒土、鹿沼土などの基本用土に、腐葉土などの補助用土を加え、水はけ・通気性・保水性・保肥性などを高めた用土のこと。野菜や草花、果樹用、観葉植物用などさまざまな種類があります。ハクサイには野菜用の培養土を使いましょう!
セルトレイへハクサイの種まきをする場合
培養土を多めに入れ、手で平らにならします。育苗ポットへハクサイの種まきをする場合
培養土を8分目くらいまで入れます。セルトレイや育苗ポット、培養土についての詳しい情報はこちらの記事で!
Step2. ハクサイの種まき|種同士が重ならないように注意!
セルトレイへのハクサイの種まき方法
1マスごとに種を1粒まきます。マスの中央に指でくぼみをつくり、種を置いていきましょう。育苗ポットへのハクサイの種まき方法
育苗ポット1つにつき、5粒ほど種をまきます。種が重ならないように、適度な間隔をあけて土の上に置いていきましょう。ハクサイの種は小さいので、ピンセットを使うと掴みやすいですよ。Step3. 覆土|種の上に土をかけて軽く押さえる
セルトレイへハクサイの種をまいた場合
セルトレイ全体の土を手でならすようにして種の上にかぶせ、軽く手で押さえます。育苗ポットへハクサイの種をまいた場合
上から培養土をかぶせます。育苗ポットのふち近くまでたっぷり足し、軽く手で押さえましょう。Step4. 水やり|やさしくたっぷりと!
育苗ポットでもセルトレイでも、ハクサイの種まきが終わったら、最後に上から水をたっぷりかけます。種が流れてしまわないように、ハス口を付けたジョウロなどでやさしく水やりしてくださいね。たっぷり入れた培養土は水を含んだことで締まり、8~9分目くらいにおさまります。
おすすめのジョウロはこちらの記事で!
Step5. 芽が出るまでの管理|春まきは低温に注意!
春まきと夏まきが可能なハクサイですが、それぞれの時期で寒さ・暑さ対策が必要です。また、日光不足や水のやり過ぎによる過湿は、苗の徒長の原因になるので注意しましょう。2月にハクサイの種をまく春まきは、温床を使って温度管理する
2月は気温が低く、ハクサイの種が発芽するために必要な25℃には届きません。種をまいた育苗ポットやセルトレイは、温床の上に置いて温度管理するようにします。▼家庭用におすすめの温床はこちらの記事で紹介しています!
8月にハクサイの種をまく夏まきは、涼しい場所で管理する
8月は気温が十分に上がるので、常温管理でOKです。ただし、高温や蒸れには注意が必要。種まき後の育苗ポットやセルトレイは、風通しの良い場所で管理するようにしましょう。Step4. 間引き|セルトレイはしなくてOK!育苗ポットは、苗の生長ごとに計3回
種が発芽したら、次は育苗管理です!種を複数粒まいた育苗ポットの場合、苗の生長に合わせて間引きを行います。1回目の間引き|子葉が開いたタイミングで
ハート型の子葉が開ききったころ、最初の間引きを行います。5本の苗の中から小さいものを抜き取り、3〜4本にしましょう。2回目の間引き|本葉が2枚になったタイミングで
次に、本葉が2枚になったら、元気な苗を2~3本残して間引きます。3回目の間引き|本葉が4~6枚になったタイミングで
最後の間引きは、本葉が4〜6枚になったころが適期です。生育の良い苗を1〜2本だけ残しましょう。これでハクサイの育苗は完了です!野菜の苗の間引きについてもっと詳しく知りたい人はこちら
ハクサイの種まきや育苗方法を動画でチェック!
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