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そんなプランを立てている方にぜひ知ってほしいのが、正しい土作りの方法です。やみくもに種をまいても、うまく野菜が育つとは限りません。元気に成長できるような環境を整えてあげることが、おいしい野菜を収穫するための第一歩。
そこで、家庭菜園の土作りに必要な作業を徹底解説します!
土作りにはどんな道具が必要?
土作りは、土を野菜が育ちやすい状態に整え、肥料分などを補う作業なので、道具のほかに、石灰、堆肥、肥料といった資材を準備しましょう。
それぞれのアイテムの選び方や使い方は、こちらの記事で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください!
土作りの前にやっておくこと
区画が決まったら、クワでざっくりと耕して雑草や石などを取り除きます。目安として深さ30cmほどまで耕せばOK。また、日当たりや作業を邪魔しそうな木があれば、枝を切るなどしておきましょう。
貸し農園の場合はこれらの作業は必要ありませんが、前の借主がどんな野菜を育てていたかわからないので、次から解説する土作りは、きちんとやっておくことをおすすめします!
土作りの基本1 酸度調整
Step1. 酸度測定
デジタル土壌酸度計A 酸度 地温 照度測定機能付き
4つの機能が1つになった便利なデジタル土壌酸度計。1. 土壌酸度測定 土壌酸度を調べることで、その植物に適した酸度であるか確認できます。
2. 地温測定 地温をしっかり管理することで植物を枯らすことなくしっかり育てる事ができます。
3. 土壌水分測定 土壌の水分を5段階で簡易的に表示。
4. 育成環境の照度測定 明るさを9段階で簡易的に表示することで植物の育成環境の改善に役立ちます。
・サイズ:322×63×36mm
・本体重量:約70.5g(電池含まず)
・使用温度:5~40℃
土中の温度、湿度、PH、太陽の照度が測定できますが、到着が冬なのでまだ使用できません。食酢を水道水で薄めて計測、酸度6.5でした。値は酸度と地温が数値、湿度と照度はロウ・ハイ・ノーマルに上下が加わった六段階表示です。雪の中に刺したら0度となりましたので温度は正確です。品物は永い在庫感がありましたがしっかりした作りで春から田畑に使用するのが楽しみです。
出典: Amazonカスタマーレビュー
アースチェック液 5ml
土の状態や土づくりの際の酸度チェックに役立つチェック液です。植物の健康管理の目安に簡単な方法で土壌酸度(pH)が測定できます。・成分:アルコール類
本格的なPH計の購入も考えていましたが、とてもお安いこちらの商品で十分だと思い購入しました。家庭菜園、それも水耕栽培なので液肥をすくってすぐに簡単に計れますし、30回くらい使えるとのことですので、購入して良かったと思います。
PHの色見本との比較もしやすく、使い勝手も良かったです。
出典: 楽天みんなのレビュー
Step2. 野菜に適した酸度を確認
主な野菜と栽培に適した土壌酸度
pH5.5~6.0 | じゃがいも、さつまいも、スイカ、メロンなど |
pH6.0~6.5 | トマト、なす、ピーマン、きゅうり、かぼちゃ、ズッキーニ、ゴーヤ、 枝豆、いんげん、とうもろこし、小松菜、水菜、キャベツ、 ブロッコリー、白菜、大根、かぶ、にんじん、レタスなど |
pH6.5~7.0 | そら豆、えんどう、ねぎ、ごぼう、ほうれん草など |
Step3. 石灰を散布する
土壌酸度を測ってみて、栽培したい野菜のpH値の範囲内であれば、酸度調整はしなくてOKです。土が酸性に傾いている場合は、石灰を混ぜて調整します。石灰にはいくつか種類がありますが、家庭菜園用としては、マグネシウム分を含む苦土(くど)石灰、貝殻や卵の殻から作られた有機石灰などが使いやすいようです。効き目がおだやかで、まきすぎなどの失敗も少なくなります。石灰の量は1平方メートル当たり100~200gが目安。アルカリ性を好む野菜を育てるときは、やや多めに散布します。区画全体にまんべんなくまき、クワで耕して土によくなじませます。
粒状苦土石灰
酸性土壌の中和肥料で植物の葉緑素の代謝を促し有用微生物を促進します。チッソ、リン酸・カリの働きを助け、特にリン酸の肥効を高めます。まきやすい粒状タイプです。種まき・植え付けの10日以上前に使用して下さい。有機石灰
有機石灰(北陸産天然貝化石)は、良質な貝化石層から吟味して原料を採取し精選加工した石灰質肥料です。酸性土壌を改善し、土壌を固まりにくくします。5kg
【含有成分量】(アルカリ分35%)
・カルシウム:40.53
・ケイ酸:20.31
・苦土:1.54
・酸化鉄:1.48
・酸化アルミニウム:1.38
畑で使用しています。有機なので、肥料あたりがなく、すぐに植えられるため特に植える時期の短い秋冬野菜には最適です。
出典: 楽天みんなのレビュー
土作りの基本2 堆肥を散布する
堆肥は1平方メートル当たり2~3kgを目安に、区画全体にまんべんなくまきます。このあとに肥料をまいて耕し、土としっかり混ぜましょう。
堆肥には牛ふん堆肥、落ち葉堆肥などいくつか種類があるので、それぞれの特徴や使い方を、こちらの記事で詳しく紹介しています。
土作りの基本3 肥料を散布する
グリーンメール:化成肥料 8-8-8 5kg
栽培農家さんが使っている効果的な肥料です。野菜、草花にはもちろん、ハーブ、果樹、庭木、などあらゆる植物の栽培に適しています。特に、生育期間の長い作物などに効果的です。有機栽培に挑戦するなら?
肥料には大きく分けて、鉱物などが原料の化成肥料と、ぼかし肥、発酵油かす、鶏ふんといった有機肥料があります。化成肥料はチッ素、リン酸、カリがバランスよく配合されていますが、有機肥料は原料によって成分の割合が違うので、数種類を組み合わせて使うなど、ちょっと工夫が必要です。初心者にもおすすめなのは、米ぬかや油かす、魚粉、動物ふんなどを混ぜて発酵させたぼかし肥。化成肥料よりも量は少なめですが、野菜の成長に必要な成分を含み、においが少なく使いやすいのが特徴です。このほか、化成肥料に有機質をブレンドした有機化成肥料などもあるので、目的に合ったものを選んでくださいね。
天然有機 ぼかし肥料 5kg×2袋セット
幼い苗が有機肥料が発酵する際に発するガスによって枯れるのを未然に防ぐため、予め一次発酵(=ぼかす)させて安全に育てるための肥料です。一次発酵ができているため肥料の効きが早いです。有機化成肥料 8-9-8 10kg
すばやく効いて、ゆっくり持続する、有機入り化成肥料。栄養素の高い動物由来の有機質を配合した有機入りの化成肥料です。アミノ酸が豊富で、野菜は甘く、花は鮮やかに育ちます。肥料の使い方
堆肥をまいた上にパラパラとまんべんなく散布し、クワで耕して全体をなじませます。化成肥料は1平方メートル当たり100~200g、ぼかし肥なら200~300g程度を目安にしてください。家庭菜園の土づくりに関するQ&A
福田俊さんプロフィール
福田さん監修の家庭菜園記事はこちら!
Q. 家庭菜園で土づくりを始める時期は?
Q. 米ぬかを使って土づくりはできる?
福田先生解説!米ぬかを使ったぼかし肥料の作り方
Q. 一から畑を作るときどこで土を買えばいい?
Q. ふかふかの土を作るコツは?
福田さん直伝!有機質たっぷりの土づくりは、こちらの記事で
Q. 2年目以降の土のメンテナンスはどうすればいい?
緑肥や土壌改良に関する情報は、こちらの記事で!
いい土がおいしい野菜を育てる!
土作りはちょっと大変ですが、最初によい土を作っておけば、野菜はしっかり根を張って元気に育ち、病気にもかかりにくくなります。そして、元気に育った野菜は、おいしさが違います!
野菜が収穫できたら、ぜひその成果を確かめてくださいね。
【AGRI PICKチャンネル】
AGRI PICKでは、家庭菜園初心者にもわかりやすい!畑でも手軽に視聴できる動画もあります。
野菜を育てるときのお困りごとや、失敗を防ぐワンポイントアドバイス付きの「AGRI PICKチャンネル」も合わせてご覧ください!