目次
緑肥とは?
緑肥とは、栽培した植物の葉や茎などを枯らしたり腐らせたりせずに畑などの土壌に入れて耕し、肥料にしたもののこと。ヨーロッパでは小麦を栽培する前にクローバーをすき込んだり、アメリカではトウモロコシを栽培する前に大豆を緑肥として利用することがあります。
国内においても、田んぼの緑肥としてレンゲ草を用いるなど古くから知られています。牛堆肥のように運搬することなく、手軽に有機物を供給することができるのも特徴です。
シーン別おすすめ緑肥作物の種類と効果
有機物の供給や、障壁に使えるソルゴー
ソルゴーはイネ科の植物なので、繊維が柔らかく簡単にすき込めるほか、根が土中に深く入るため、透水性・排水性が高まることが期待されます。また、ナス畝の障壁として栽培し、風による傷付きを軽減するという効果も。種まき後しっかり鎮圧することがポイント。
発芽まで少し時間がかかりますが、あせらずじっくり待ちましょう。
・内容量:1kg
・草丈:1.2~1.5m
・まき時期:6~7月(寒冷地)、5~8月(暖地)
だいぶ遅れましたが、順調に育ち種がついています。その状態にして置き、次に延長します。
出典: Amazon
ソルゴーで防風壁をつくれば台風対策に!
根菜を作る前には、エンバク(ヘイオーツ)がおすすめ
ダイコンなどの根菜類を汚すキスジノミハムシの忌避効果や、キタネグサレセンチュウの被害を軽減する働きがあります。初期成育が早く、雑草もしっかり抑える効果があるほか、多量の有機物が入り込み、豊かな土壌づくりに役立ちます。初期生育が旺盛です。緑肥の分解が不十分だとダイコンの形状が悪くなる(又根)ので、分解させてから播種するとよいです。
・内容量:60ml
・草丈:80~150cm
・まき時期:5月~8月上旬(寒冷地)3~6月、8月下旬~11月(中間・暖地)
センチュウ退治にマリーゴールド
植物の根に寄生し、生育を著しく悪くするセンチュウは、農家だけでなく、家庭菜園の敵でもあります。そこで、マリーゴールドを植物のそばに植えることで、マリーゴールドの生育期間中に分泌または放出される物質によって、センチュウ類の密度を抑制することができます。オレンジ色の花は景観用としても最適。ロータリーなどですき込んで、そのあとに作物を栽培するとよいでしょう。
ネコブセンチュウ、ネグサレセンチュウの密度軽減に適した緑肥として。家庭菜園などでコンパニオンプランツとして使うなら、移植栽培(セルトレイなどで育苗)のほうが簡単です。
・内容量:2ml
・草丈:約80cm程度
・まき時期:4月中旬~6月下旬(遅霜の心配がなくなってから)
昨年作付したマリーゴールドから種を採ったつもりでしたが、保管が悪かったのか発芽しませんでした。
慌てて新規に購入し、恐らく播種の適期を外してしまっているはずですが、見事な発芽率でした。
西瓜・メロン・トウモロコシのあとには、センチュウ対策に欠かせません。
出典: Amazon
雑草を抑えるなら緑肥用ひまわり、ヘアリーベッチ
緑肥用ひまわりは、生育とともに植物体が土壌を広く覆うため雑草を抑制します。また、ヘアリーベッチはアレロパシー作用で雑草の発生を抑制する効果が高いのが特徴。日陰でもよく生育するため、果樹園の下草などに利用されています。開花時草丈は1~1.5m程度。 べと病、立枯病に耐性をもち、短節間で、倒伏に強いのが特徴です。 播種期の期間が幅広く、景観用のほか、緑肥用作物としても優れています。
・内容量:60ml
・草丈(開花時):1~1.5m
・まき時期:5月上旬~8月中旬(中間地・暖地)、 5月上旬~7月下旬(冷涼地)
暖かくなり、花壇を飾ってほしいです。楽しみにしています。
出典: 楽天市場
窒素成分の供給におすすめのクローバー
クローバーなどマメ科の植物の根には、根粒(こんりゅう)をつくる根粒菌があります。この菌が土の中にチッソ養分を供給する働きがあります。窒素は植物の葉や茎の生育に欠かせない大切な養分です。白クローバーはマメ科類同様、窒素固定の働きがあるため窒素肥料を少なくして育てることができます。
緑肥としての使い方は、茎と葉を刈り取ります。天日で1日ぐらい干して水分を減らし、土と混ぜ合わせると、窒素分の豊富な緑肥に。
・内容量:1L
・草丈:20~30cm
・まき時期:3~6月、9~11月(暖地)、4~8月(冷涼地)
花壇全体に蒔いてもまだ余るほどの大容量なのでお得感はあります。まだ小さい芽しか出てきてませんが、一面に白い花が咲くのを楽しみにしております。
出典: Amazon
生育旺盛、短期間でできるライムギ
発芽が早く、初期成育が非常に旺盛なので、短期間で緑肥として使うことができます。越冬も可能で、早春から成育が進む緑肥なので、冬季に土壌改良ができたり、北海道など寒冷地などでの玉ねぎ後作緑肥として最適。
ほかに、キタネグサレセンチュウやキタネコブセンチュウを抑制する働きもあります。
緑肥としてすき込む場合は、細かく裁断し、ロータリーなどですき込みます。秋遅くなっても利用できる越冬タイプのイネ科緑肥です。
・内容量:60ml
・草丈:1.5~2.5m
・まき時期:9~11月(中間地・暖地)、4~6月(冷涼地)
緑肥はどう使う?播種方法とすき込み方法
種まき
緑肥に利用する植物の種をまく場合ですが、一般的な植物の種と同じように、手作業もしくは播種機を用いて行います。広い耕作地では、肥料等を散布する際に使用する際に使用する散粒機などを使うと、ムラなく短時間に播種ができるのでおすすめです。種まき後は発芽や初期生育を安定させるために覆土鎮圧を忘れずに行いましょう。覆土の厚さは種子の種類によって変える必要があり、一般的には種子の3~5倍といわれています。ソルゴーやえん麦などの比較的大きな種子では3~5cm程度、ギニアグラスなどの小粒の種子では0から2cm程度の深さが目安です。
すき込み
すき込み方法
広い農地では、トラクターのロータリーですき込む方法が一般的ですが、「プラウ」といって、種まきや苗の植え付け時の一番最初に土壌を耕起するような農具を利用した反転すき込みも作業能率が高くおすすめです。ソルゴーなど草丈が高い場合は、フレールモアなどでできるだけ細かく細断後、すき込むことをおすすめします。
また、緑肥の分解を促すためにも一度すき込んだ後、さらに2回ほどロータリーがけを行うことできれいな播種床を作ることができます。
トラクターがない!すき込みを手作業で行うには?
麦類やトウモロコシなどのイネ科の植物は、畑を耕す際の鍬である程度細かく細断することもできます。また時間はかかりますが、鎌などで一本一本細かく切断し、シャベルやスコップなどで土になじませ、すき込んでいく方法も。クローバーなど背丈が低めで柔らかい植物であれば、芝用の刈払機で地上部を刈り取りとった後、緑肥を埋めるための溝を作り、そこに投入して埋めていくこともできます。すき込み時期のポイント
注意点は、種ができる前にすき込むこと。種ができてからすき込んだのでは、ふたたび緑肥が発芽してしまいます。収穫が遅れないようにしましょう。データでみる緑肥の肥料成分
緑肥作物の種類によって異なります。例えば、緑肥として用いられる代表的なイネ科の植物、「ソルゴー」の肥料成分は、窒素・リン酸・カリウムが0.3%、0.06%、0.72%となっていますが、「えん麦」では0.28%、0.11%、0.97%といわれています。緑肥に使われている植物によって、肥料の三大要素の割合が少しずつ異なっていることがわかりますね。
緑肥ソルゴーにアブラムシ発生!消毒すべき?
ナスの障壁として栽培したソルゴーにアブラムシがついても、消毒は必要ありません。これはテントウムシなど、益虫のエサとなってくれるためです。また最近では農薬耐性を持つアブラムシが増えてきているという理由もあります。ソルゴーについたアブラムシは、ナスには害を与えることはありません。消毒が不要なので、経済的にも安全面でもメリットに。目的によって緑肥を使い分け、良い野菜を育てよう
緑肥は様々な種類がありその効用も異なるため、目的にあった緑肥を選び栽培することが大切です。栽培時期はもちろんのこと、すき込みのタイミングは非常に重要なので、種ができる前に速やかに行ってください。そして緑肥の分解が済むのをじっくり待ちましょう。そうすると、次の作付、植物の生育もスムースになりますよ。<構成>こぐま農場
→こぐま農場やさいひろば:https://koguma.theshop.jp/



















