ピンクのじゅうたん「芝桜」の育て方｜色別おすすめの人気品種も紹介！

芝桜は、一面に広がる華やかなピンク色が美しく「地面で楽しめる桜」と例えられることもあります。桜の季節より少し遅れて開花し、咲き誇る様子は圧巻です！

じゅうたんのように広がる芝桜を育てよう！

芝桜はハナシノブ科の多年草です。とても花付きが良く、葉の緑がほとんど見えないくらいに、密集してボリュームたっぷりに咲きます。ピンク色のイメージが強いですが、白系、赤系、青系の品種もあるので、違う色を組み合わせて、縞やハートなどの模様を作ることもできますよ。

カバープランツとしてもおすすめ

地面を覆い尽くすように広がる芝桜は、カバープランツとしてもおすすめです。一面に広がる芝桜は圧巻でとても見栄えが良く、全国各地で芝桜の花畑が作られています。自宅でもたくさん植えれば、観光地のようなピンクのじゅうたんが作れちゃうかも!?

ピンクだけじゃない！芝桜の人気品種

色の美しさや見ごたえのあるボリューム感で人気が高い、芝桜のおすすめ品種を色別に紹介します！気に入った品種を1色だけ植えても、白や青など色違いの品種を組み合わせてもすてきですよ。

ピンク系

ダニエルクッション

芝桜といえばこれ！濃いピンク色の人気品種です。芝桜の中でも花のサイズが一番大きいので、見応えがあります。背丈があまり高くならず、横に広がる速度はゆっくりです。花の下の葉の密度が高く、こんもりとした印象に育ちます。

キャンディストライプ（多摩の流れ）

「キャンディストライプ（多摩の流れ）」は、薄桃色のやや細い花びらを縁取るように白い縞が入っており、女性的な雰囲気でとてもかわいらしい芝桜です！病気も少なく、育てやすいのも魅力。

白系

リトルドット

上品な白い花を咲かせる芝桜です。ピンク系品種「ダニエルクッション」と同じように密集してこんもりと育つので、一緒に植えるとバランスの取れた見た目に！

青系

オーキントンブルーアイ

淡いブルーの芝桜は、ピンク系とはまた違った、涼しげでさわやかな魅力があります。軸が上に向かって伸び、芝桜の中では1株でボリュームがあるほうです。開花期間が長めで、生育スピードも速いですよ。

赤系

スカーレットフレーム

赤とはいっても、真っ赤ではなく、ピンクに近い赤色の芝桜です。細身の花びらで、花付きはあまり良くないですが、生育スピードが速くて育てやすい人気品種！夏場の蒸れに注意して育てましょう。

芝桜の育て方

芝桜はジメジメした環境が苦手。粘土質な場所や、水たまりができやすい場所では枯れてしまうこともあるので、植え付ける場所を選ぶことが大切です。

栽培カレンダー

1月

2月

3月

4月

5月

6月

7月

8月

9月

10月

11月

12月

植え付け

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肥料

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開花

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剪定（刈り込み）

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植え付け

植え付けの時期は春と秋です。春は3月下旬から、秋であれば9月下旬から行えます。通気性と保水性がある土を使うことが大切で、パーライトや軽石、赤玉土などを地面に混ぜて、よく耕してください。最初の苗は小さいですが、地面を這うように広がるので、株と株の間を20～25cm程度あけて植え付けましょう。平均的な幅70cmくらいのプランターの場合、2苗まで植えられます。

日当たり

芝桜はできるだけ日当たりの良い場所で育てましょう。日陰がちな場所でも育ちますが、生長が遅くなったり花付きが悪くなったりします。

水やり

乾燥に強く、過湿には弱い植物です。土の表面が乾いたら、たっぷりと水やりしますが、与え過ぎには注意してください。地植えの場合、苗が根付いたあとの水やりはほとんど必要ありませんが、乾燥が続く時期は人の手で水やりしてください。真夏は蒸れやすいので、気温の高い昼間の水やりは避け、朝か夕方に行います。

肥料

2～3月に肥料を与えます。速効性の肥料は肥料焼けを起こしやすいので、緩効性の肥料が良いでしょう。

花が終わった後は

花が咲き終わったら、茶色く枯れた花がらを剪定するように刈り込みます。芝桜の大敵は夏の蒸れですが、刈り込みを行っておくことで、暑い時期の風通しが良くなります。蒸れて枯れるのを防ぐために、ぜひやっておきたい作業です。

株元が浮き上がってきたときは

芝桜を同じ場所でずっと育てていると、だんだん株元が土の表面から浮き上がってくることも。上から砂を足し入れて、茎と地表面を密着させましょう。根が定着して、新しい芽が出てくるようになります。

植え替え

植え替えは植え付けと同時期に行えます。株を根から掘り起こして、新しい場所へ移しましょう。次の項目で紹介している「株分け」も、植え替えと同時に行えますよ。

芝桜を広げるには？

芝桜は親株から茎をのばして、その茎の節々から根を下ろし、横に広がって大きくなっていきます。年数が経てば自然に広がりますが、新しい株を増やしたいなら、株分けや挿し芽を行いましょう。

増やし方

挿し芽

挿し芽には15～20℃の気温が必要なので、春か秋ごろが適期です。新芽の先を5cmの長さでカットし、穂の下のほうの葉を取り除きます。山土ともみがらを7:3で混ぜた土に、用意した新芽（挿し穂）の切り口を挿し、土が乾かないように水やりしながら管理してください。うまく根付けば成功です！

株分け

増えた芝桜をほかの鉢や花壇に移したいときや、広がった芝桜の範囲を整えたいときは、株分けを行いましょう。苗を根から掘り起こして、根ごと小さく割り、別々の苗として育てていきます。

芝桜が枯れる!?注意したい栽培ポイント

これって枯れてるの？

茎の一部が茶色い

芝桜は冬になると、葉が茶色くなることもありますが、枯れてしまったわけではありません。もしくは、花が終わったあとの花がらで茶色く見えているだけかも？緑色の部分が残っていれば、また復活します。

株全体が茶色い

株全体が干からびたような茶色で、緑の部分が全くないようなときは、残念ながら枯れています。枯れた芝桜は取り除き、新しい苗を用意して植え付けましょう。

春先の水不足に注意！

春は雨の日が少なく、乾燥しやすい時期です。普段は地植えで水やりをしていないような芝桜も、雨がなかなか降らないようなら、人の手で水やりしてあげてください。乾燥が続くと枯れてしまうこともあります。

水はけの良さが大切

芝桜はとにかく水はけの良さが大切。最初の場所選びが悪かったり、土壌改良が十分でなかったりすると、枯れてしまいます。日当たりが悪い場所は水はけも良くないことが多いので、明るくて乾いた場所を選ぶようにしてくださいね。

芝桜の苗はリーズナブル！いろいろな品種を育ててみよう

芝桜は人気が高い花ということもあり、いろいろな品種の苗がリーズナブルな価格で売られています。ピンク系、白系、青系など、品種が違えば庭やガーデンの印象も変わるので、いろいろな種類を育ててみてくださいね！