畑で栽培するのと違って、受粉をしてくれる蜂などの花粉媒介昆虫があまりやってこないのがベランダ栽培の弱点。受粉してくれないとメロンができないのです。
そこで、蜂に変わって人間が行う「人工授粉」に挑戦しました!
”実録「ころたん」のプランター栽培”バックナンバー
ころたんについてはコチラでも紹介!
ころたんの日頃の管理
皆さんが育てているころたんは順調に生育していますか?20日ほど前に親づるを摘芯したころたんは、窓枠を越えるまでに子づるが生長して、グリーンカーテンらしくなりました。
ころたんの摘芯の様子はこちらをご覧ください。
グリーンカーテンの魅力を実感
部屋の中から外を見ると緑!室内も緑色に反射して、いつもの部屋とは別世界。
日差しを遮ってくれるだけでなく、心地よい緑に包まれた空間にしてくれるのも、グリーンカーテンの魅力かもしれませんね。
子づるの誘引
ころたんの子づるは自然にネットに絡みついていくので、特別誘引をしなくてもある程度ネットにそって伸びてくれますが、強風対策として数カ所麻ひもで子づるとネットを結び付けましょう。このとき、つるの生長を邪魔しないように、麻ひもをつるに通してから1~2度ねじりを入れ優しくネット側で結ぶのがポイントです。
ころたんの追肥
ころたんの追肥は合計3回行います。・1回目~植え付けから2~3週間後
・2回目~1回目の追肥から約2週間後
3回目は果実が卵くらいの大きさのころに行います。
ころたんの植え付けの様子はこちらをご覧ください。
ころたんの水やり
底面給水方式なので、いつも下から水を与えていました。子づるが窓枠より小さいうちは、1週間に1度4L位。
子づるが窓枠を越え、人工授粉をするころは1週間に1度8L位与えていました。
ころたんの害虫
葉に白い斑点のような、傷のような白い跡が出てきたので、葉をめくって裏を見てみると…コナジラミ類
コナジラミ類らしき害虫がいました。コナジラミ類が多く付いている葉は取り除き、被害の少ない葉や被害の出ていない葉に、希釈したニームを葉裏にたっぷりとスプレーして対応しました。
ころたんの病気
親づるから伸びた子づるの根元から病気になってしまいました。黄褐色に変色してヤニが出ていたことから、つる枯病だったみたいです。つる枯病の感染しやすい状況
土壌が極端な湿潤状態、反対に乾燥状態で発生が多くなり、梅雨時期など降雨が続いた後、晴れて急激に乾燥した場合に発生がみられます。これ、心当たりがあります…
底面給水で育てているため、根が深く伸びて水を吸っているので、土が乾燥していることに気付きました。
また、梅雨時期とあって湿潤状態も避けたいと思い、土の上からの水やりをしなかったのも原因かもしれませんね。
病気に気付いてからは、土の上からもジョウロで水を与えたので水量は増え、1週間に1度12L位になりました。
ころたんの人工授粉
病害虫のトラブルを乗り越え、今は毎日たくさんの花が咲いてくれます!子づるに咲いた黄色い花。皆さんは雄花か雌花かわかりますか?
人工授粉の前に雄花と雌花を見分けよう!
メロンやスイカ、キュウリなどウリ科の作物は、一つの苗から雄花と雌花が咲きます。花の下が膨らんでいないのが「雄花」で、花の下が膨らんでいるのが「雌花」です。
ウリ科作物のころたんは、親づるや子づるに雄花がつきやすく、孫づるに果実のもととなる雌花がつきやすい特徴があります。
ころたんの雌花
花が咲くちょうど1日前の画像です。この次の日には…
雌花の開花
雌花が咲きました。人工授粉をしていきたいと思います!
人工授粉を成功させる条件
人工授粉に適した天気や時間帯というのがあります。・晴れた日
・その日に咲いた新鮮な雄花を選ぶ
・同じ日に咲いた雌花
・9時ごろまでに人工授粉
9時を過ぎると授粉率が下がるらしく、しかも雌花は1日しか咲かないので、毎日ころたんを観察して雌花の開花を見逃さないようにしましょう!
人工授粉の手順
雌花に花粉を付けやすいように今日咲いた雄花の花びらをむいていきます。人工授粉:雄花の花粉を雌花に付ける
小さな花で、花粉も少しなのでしっかり付いたかどうかイマイチわかりづらい…久しぶりの人工授粉に戸惑いながら、人工授粉を成功させる条件を全て満たした状態で行いました。
どのくらい人工受粉するの?
ひとつの雌花あたり、これだけの雄花の花粉をこすり付けてみました!人工授粉が終わったら
開花後人工授粉が成功すると、45~50日で果実が熟してきます。収穫の目安になるので人工授粉をした日にちのラベルを付けましょう。人工授粉は成功?失敗?
人工授粉に成功したころたん(上の画像から)お見せします(笑)人工授粉の結果
この1週間ころたんの人工授粉をしたのは3つの雌花。・6月27日~人工授粉の時間:8:30、2つの雌花→失敗
・6月28日~人工授粉の時間:12:30、1つの雌花→成功
9時までの方が人工授粉の成功率は高いはずなのに、成功したのは12時以降に人工授粉をした28日。
でも、28日は一つの雌花に対して、27日より多くの雄花の花粉を付けたので花粉量は上でした。
それに加えて、人工授粉初日の27日は私としても久しぶりの作業だったので、押し付け過ぎて雌花を傷めてしまったのかもしれませんね。
人工授粉を成功させるコツ
以上のことから考えて、人工授粉を成功させるコツは…・優しく授粉
・一つの雌花に対して、多くの雄花の花粉を使用する
・人工授粉に適した時間が過ぎても、雌花を見つけたらチャレンジする!
収穫時期を予想
6月28日に人工授粉が成功したので、収穫は45~50日後なので、8月13~17日位。今から楽しみですが、その前に…
次回はころたんにお絵描きする様子をお届けします!
ころたんの詳しい育て方はこちらをご覧ください。