前回の人工授粉の結果に加え、今回はころたんへのお絵描きや収穫する様子など詳しく紹介します。
”実録「ころたん」のプランター栽培”バックナンバー
ころたんについてはコチラでも紹介!
ころたんの追肥のタイミング
前回6月28日に人工授粉が成功したものは、大きくならないまましぼんでしまいました…が、どんどん咲き続ける雌花と雄花に人工授粉を行っていました。努力が実り、チャレンジ3回目(8日後)の7月5日に人工授粉したものがどうやら成功したようです。この後も順調に人工授粉が成功し、1苗に2~4個の果実が実りました。
1週間も経過すると上の画像のように卵大の大きさにまで生育しました。このくらいまで大きくなったら3回目の追肥のタイミングです。
※同じウリ科のスイカの人工授粉は、初めて咲いた1番花ではなく、3番花に受粉させます。今回最初の花が受粉成功しなかったのは、同じ意図がころたんにも言えるのかもしれません。
3回目のころたんの追肥
3回目の追肥も1、2回目と同様に行い、それ以降は葉が黄色くなったり草勢が落ちるなど生育の状況を見ながら追肥を行います。ちなみに私が育てているころたんは、草勢が落ちて新芽の勢いもなくなってしまったため、収穫までに2度ほど追肥を行いました。
ころたんのハンモック作り
毎日の楽しみは、日に日に大きくなっていくころたんの生長です。愛おしさがつのる反面、心配も増えていきます。それは、ころたんが落ちたらどうしよう…
この心配を解消すべく、ころたんのためのハンモックを作ってみました。
ハンモックの作り方
人工授粉から10日後のころたん。毎日ぐんぐん大きく生長しています。ハンモックの作り方
材料
・麻(濡れても乾きやすい素材ならOK)
・麻ひも
・ハサミ
・ステープラ(ホチキス)
※麻の大きさはころたん(手のひらに乗せられる程度)が大きくなることを想定に入れて、麻ひもの長さはハンモックを取り付けたい場所に合わせて用意します。
2. ステープラ(ホチキス)で麻ひもを固定します。
3. 反対側も固定したら、ころたんのハンモックの完成です。
4. まだまだ大きくなるころたんの生長を考えた余裕のある装着を心がけましょう。
ころたんにお絵描き
ころたんの生長がある程度落ち着いたころ、次の段階であるネット模様の生育が始まります。人工授粉から20日前後のころたんにネット模様が出始めました。この段階でころたんのお楽しみ「お絵描き」をしたいと思います。
ころたんのお絵描き~イラスト編
1. 下書きせずにそのまま描きましたが(笑)慎重派の方はペンで優しくころたんに下書きをした後、竹グシなどを使って、表面に1mmくらいの深さの引っかき傷を付けます。2. ころたんにお絵描き後1日目。傷を付けた部分が少し茶色くなっています。
3. ころたんにお絵描き後6日目。ネットの模様のように、引っかき傷が盛り上がってきました。
4.そろそろ収穫間際のお絵描き後25日目。かわいい自分だけのころたんが出来上がりました!
ころたんのお絵描き~文字編
こちらは「ころたん」と文字を描いてみましたが、ネット模様と同化するので、イラストの方が向いているかもしれませんね。
ころたんの収穫
人工授粉後(虫による受粉の場合は開花後)45~50日で果実が熟してきます。いよいよ待ちに待ったころたんの収穫です!収穫の目安~離層
人工授粉から数えて45~50日経過したころですが、薄い黄色の果実は、まだ熟していないのでもう少し我慢しましょう(早採りすると甘味が薄くておいしくありません)。へたのつけ根に「離層」と呼ばれるかさぶたのようなひびができます。この離層ができたらころたんが完熟した合図。さあ、お楽しみの収穫です!
うっかり日にちを忘れてしまった人は、離層と果実の色で判断しましょう。
追熟の方法
追熟させることでさらに香りが強まり、肉質がやわらかくなります。追熟時は必ず常温の風通しの良いところで、期間は収穫後1週間程度です。
収穫したころたんを食べよう!
さわやかな甘さがつまったころたんは、小さいけれどネットメロンの味わいを充分満喫できます。ころたんを食べよう
食べる2~3時間前に冷蔵庫で冷やしていただきましょう。私のころたん失敗編
家庭菜園は成功だけではありません。失敗と思えるようなこともたくさんあります。私がころたんを育てる中で体験した栄光の失敗!?(笑)を紹介します。
失敗:ころたんの病気
土が極端に湿っていたり、反対にカラカラの乾燥状態では、つる枯病などの病気の発生が多くなります。育てている期間はちょうど梅雨の季節を過ごします。降雨が続いた後、晴れて急激に乾燥したときが要注意です。これ、心当たりがあります…。
今回は底面給水のプランターで育てていたため、根が深く伸びて水を吸っている状態だったので、土の中が乾燥していることに気付きづらかったのです。
病気に気付いてからは補助的に土の上からもジョウロで水を与えたので、土の水分状態も良好になり、なんとか果実が熟すまで持ちこたえてくれました。
収穫後は草勢が戻ってきましたから、病気にかかったとしても、最後まであきらめずに育て続けてみましょう。
失敗:ころたんのひび割れ
上の画像をご覧ください。深いひび割れができています。どうしてこんなことになってしまったのか…。
このひび割れは、乾燥気味に育てていたころたんに一気に水を与えたことで、急激な水分吸収が原因で起こりました。
メロンを育てている際は急激に水を与えてはいけません!
うっかり水をあげるのを1日忘れてしまって、焦って与えてしまったのが良くなかった(泣)
失敗:収穫したころたんを落として割る
ころたんを落として割った現実は悲しみしか残りません。ひび割れたころたんはとても割れやすくなっているので、通常なら割れないくらいの小さな衝撃でも、あっさり割れてしまうのです。皆さんも気を付けてくださいね。
失敗:追熟を怠る
思い返してみると、メロンを購入してからすぐに食べることは少なかったかも…。お盆の季節なら仏壇に数日お供えするなど、食べるまでに知らず知らずのうちに時間をかけていました。しかし、自分で育てたメロンだと何ふりかまわず採りたてを味わいたくなるものです。
案の定、食べてみても満足いく甘みを感じることはできませんでした(泣)
メロンの追熟はマスト!
来年も楽しみ!ベランダグリーンカーテンで育てるころたん!!
ころたんの苗を植え付けてから3カ月ほど育ててきました。最初はつるが伸びて窓一面を緑で埋め尽くす喜び、次に人工授粉後のころたんが日に日に大きくなっていく姿が嬉しくて、そしてお絵描きをした後はころたんが生き物のように見えてきて(笑)いろんな角度から写真を撮って楽しみました。来年は今年の経験と失敗をバネに、味を極めるころたん栽培を目指したくなりました。
みなさんも生長の段階で楽しみ方が変化するネットメロンの「ころたん」を育ててみませんか。
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