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野菜という商品をデザインする|ブランディングの7つの要素


【連載】タケイファームから学ぶ時短と収益UPを目指すヒント|第6回は野菜という商品をデザインする!タケイファームのブランディング 1人都市型農業の成功事例として注目を浴びるタケイファームが、新規就農者や現状を打破したいと考える方へ商品価値に欠かせない「7つの要素」を語ります。

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YumiYamashita

作家・コラムニスト 身体と社会との関わりに関心を持ち、五感、食、日本文化、ヒット商品などをテーマに取材。新聞、月刊誌、週刊誌、大手ニュースサイトにて時事問題からテレビドラマまで幅広く執筆。…続きを読む

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タケイファーム、武井さん

撮影:AGRI PICK編集部

これから農業を始めようという新規就農者や就農して2、3年目の方に、自らの経験を熱く語りかけるタケイファーム・武井敏信さん。 武井さんは、自身が経験したことをフルに活用してもらうことで、新規就農者の農業経営の効率を上げて、農業の地位を上げたいと願う、都市型農業を行うレストラン卸のスペシャリストです。 前回(連載第5回)は安易に考えがちな「野菜の価格」について武井さんにお話をうかがい、価格設定について考察しました。 今回は商品である「野菜」の価値を高める、タケイファームのブランディングについて紹介します。

ブランディング創成期~過酷な状況の先にみえた方向性

武井さんは独学で農業を学び、試行錯誤を重ねてきました。

「多くの失敗も経験した結果として、やっと今の方法にたどり着きました。」

スタート時点から、すべての方法が見えていたわけではありません。 ヤフオクで野菜セットが売れ始め、少しずつネットショップへと移行、順調に個人客も増えて状況が好転してきたかに思えたその矢先… 待っていたのは、避けることができない過酷な状況でした。 2011年3月11日。 東日本大震災発生。 津波による原発事故の影響で、関東にも放射性物質のホットスポットができていると報道されると、たちまち野菜の注文が止まってしまったのです。

「汚染とは関係のないエリアであっても風評被害はすさまじく、関東産の野菜というだけで他県からは敬遠されてしまったんです。ネットショップでつながった個人客たちも離れていきました。 あのとき、わずかな販路としてつながっていた先がレストランだったのです。それで、とにかくレストランとの直接取引を増やしていこうと考えました。」

このきっかけから、野菜の種類も品質もプロ向けに絞り込み、レストランの皿の上で映える野菜をどんどん増やしていくという方向性が生まれました。 現在ではタケイファームの野菜の実に95%がレストラン卸になっています。 ▼武井さんのヤフオクでの経験はこちらをご覧ください。

▼出荷の95%がレストラン!?タケイファームのことならこちらをご覧ください。

シェフに選ばれるブランディング7つの要素

タケイファーム_ブランディングの7つの要素

図:AGRI PICK編集部

現在タケイファームの顧客の大半は、レストランのシェフたちです。では、シェフたちが評価する野菜とはいったいどんな野菜なのでしょうか? 観察してみると、タケイファームの商品にはいくつかの際立った特徴・価値があることに気付きます。独特の商品価値である7つの要素について説明します。

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