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- YumiYamashita
作家・コラムニスト 身体と社会との関わりに関心を持ち、五感、食、日本文化、ヒット商品などをテーマに取材。新聞、月刊誌、週刊誌、大手ニュースサイトにて時事問題からテレビドラマまで幅広く執筆。…続きを読む
これまでの連載で紹介したように、タケイファームはネットやマルシェでの販売経験を経て、今では収穫した野菜の95%をレストランに卸しています。 新規就農者にとって、タケイファームのような経営スタイルを真似したくても、レストラン卸はハードルが高いと感じるかもしれません。 しかし、「レストラン卸は経験の少ない新規就農者でも十分可能です」とタケイファーム・武井敏信さんは言います。 その理由とは何なのか、いったいどのようにして生産者は顧客との関係を作っていけばいいのか、タケイファームとレストランのシェフとのつながり方について具体的にみていきましょう。
タケイファームとレストランとのスタート地点
「新規就農かどうか、農業経験が短いか長いかが決め手ではありません。シェフという食のプロが必要としている野菜をしっかりと見据え、それに見合う商品を生産・出荷できればレストランという販路の開拓は可能です。」
と武井さんは言い切ります。 しかも「こちらから営業はしません」と言うのですから驚きです。 では、タケイファームと顧客であるレストランのシェフとの関係性は、いつ、どのように形成されるのでしょうか。