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- AGRI PICK 編集部
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半農半Xとは
塩見氏が「半農半X」という言葉にたどり着いたのは、作家・翻訳家の星川淳氏の著書の中で、「半農半著」という言葉に出会ったことがきっかけでした。星川氏は、エコロジカルな暮らしをベースにしながら執筆を行う自身の生き方を、半農半著と表現していたのです。塩見氏は「著」の部分にみんながそれぞれ持っている「X(未知なる何か)」を入れることで、21世紀の生き方、暮らし方のひとつのモデルになると考えました。
塩見氏はその後、1999年に33歳で故郷にUターンし、自給的農業のかたわら、ソーシャルビジネスや講演活動を行う半農半Xを実践しはじめ、2000年に「半農半X研究所」を立ち上げます。「半農半X」という言葉は、農のある生活を目指す人々のよりどころとなり、塩見氏の著書は翻訳され、台湾・中国・韓国にも広がっていきました。
「X」には何が入るのか?
「半農半X」をキーワードに就農助成を行う島根県
島根県では、「半農半X支援事業」を実施し、U・Iターン者を支援しています。就農前の研修中と営農後、それぞれ最長1年間月額12万円、また、定住して営農を始める際に必要な施設整備の経費として上限100万円の助成が受けられるものです。
この制度を利用した半農半Xの実践者には、自営で農業を行いながら近隣の農業法人でも勤務したり、農閑期となる冬の除雪作業を組み合わせる人などがいるそうです。
島根県:島根県は「半農半X」を応援します
企業ぐるみで半農半Xに取り組む事例も
企業が従来行っている事業のほかに、農業に取り組むケースもあります。2005年に設立された「高知ファイティングドッグス」(プロ野球独立リーグ・四国アイランドリーグplus所属)は、選手引退後のセカンドキャリアの支援や地域の農業振興のために、農業ビジネスに取り組みました。
実際に高知ファイティングドッグスで農業ビジネスに取り組んだ佐野さんのインタビューはこちらからどうぞ。
半農半Xで失敗しないために
農業について知るために、まずはボラバイトや週末農業から始めてみるのも一つの方法です。
今、改めて注目される「半農半X」
農業就業者の7割を60歳以上が占め、高齢化が進む日本の農業。耕作放棄地も年々増加し、農村地域のコミュニティ維持や食料自給率の改善は喫緊の課題といえるでしょう。塩見氏によって「半農半X」が提唱されてから四半世紀が経とうとしています。リモートワークやフリーランス、副業が話題となることが増えている昨今、改めて注目される概念かもしれません。