【高知への移住】移住者に聞く体験談!地域の温かさと充実した支援が魅力

有名人の移住ブログでも知られる高知県。高知に移住して農業を仕事とする佐野さんに、体験談をお聞きしました。ほかにも、知っておきたい高知県の魅力、移住に対する県の支援や補助金、おすすめのウェブサイトなど、失敗しない移住のための情報をお伝えします。


足摺岬の風景

出典:写真AC
有名人やブロガーが移住していることでも知られる高知県。移住に興味を持つ人も多いと思いますが、失敗しないためにも、検討する際に聞いておきたいのが移住者の体験談。今回は、移住して高知県日高村で農業を営む佐野淳敏さんにお話を伺いました。

豊かな自然や充実している県の支援、地域の温かさなど、高知の魅力をたくさんお伝えします。

移住者体験談|日高村に移住した佐野さんに聞きました!

佐野淳敏さん
提供:佐野淳敏さん

教えてくれたのは

お話を伺ったのは、高知県に移住して高岡郡日高村で「Vegefulport」という農園を営む佐野淳敏さん。ハーブ栽培歴は30年のベテランです。
佐野淳敏さん
佐野淳敏さん
⼤阪から⾼知に移住して6年⽬、⽇⾼村の村⼈です。毎⽇が楽しくて!おかしくて!笑!独⾃のノニ農法で畑の⽣命⼒をテーブルへ、常に夢を持ち現実に向け、精進しています。応援お願いします!

思わぬきっかけで高知に移住

ハーブを見る佐野さん
提供:佐野淳敏さん
移住前、佐野さんは大阪に住み、農業法人に勤務して果樹やハーブの栽培のほか、経営への参画もしていました。しかし、6年前に会社の事業縮小と共に退職。その際に、法人の不動産事業部門で交流のあった高知ファイティングドッグス球団に退職のあいさつをしたところ、「ぜひ高知に来てほしい」と思わぬ誘いを受けたといいます。

当時、高知ファイティングドッグスでは、農業事業本部を設け、現役を引退した選手に働く場所の提供をしていました。佐野さんは誘いを受けて、高知に移住することを決断します。
佐野淳敏さん
佐野淳敏さん
最初は球団の社宅に住みました。
3年間、畑のプラントを建てたり、現場の仕事もしていました。



独立、そして事業拡大

作物がいっぱいのハウス
提供:佐野淳敏さん
その後、佐野さんは球団の農地を引き継ぐ形で独立。取材などを受けて知名度が上がるうちに、農地を引き受けてほしいという依頼を受けるようになり、だんだんと規模が拡大していったといいます。今では、6棟のプラントを建て、ハーブやベビーリーフ、スイカなどを一人で栽培。自身で開拓した直売所や地元のスーパー、東京や大阪の事業者に出荷するほか、インターネット販売も行っています。
佐野淳敏さん
佐野淳敏さん
仕事の一番のやりがいは作物の生長。それからほかの人があまりやっていないノニジュースを使った農法です。生長が早く、作物の味が濃くなってとてもおいしいですよ。

また、現在はじゃらんと提携し、ハーブ体験を楽しめる観光農園としても運営をしています。これは、日高村観光協会から提案されたもの。地域からいろいろな情報を得て、事業が広がり続けています。

トラブルになったことはない

佐野さんのハウス外観
提供:佐野淳敏さん
現在の住まいは、役場に相談して見つけたという佐野さん。地域と相談しながら、仕事やくらしを作り上げてきた様子がうかがえます。移住先でトラブルになったことはありません。
佐野淳敏さん
佐野淳敏さん
戸惑ったことは方言ぐらい。私の周りにはいい人が多くて、「頼ってね」と言ってもらえます。

きれいな空気、⽔、野菜のおいしさ

ハーブを乗せた手
提供:佐野淳敏さん
高知に移住してよかったことは何ですか?との問いに、佐野さんは「生活に必要なものが素晴らしいこと」と答えてくれました。具体的には、きれいな空気や水、野菜のおいしさ。特に野菜のおいしさを語るときの佐野さんの口ぶりには、しみじみとした幸せそうな響きがありました。
佐野淳敏さん
佐野淳敏さん
これからもノニ農法を⽤いて畑の⽣命⼒を食卓に届け、農業の素晴らしさを伝えていきたいと思っています。

Vegefulport
所在地:〒781-2153 高知県高岡郡日高村本郷1303
TEL:090-1145-0222
営業時間:8:00~17:00

高知県の特徴と魅力|移住におすすめの理由は

四万十川のある風景
出典:写真AC

高知県のすがた

高知県は四国の南部に位置し、北は四国山地で愛媛県、徳島県に接しています。南は太平洋に面し、東は室戸岬、西は足摺岬が突き出して扇状の形をしています。⾃然豊かで、⻄部には四万⼗川が流れ、多くの⽣き物が⽣息しています。面積は7,104平方キロメートルで全国18位ですが、林野が多いこともあり、人口は約72万8,000人と45位になっています。

参考:高知県のすがた2020 −全国から見た高知県−(高知県ウェブサイト)

高知県の気象

高知県の年間平均気温は17.8℃と概ね温暖で、冬の日照時間が長いことが特徴です。また、年間降水量は2,538mmと全国的にみても多いです。地形が複雑なため、山間部の内陸性気候や風の強い岬の気候など変化に富んでいます。住む地域を選ぶ際には、地域の気象の特徴についても確認しておきたいですね。
春は寒暖差による晩霜害や黄砂の飛来、夏から秋にかけては、台風に注意をする必要があります。


どの地域に移住する?

沈下橋のある風景
出典:写真AC
高知県は東西に長く、東部・中部・西部と3つのエリアに分けられます。また、エリアの南側と北側でそれぞれ魅力的な景色が見られます。
地域 市町村 特徴
東部エリア 室戸市、安芸市、東洋町、奈半利町、田野町、安田町、北川村、馬路村、芸西村 ゆずやナスなどの栽培が盛ん。
産業や観光の中心は安芸市で、ホームセンターや家電量販店が存在。海岸地域はサーフィンやサイクリングを楽しむ人たちで賑わう。
中部エリア 高知市、香南市、香美市、南国市、土佐市、須崎市、大豊町、本山町、土佐町、大川村、いの町、日高村、佐川町、越知町、仁淀川町、中土佐町、津野町、梼原町、四万十町 高知県の中心部。南部は経済・文化の中心地として栄えており、農業、カツオの一本釣りなどの漁業も盛ん。高知城や桂浜など観光スポットも多い。北側には自然豊かな地域が広がっている。
西部エリア 四万十市、土佐清水市、宿毛市、黒潮町、三原村、大月町 「日本最後の清流」として知られる四万十川が流れる地域。中心部は四万十市で、露地野菜や稲作、漁業も盛ん。豊後水道に面した宿毛湾は、魚のゆりかごといわれるほど魚種が豊富。マリンスポーツを楽しむ人も多い。

まずは情報収集!「高知家で暮らす。」をチェック!

タブレットを見る女性
出典:写真AC
高知県は「日本で最も移住に本気!」と明言しており、移住者を受け入れることにとても力を入れています。「高知家で暮らす。」は、高知県への移住に関する情報が詰まったポータルサイト。仕事や住まいの情報、イベント情報、移住者インタビューなど役に立つ情報が満載です。

高知家で暮らす。

「#田舎暮らしは甘くない」高知移住の現実を伝える動画

高知に移住してもらいたい、そして同じくらい移住に失敗してほしくない、という思いで公開されている動画です。高知への移住者の生の声が聞けるので、参考になります。また、高知県内34市町村で形成する「れんけいこうち広域都市圏」では、比較的都市部である高知市に移住・滞在したあと、そこを拠点に高知県内を巡りながら自分に合った場所を見つけて、安心して最終的な移住場所を決定する2段階移住をおすすめしています。
こうち二段階移住

仕事を探そう!就職、農業、地域おこし協力隊など選択肢もいろいろ

坂本龍馬像
出典:写真AC
移住にあたって重要なのは仕事探し。目指す職業によって、仕事探しの方法もいろいろあります。

企業への就職・転職

高知県は、独自の技術を発展させて業績を伸ばしている企業がたくさんあります。高知県移住促進・人材確保センターでは、「高知求人ネット」を運営し、U・Iターン就職を希望される人と高知の企業との橋渡しをしています。
高知求人ネット

農業をしたい

高知県は、温暖な気候を活かした施設園芸(ビニールハウスやガラス室を利用した栽培)が盛んで、全国でもトップレベルの野菜の産地です。「高知家の農のおしごと紹介します」は人手不足の農業者と、働きたい方のマッチングを行うサイト。新規就農を目指す場合には、「こうち農に就く.net」が役に立ちます。
また、高知県新規就農相談センターでは、就農コンシェルジュが新規就農に関する相談に応じています。
高知家の農のおしごと紹介します
こうち農に就く.net
高知県新規就農相談センター

地域おこし協力隊に参加

「地域おこし協力隊」とは、都市住民が過疎地域に移住して、一定期間以上、農業や漁業、地域振興、地域住民の方の生活サポートなど、地域協力活動に従事しながらその地域に定住することを図る国の制度です。「高知家でまちゆうき」は、地域おこし協力隊の情報発信サイトで、協力隊員のインタビューのほか、イベント情報、募集地域などの紹介を行っています。
高知家でまちゆうき

住まいを探そう!コンシェルジュに相談できる

間取り図
出典:写真AC
自分の住みたい地域が決まったら、住まい探しですね。高知県では、移住を支援する「高知家暮らし隊」という会員制度があり、会員になると移住・定住コンシェルジュのサポートが受けられるほか、「お引越し割引」「リフォーム割引」などの特典があります。
高知家で暮らし隊

移住のための支援・補助金をチェック!

通帳
出典:写真AC
高知県では、「高知県地方創生移住支援事業」を実施しています。これは、東京23区に在住または東京圏に在住し、東京23区に通勤されていた人が、高知県内の市町村に移住し、「高知求人ネット」に移住支援金の対象として掲載する求人に新規就業したり、高知県の実施する高知県創業支援事業費補助金の交付決定を受けた場合に、移住支援金を給付する事業です。2人以上の世帯で移住した場合は100万円、単身で移住した場合には60万円が給付されます。
高知県地方創生移住支援事業(移住支援金)

シニアの移住には高知サマサマCCRCセンターが役に立つ

お茶を飲む高齢夫婦
出典:写真AC
日本版CCRC構想の概念に基づき、都市部のアクティブシニアの高知県への移住や長期滞在を促進する取り組みを行っているのが、高知サマサマCCRCセンター。移住の相談をしたり、滞在拠点の紹介などを受けることができます。高知市内にある「カフェSAMASAMA」は、食事やドリンクを楽しみながら、移住の相談が気軽にできる空間です。

日本版CCRC構想とは
都市部に住む高齢者が、自らの希望に応じて地方に移り住み、地域社会において健康でアクティブな生活を送るとともに、医療介護が必要な時には継続的なケアを受けることができるような地域づくりを目指すもの。

一般社団法人高知サマサマCCRCセンター

移住して巡り合うもの

東京交通会館
出典:写真AC
佐野さんは、ハーブの収穫体験に訪れるお客さんのために新しい駐車場やトイレを整備したり、東京で行われた移住希望者向けのセミナーで話をしたりと活躍を続けています。移住することで、新しい仕事やライフスタイル、夢を見つけている様子は、これから移住を目指す人にとっては憧れの対象かもしれません。

高知県では、移住・交流コンシェルジュが移住全般の相談に応じているほか、東京・大阪にも相談窓口を設置しています。移住フェアも行われますので、興味があれば、足を運んでみてはいかがですか?
移住・交流コンシェルジュ

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神山 朋香
神山 朋香

大学卒業後、地方公務員として消費者教育や労働福祉の普及事業に従事した後、AGRI PICK編集部に。AGRI PICKでは、新規就農に役立つ情報などを執筆しています。

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