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株式会社グリーンフィールドプロジェクト
松崎 英【株式会社グリーンフィールドプロジェクト】有機認証の中でも厳しいとされる「ヨーロッパ有機認証」を取得した、有機種子を輸入・販売。2017年には、日本の固定種を残すことを目的とした「SAVE THE SEED (セーブ・ザ・シード)プロジェクト」を開始。「有機栽培するなら、その種も有機種子であってほしい」という思いから、日本での有機種子の普及に尽力しています。 HP:http://gfp-japan.com/…続きを読む
ベランダでの栽培もOK!プランターでのカボチャの育て方をチェック
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カボチャの品種を選ぶポイント!どんな種類があるの?
カボチャには、大きく分けて「西洋カボチャ」「日本カボチャ」「ぺポカボチャ」の3つの種類があります。現在の市場の支流となっているのは西洋カボチャですが、家庭菜園では自分の好みのカボチャを見つける楽しさもありますね。
GFP松崎さん
カボチャを育てるのはそんなに難しくないので(くり系は作り方が細かいものもあり)、食味か容姿の好みで選ぶといいです。
例えば、スーパーで食べてる味のカボチャを楽しみたいのであれば、品種名に「クリ」が付いているものか、より一般的な味なら「えびす」がおすすめです。
独特の容姿であったり、スーパーと違う味を求める人は、ペポカボチャ(バターナッツやズッキーニ系の品種)か日本カボチャ系(日向かぼちゃ)がいいと思います。
例えば、スーパーで食べてる味のカボチャを楽しみたいのであれば、品種名に「クリ」が付いているものか、より一般的な味なら「えびす」がおすすめです。
独特の容姿であったり、スーパーと違う味を求める人は、ペポカボチャ(バターナッツやズッキーニ系の品種)か日本カボチャ系(日向かぼちゃ)がいいと思います。
西洋カボチャの特徴
西洋カボチャは、19世紀ごろに家畜の飼料としてアメリカから日本に伝わりました。はじめは食用としてはなじみがない野菜でしたが、明治のころに今のような甘みが強くホクホクとした食感へ改良。その味が日本人に受け入れられ、現在では店頭で出回るほとんどのカボチャが西洋カボチャです。西洋カボチャは大きく分けて、「栗カボチャ」と「えびすカボチャ」の2品種です。日本カボチャの特徴
日本カボチャは、1500年代にポルトガル人から伝来したといわれています。高温多湿の日本の気候に合っていて、病気にも強く、家庭菜園で育てやすい種類。ひょうたん型や変わった形の伝統野菜が多いです。あっさりとした味とねっとりとした食感で、煮物やスイーツにもおすすめ!ぺポカボチャ
おもちゃカボチャと呼ばれることもある観賞用のカボチャですが、食用のそうめんカボチャやズッキーニなどもあります。近年目にすることが多くなったハロウィンのオバケカボチャや、花屋さんなどでも売られている観賞用のミニカボチャも、ペポカボチャの種類です。おもちゃカボチャの関連記事はこちら!
野菜種子のプロが選ぶ!カボチャのおすすめ品種ランキング
第5位「坊ちゃん」みかど協和
エビス系のちっちゃなカボチャ。紛質への改良も進んでおり、ホクホク派にはたまらない品種ですね。小さいのがたくさん採れるので家庭菜園にはうってつけです。第4位「日向14号」野口種苗 固定種
日本カボチャの代表格。西洋カボチャに偏った今、あまり育種されていない日本カボチャです。希少だからこそ自分で育ててみてはいかがでしょうか?粘質でタンパクな味わいは、日本食の料理に合いますよ。販売サイト「日向14号南瓜| 100円野菜種子販売」
第3位「バターナッツ」グリーンフィールドプロジェクト 固定種
ペポカボチャの代表種。とにかく強いので、誰でも簡単に栽培できてどんどん収穫できます。見た目も楽しく粘質でナッツ風味。初心者の家庭菜園者が畑を手に入れたら、まずはやってみてほしい品種です。
第2位「えびすかぼちゃ」タキイ種苗 F1
西洋カボチャの代名詞!日本でカボチャと言えば、やはりこの味ではないだろうか、そこそこにおいしく収量も多いです。第1位「くり将軍」トキタ種苗 F1
今の日本では一般的に西洋カボチャが人気ですが、えびす系の中でも、ホクホク感が大きく食味の良いその先頭に立つ品種です。まぁおいしいです!
【西洋カボチャ|栗カボチャ】栗のようにホクホクで甘い!
栗カボチャは、甘みが強いのが特徴です。見た目では黒皮(濃い緑色など)と赤皮の2つの種類があり、赤皮のカボチャはあまり出回らないので、育ててみる価値ありですね。1. くりゆたか|大きくて作りやすい!
重さが2kgまで生長する大型のカボチャで、強い甘みが人気の理由です。うどん粉病に比較的強い耐病性があるため、初心者の方にも作りやすい品種。葉が大きくなるため、栽培スペースはしっかり確保しましょう。2. 九重栗かぼちゃ|見た目もおいしさも抜群!
おいしさはもちろん、光沢がある皮や見た目も美しく、プロ農家から家庭菜園をされる方まで人気があります。3. 赤皮甘栗かぼちゃ|金沢の伝統野菜
金沢の城下町で、伝統ブランドとして栽培されている加賀野菜の1つです。戦後間もなくして市場に出回るようになりました。極早生で実付きが良く、色鮮やかな赤い皮としっとりとした味わい。【西洋カボチャ|ミニカボチャ】かわいい&食べておいしい♪
西洋カボチャの中には、見た目もかわいくペポカボチャのようなものもありますが、ここでは「食べられる」品種を紹介します。手軽に料理できて保存性も高いため、使い勝手がいいのが利点!4. ロロン|ロマンが詰まったかわいいカボチャ
ラグビーボールのような楕円形の見た目のカボチャです。名前は、育成する人の「ロマン」と栗のような甘さの「マロン」から由来しているそう。味は栗カボチャに近く、見た目のめずらしさからも近年人気が出てきました。5. コリンキー|サラダでも食べられる!
生で食べられるカボチャとして、2008年に登録されました。カボチャの臭みもなく、コリコリとした食感で、皮ごと薄くスライスすればサラダ感覚で食べることができます。【西洋カボチャ|長いカボチャ】驚くほどの長さ!
カボチャは丸いものだと思っているとびっくりしてしまうような、ヘチマのような長さのカボチャです。西洋品種が多く、甘みも強くホクホク。輪切りや縦に2つに切るなど、形を活かした料理に活用できます。6. ごっちゃん長南瓜|皮が薄く料理しやすい
一般的なカボチャは皮が硬く、包丁で切る時にはかなりの力が必要に。ごっちゃん長南瓜は、皮が薄いのが特徴で、簡単に皮ごと輪切りすることが可能です!7. 甘龍(かんりゅう)|最高記録は78cm!
驚くほど長くなるカボチャの甘龍ですが、こちらも皮が薄いのが特徴です。あまり市場には出回らず直売所などで見かける程度でしたが、最近は人気が高まってきました。【日本カボチャ】ひょうたん型の伝統野菜
日本カボチャには、見た目も変わったひょうたん形の伝統野菜も多くあります。ここでは、収穫が楽しみになるような、見て楽しい、食べておいしいカボチャを紹介します。8. 鹿ヶ谷かぼちゃ|伝統の京野菜
見た目は、ゴツゴツした奇妙な形をしています。江戸時代から栽培されて、徐々にひょうたん型になった歴史ある京野菜です。見た目は堅そうな皮ですが、煮物などで皮もやわらかく食べられます。コブやひょうたん型がしっかりしているほうが、良い物とされています。9. 島かぼちゃ|沖縄の在来種
沖縄や九州地方で栽培されている、暑さに強いカボチャです。丸型の島カボチャもありますが、ひょうたん型はほかの品種との交配によって生まれたといわれています。水分量が多く甘みが少ないので、サラダなどにすると食感を楽しめます。10. バターナッツ|アメリカではポピュラーな食材
近年日本でも人気が出てきたカボチャで、アメリカではスープなどで、よく食べられています。名前の通りナッツのような風味と、バターのようなねっとりした濃厚さが人気です。【ペポカボチャ|ズッキーニ】栽培は受粉が鍵
カボチャの味はしませんが、ズッキーニは代表的なぺポカボチャの種類です。ズッキーニ栽培の鍵は、とにかく受粉をさせるために複数の株を植えること。また、ズッキーニは横に大きく広がって生長するため、栽培スペースを十分に確保することも忘れずに。11. ダイナー|少量スペースで栽培できる
ダイナーは、ズッキーニの中でもコンパクトな面積で作れる上に収量が多いのが特徴。家庭菜園に特におすすめです!12. パッローネ|丸形のズッキーニ
店頭などではあまり見かけない、丸形タイプのズッキーニです。パッローネとは、イタリア語でボール・気球という意味で、野球のボールのサイズくらいに生長します。イタリアでは肉詰めなどで食べられるのがポピュラーです。ズッキーニ栽培の関連記事はこちら
カボチャの品種は多様!食べ比べも楽しい
家庭菜園でカボチャを作る魅力の一つは、手に入りづらいカボチャを自分で作れること。親しみのあるえびすカボチャや伝統野菜の日本カボチャ、見た目が変わったミニカボチャなど、気になる品種を作って味を比べてみてくださいね!






















