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- AGRI PICK 編集部
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桑の実の栄養や保存方法、レシピなどを知りたい方はこちらをチェック!!
桑の木とは?
桑の木の特徴・見分け方
桑は落葉樹なので、冬になると葉を落とします。樹皮の色はグレー、葉の形はさまざまで、切れ込みのないものもあれば、3~5つに先端が分かれているものも。たくさんの品種が交雑しているため、葉の形で品種を見分けることはできません。桑の実は、ブラックベリーや木いちごによく似た楕円形です。赤からだんだん黒へと熟した頃が食べ頃。桑の木の種類
養蚕に使われていた葉っぱを収穫するために育てられる「ヤマグワ」と、果実の収穫を目的とする「西洋桑」に大別されますが、中国から伝わった種類と日本在来の種類が混ざったり、改良された品種や変種がたくさん存在しています。家庭で実まで収穫したいときは、1本で結実しない(自家受粉できない)品種の苗ではなく、「自家結実性」があるか確認するのを忘れずに!「ララベリー」のような1本で結実する品種がおすすめです。
甘くておいしい!「ホワイトベリー」
たっぷり収穫できる「ララベリー」
育てやすい晩生品種「カタネオ」
桑の木の栽培カレンダー
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | |
植え付け | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | |||||
肥料 | ● | ● | ● | |||||||||
剪定 | ● | ● | ● | |||||||||
収穫 | ● | |||||||||||
挿し木 | ● | ● | ● | ● |
桑の木の育て方|植え付け・水やり・肥料
植え付けの時期と土の配合
植え付けに適した季節
植え付けは3~4月が適期ですが、寒さに強いので、10~4月の間であれば問題なく植え付けできます。うまく育つ!土の配合
容器栽培では、市販の園芸培養土か、赤玉土6:腐葉土4くらいの割合で混ぜた土を使って植えましょう。地植えする場合は、植え穴に腐葉土を2~3割混ぜておきます。保水性と排水性のバランスが大切です。水やり
桑の木は水を好みます。土の表面が乾いてきたら、鉢底から流れ出るくらいたっぷりと水やりしましょう。地植えの場合は基本的に水やりなしで育ちますが、根が土に定着するまでの期間や、極端に乾燥する時期は、人の手で水やりしてあげると枯れにくく元気に育ちます。心配な場合は株元をマルチングしておくといいでしょう。肥料
3月・6月
休眠から目覚める3月は生長を促すため、結実時期の6月は着果や結実の促進のために化成肥料を与えます。化成肥料は速効性があるので、施してからすぐに効果を実感できるのが魅力です。12月
冬に与える肥料は「寒肥(かんごえ・かんぴ)」と言います。この時期の桑の木は休眠しており、ほとんど生長しませんが、土の中で肥料が植物に吸収されやすい形に変わり、成長期である春に効き目を発揮してくれます。剪定の仕方と時期
収穫直後
桑の花芽は新梢の葉腋に付きます。なので収穫直後の剪定では、結実した古い枝を切り、新しい枝を残すのが基本です。今年実を付けた母枝は2芽残して切り返し、枯れた枝も整理しましょう。1月上旬から2月下旬頃
1月上旬~2月下旬頃の冬剪定では、込み合っている部分の枝を間引き、内部までよく日が当たるようにします。春になればどんどん新しい芽が出てくるので、たくさん枝を切ってしまっても枯れることはほとんどありません。主枝を左右に二本伸ばすことでコンパクトな樹形が保てる「一文字仕立て」もおすすめです。桑の木の剪定におすすめ
摘果や収穫の時期
桑の実の食べ方やレシピはこちらをチェック!
桑の木の増やし方・挿し木の仕方
15~20cmほどの長さに切り取った枝の葉は2枚ほど残し、残りを取り除いておきます。赤玉土などの挿し木用土に挿し、日が当たり過ぎない場所で管理します。切り口から生えてきた根が土に定着したら成功です。