初心者におすすめの草刈機5選｜選び方や使用上の注意も解説

草刈機は刈払機（かりばらいき）とも呼ばれ、庭や畑の雑草処理をサポートしてくれる農業機器です。さまざまなメーカーから販売されているうえに、電源方式や刃の種類もたくさんあるため、初心者にとってどれが自分のニーズに一番合っているのかを見極めるのはなかなか難しいところ。そこで本記事では、草刈機を選ぶ際の判断基準や初心者におすすめの草刈機を紹介します。

まずは初心者におすすめの草刈機を比較！

初心者におすすめの草刈機を一覧表で紹介します。この後詳しく製品について解説するので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
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草刈機の選び方

草刈機はメーカーや製品によって動力源や刃の材質、ハンドルの形状などが異なり、どれが最適なのかは使用する場所の地形や広さ、使用する人によっても変わってきます。この章では、自分に合った草刈機を選ぶうえで判断材料とすべきポイントを紹介します。

こちらの記事では草刈機の選び方を徹底解説しています

動力源

草刈機の動力源には主に電気で動く電動式と、混合油を燃料として動くエンジン式の2種類があります。それぞれに長所と短所があるので、用途に合わせて選ぶと良いでしょう。

初心者におすすめなのは電動式の草刈機

電動式にはコード式と充電式の2タイプがあります。コード式の草刈機は、電源さえあればスイッチを入れるだけですぐに使用でき、充電切れや燃料切れを気にせず長時間連続して作業できます。コードが届く範囲でしか作業できないので広範囲の草刈りには向かない点がデメリットとなりますが、自宅の庭の草刈りなどであれば十分対応できるでしょう。

充電式の草刈機は、コードレスで電源がいらず、モーターで駆動します。そのため軽量で静音性に優れ、小柄な人や女性、住宅地での作業に適しています。また、コンセントのない場所でも使え、より広い範囲での草刈りが可能です。以前はエンジン式に比べるとパワーのなさが弱点でしたが、最近ではエンジン式と比べても遜色ない充電式の草刈機が多くなってきています。操作やメンテナンスも簡単で扱いやすいので、一台目の草刈機としておすすめです。

一方のデメリットとしては、広範囲や長時間の作業では途中で充電が切れてしまう可能性があるほか、コード式やエンジン式に比べてパワーで劣る点が挙げられます。硬い草の刈り取りは難しいので、パワーを重視する人はコード式やエンジン式を検討するといいかもしれません。

パワー重視ならエンジン式

エンジン式の草刈機は混合油を使用して駆動するため、電動式に比べてパワフルです。広範囲の草もスピーディーに刈り取れますし、草が生い茂っている場所でも難なく作業できます。反対に動作音が大きいので住宅地では使用しにくいことや、燃料の補充に手間がかかるといった点がマイナスポイントです。

刃の材質

草刈機の刃は、大きく分けて金属製、のこぎりのようなギザギザの刃が特徴のチップソー、ナイロンコードの3種類があります。それぞれ価格や切れ味、作業性、安全性などが異なるので、予算と用途を考慮して選びましょう。

金属製

金属製の円形刃で、刃数はチップソーに比べて少ない2〜8枚が一般的です。刃数が少ないものほど柔らかい草を刈るのに向いており、刃数が多いものであれば硬い草を刈ることも可能。耐久性に優れ、刃が摩耗しても研磨すればもとの切れ味が復活するので長く使えて経済的です。デメリットは重量があること。とくに肩に掛けて作業するタイプの草刈機の場合は腕にかかる負担が大きく、力の弱い人には扱いにくいかもしれません。

チップソー

刃がのこぎり状になった円形の刃で、金属刃よりも刃数が多いのが特徴です。硬い刃が高速回転するので切れ味と切断スピードが速く、作業時間を短縮できるのがメリットです。一方、刃が石や木の破片などに接した際に欠けて飛散する可能性があり、作業中は保護メガネを着用するなどの対策が必要です。チップソーの中でも片刃、両刃、千鳥刃など種類が分かれるので、用途に応じて使い分けましょう。刃の種類によっては小枝や竹など硬いものやササのような柔らかいものも刈り取れますが、草刈りには片刃が最適です。

ナイロンコード

ナイロンコードはナイロン製の紐が刃になったタイプ。この紐がムチのように高速で回転することで草を粉砕しながら刈り取ります。素材が柔らかいので、刃が障害物に触れたときの反発が少なく金属刃に比べて怪我のリスクが少ないのがメリットです。庭木や塀、ガーデンファーニチャーの側など、障害物の多い場所でも安心して使えます。反対に金属刃やチップソーと比べると摩耗が早いのが難点です。

ハンドルの形状

草刈機はハンドルの形もさまざまで、形状によって作業効率が変わってきますので、作業場所に適したものを選ぶことが大切です。

両手ハンドル

シャフトにU字型の持ち手がついていて、両手で握って使用します。ハンドルを左右に動かしながら作業するので平坦な場所での作業に強いのが特徴。反対に上下の動きや細かい作業を苦手とするので、斜面などには不向きです。

ループハンドル

平地だけでなく斜面でも草刈りをするならループハンドルがおすすめ。シャフトにループ（輪っか）型の持ち手がついたタイプで、片手でシャフトを握り、もう片方の手でループを持って操作します。両手ハンドルに比べて上下の動きがしやすく、傾斜地でもスムーズに草刈りができます。

ツーグリップ

ツーグリップはハンドルがなく、シャフトに2カ所グリップがついたタイプ。直接シャフトを持って作業するので、思い通りに動かしやすく、角度の調節も簡単。障害物の多い場所や、狭い場所など、細かな作業に最適です。

初心者が草刈機を選ぶ際には安全性を重視して

初めて草刈機を使用する人であれば、なるべく怪我の危険が少ないものを選ぶと良いでしょう。金属刃は鋭い切れ味を長所としますが、先端が鋭利な分、操作ミスで手を切ってしまう可能性があります。一方のナイロンコードであれば、障害物に刃が当たっても怪我の心配が少なく、摩擦で火花が散ったり、反動で手を痛めたり、ものが飛んできたりすることを回避できます。ほかの刃に比べて安全性が高いので、ペットや子どもがいる家庭でも安心です。

初心者が草刈機を使う際に知っておきたい注意点

草刈機は正しく使用しないと怪我を負うリスクもあります。必ず使用前に取扱説明書を読み、作業に適した服装で行いましょう。

とくに金属刃やチップソーを使う場合、刃が石や地面など硬いものに当たって回転方向（反時計回り）とは逆方向に跳ね返り、回転力を作業者が制御できずに弾かれてしまう「キックバック」という現象に注意が必要です。跳ね返った刃が作業者自身や周囲の人に当たる可能性があるため、必ず周囲に人がいないことを事前に確認してから草刈りを始めるようにしましょう。また、刃を動かす際は左右に往復させるのではなく、刈刃の左側を使用して右から左に向かって動かすとキックバックが起こりにくくなります。

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初心者におすすめな草刈機はこれ！

ここからは草刈機選びに迷っている初心者に向けて、取り回しが簡単で安全性の高い草刈機を紹介していきます。

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草刈り初心者は安全性と扱いやすさで草刈機を選ぼう

草刈機は金属刃やチップソーであれば硬い草を刈り取りやすくなる反面、キックバックによる怪我や取り扱いにより注意が必要となります。また、混合油を燃料とするエンジン式の草刈機は、パワーがあって雑草が生い茂った場所でもバリバリ効率的に作業を進めていけるメリットがある一方、燃料を補充する手間がかかります。初心者であれば、コンセントにコードを繋いだり充電したりするだけで利用できる電動式の草刈機の方が扱いやすくておすすめです。また安全性の高い草刈機が欲しい方は、刈刃にナイロンコードを採用しているもの選ぶと良いでしょう。