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- AGRI PICK 編集部
AGRI PICKの運営・編集スタッフ。農業者や家庭菜園・ガーデニングを楽しむ方に向けて、栽培のコツや便利な農作業グッズなどのお役立ち情報を配信しています。これから農業を始めたい・学びたい方に向けた、栽培の基礎知識や、農業の求人・就農に関する情報も。…続きを読む
生い茂った雑草も一気に刈り払うことができる草刈機。使い慣れると便利な反面、初めて使うときは上手く使えるか、安全に使うにはどうしたらいいか、気になりますよね。この記事では、草刈機を使うときの服装や準備から、効率的に草を刈るための方法、そして使用後のメンテナンスの仕方まで丁寧に解説します。
草刈りの前に!まずは防護グッズを揃えよう
草刈機を使う前に、まずは防護グッズを揃えましょう。いちいち準備するのが面倒に感じるかもしれませんが、安全性も効率も段違いです。必須なのは飛散した小石や木片から目を守るゴーグル。蒸しやすいので、メッシュタイプのフェイスガードもオススメです。逆に作業服、エプロンはあると安心ですが、樹などの障害物が少ない場所ではあまり必要性を感じないかもしれません。草刈り防護グッズ一覧☟
作業の負担を減らすアイテムには、厚手の手袋や安全靴、イヤーマフ(耳栓)などがあります。草刈り作業の疲労は運動よりも振動と音がキツいと多くの人が口を揃えて言うので、長時間作業する場合は用意するといいでしょう。
草刈機騒音対策グッズ一覧☟
刈払機を長時間使っていると、使用後も手にしびれや痛みが残ることがあります。ひどい場合だと痛みが数日間続くことも。その症状が慢性的になると振動障害という障害になってしまうことがあり、一度発症すると完治の難しい障害と言われています。防振手袋は、草刈機やチェーンソーなどの工具を使う際の振動の負担を減らし、障害のリスクを軽減してくれます。
効率的に草を刈れる正しい使い方と安全対策!
簡単そうなイメージのある草刈りですが、いざやってみると、最初は思ったようにはできません。何だかやけに疲れるし、刈り終わったはずなのに草の背丈もまちまち。無対策だと怪我をしているかもしれません。そんなことにならないように、しっかり使い方を覚えましょう! あ、その前に、メーカーごとの説明書は必ず読み込むようにしてくださいね。服装と準備
いざ草刈り! とその前に、目視できるゴミや小石は取り除くようにしましょう。着替えはそれからでも遅くありません。基本は長袖長ズボンで、肌の露出は極力減らします。飛んできた草や小石が入り込みやすいので長靴を、あれば安全靴仕様のものを履くようにしましょう。時期的に軽装でやりたくなりますが、色々なものが飛散するため、多少の我慢が必要です。作業服のおすすめをチェック☟
資格は必要?
個人での使用の場合、資格は必要ありません。事業などに使う場合は『刈払機取扱作業者安全教育』という講習の受講が必要になります。これは草刈機の構造やメンテナンス、振動についてなど、安全に使うための講義なので、個人使用でも受けておいて損はありません。6時間程度、一日で終わるため、できることなら受けておきましょう。使い方とコツ、注意点は?
■ 草刈機の構え方
防護グッズを装着したら、ついに草刈機の出番です。肩掛けの場合は、ここでベルトの長さを調節します。ナイロンカッターであれば地面とコードが平行になるように、金属刃の場合は少し左に傾けられるようにしましょう。いきなり動かしては危ないので、無理なく左右に振れるのかを動かす前に一度確認しましょう。ループハンドル・ツーグリップハンドルの場合は、不自由なく動かせるかを見ます。■ 体と草刈機の動かし方
闇雲に動かしても草はうまく刈れません。動かすのは腕ではなく体ごと、当てるのは刃の先端、そして必ず刃のある部分を『右から左』に動かすようにしましょう。右から左に刈ったら、草を巻き込まずに右に戻してもう一度。右利きだと慣れない動きになりますが、刃が左回転しているため、こうしないと上手く草を刈りにくい構造になっているのです。■ どうして左回転なのか
多くの人が右利きなのだから逆回転で作れば使いやすいのでは? と思うでしょうが、これには事故防止というちゃんとした理由があるのです。左回転している刃の右側が障害物に当たると回転方向に滑り、機械が勢いよく動く、キックバックという事故に繋がります。これが起こった時に『左→右』であれば制御しなれているので、まだマシ──でも起こさないに越したことはありません。必ず『右から左』にだけ刈るように心がけましょう。■ 長い草を刈る時は?
刈るのはいつも短い草ばかりではないはず。長い草の刈り方も一緒に覚えましょう。長い草は一気に刈ろうとすると巻き込んでしまったりするので、まずは茎の中間辺りを切り落とす『高刈り』を行います。たとえそのまま刈り取れるパワーがあっても、長い草の下に障害物が隠れていないとも限らないため、やっておくと安全です。■ 安全には気を付けて!
分かっているかとは思いますが、草刈りは必ず周囲に人がいないかを確認してから行いましょう。できれば他の人間とは15m以上離れているのが好ましいです。それからもう一つ、楽しいからといって無心になってやらないこと。単純作業はノッてくると延々と続けられますが、必ず30分に一度は休憩を取るようにしましょう。注意力散漫になり、他人だけでなく自分も危ないですよ。エンジンがかからない、始動しない、そんなときは?
いざ草刈機を使とうとしたとき、エンジンがかからないなんてことはありませんか?そんなときにチェックするポイントをまとめてあります。長く使うためのお手入れのポイント!動かないときの修理方法は?
とても便利な草刈機ですが、車などと同様に、メンテナンスをしていないと故障や怪我に繋がってしまいます。使用頻度に関わらず、必ず覚えておきましょう。日々のメンテナンスが大切です
■ グリスアップ
草刈機のシャフトと刈刃を繋ぐ部分には、動力を伝えるためのギヤケースという機関があります。多くは専用の注ぎ口があるので、定期的にグリスを充填してあげましょう。ギアの摩耗が避けられ、草刈機の長持ちに繋がりますよ。草刈機グリス
■ 刃の点検
刈刃、特にチップソーは刃の点検が大切です。チップが丸くなっていれば研磨し、欠けが多いようであれば刈刃の交換が必要です。切れ味もそうですが、バランスが悪くなり、振動が激しくなることで様々な問題を引き起こしかねません。研磨には専用の器具を使うのが好ましいですが、ダイヤモンド砥石で代用することもできます(非常に手間がかかります)。■ 給油
草刈機の燃料は、2ストロークの場合、できることならメーカー純正のものを使いましょう。一般的なホームセンターで手に入れることができます。ガソリンスタンドで調合してもらうこともできますが、最適化されているとはいえず、金属製の容器も購入しなければいけないため、できあいものを買うほうが安上がりになります。草刈機に注ぐ時は異物が入らないように気を付けてくだいさね。草刈機を修理してくれるお店
各メーカーにも修理サービスがあります
おかしいなと思ったら、まずは購入店か最寄りのメーカー取り扱い店に相談しましょう。修理だけでなく、メンテナンスのコツなども教えてもらえる場合が多いので、こちらがオススメですよ。点検をしてくれるメーカーもあるので、そういった場所が近くにあるかどうかも草刈機を選ぶ基準に入れてもいいかもしれませんね。メーカー・機種関係なく修理してくれる|Imahashi
DIYで何とかできるのが一番ですが、草刈機はエンジンを積んだ機械。軽い故障に見えても、どうにもならない場合が多いです。そういう時はImahashiへ。小さな違和感から動かなくなってしまったものまで、メーカーを問わずに修理してもらえます。公式サイト:http://www.imahashikikou.com/