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- AGRI PICK 編集部
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この記事では、共立の草刈機の主な種類やおすすめモデル、日常のメンテナンス方法などについて紹介します。
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共立の草刈機の特徴
ハードな使用にも耐えるパワフルな性能
共立の草刈り機は、農業機械老舗メーカーならではの農林業シーンに特化した、パワフルな性能が特徴です。エンジンを動力とすることで、電動式の草刈機では力負けしてしまうような手強い雑草も難なく刈っていけるので、山林の下刈りなどハードな作業にも適しています。ニーズをかなえる豊富なラインナップ
共立の草刈機は、一般家庭から農業・林業などのプロユースまで対応する、幅広いラインナップも魅力です。軽さとパワーを兼ね備えたスタンダードモデルや、長時間の使用にも対応する高耐久モデル、効率的に作業をこなせる背負い式モデル、畦道の草刈に特化した自走式など、さまざまな種類から用途に合った1台を選ぶことができます。また、高機能ながら手に入れやすい価格帯を実現した「GOGOシリーズ」も人気を集めています。
初心者でも簡単にエンジンが始動できる
従来のエンジン式草刈機は、リコイルロープを強い力で一気に引かないとエンジンがうまく始動しないため、慣れていない人には扱いにくいという欠点がありました。しかし、共立の草刈機は、簡単にエンジンを始動できる「iスタート」や「スナップスタート」などの機能を搭載しているため、誰でも簡単に扱うことができます。
iスタート
リコイルロープを軽くゆっくりと引くだけで、エンジンが一気に回転し、簡単に起動させられる機能です。女性や高齢者でも、力要らずでスムーズに作業を開始できます。スナップスタート
グリップ付近にあるリコイルノブを3~4回引くことで、エンジンを始動。いちいち地面に降ろすことなく、手元で操作できるため、作業の効率化にもつながります。背引きスタート
「iスタート」と「背引き対応リコイルグリップ」を組み合わせたエンジン始動機能です。草刈機を背負ったままでも、簡単にエンジンを始動することができます。安全な作業をサポート
共立の草刈機には「スマートブレーキ」機能を搭載したシリーズ(※)も登場しています。スマートブレーキとは、作動中に衝撃を検知すると瞬時にブレーキがかかり、刈刃の回転を止める安全機能です。コンクリートや硬い木などに刃が当たり、刈刃が跳ね返ってしまう「キックバック」や、傾斜地などで作業をしている際に転倒した際など、作業中の予期せぬ事故からユーザーを守ります。※SRE2720-SBシリーズ片手で操作が可能
操作性の良さも、共立の草刈機の特徴のひとつです。レバーを握っている間は刈刃が回転し、レバーを離すとエンジンがアイドル回転に戻るため、片手で楽に操作が可能。また、エンジンの回転数も、手元のコントロールバーで調整することができます。共立の草刈機の種類
豊富なラインナップが魅力の共立の草刈機。ここでは、どのような種類があるのか解説します。肩掛け式
共立の肩掛け式草刈機は、長時間作業をしても体に負担がかからないよう、軽さにこだわったモデルが多いのが特徴。同ブランドの中で最も軽量なのが「SRE2230シリーズ」で、2グリップ式タイプは3.2kgという驚きの軽さを実現しています。ほかにも、軽さとパワーを兼ね備えた「スタンダードシリーズ」や、ハードな下刈作業にも対応する「ジュラルミン操作桿(そうさかん)シリーズ」、高畝の草刈り作業にも重宝する「ロング操作桿シリーズ」など、ユーザーの希望をかなえる高機能モデルがそろっています。
背負式
広範囲の草を刈ったり、長時間作業する際に適しているのが「背負式」。リュックのように背負うことで、草刈機の重量や振動をバンド全体に分散し、肩にかかる負担を軽減します。操作桿(そうさかん)も、上下・左右自由に動かすことができるため、傾斜地の草刈にも最適です。共立の背負い式草刈機は、一般家庭にもおすすめの軽量モデルから、プロユースにも対応する高トルクのハイパワーモデルまでラインアップ。また、エンジンをいちいち降ろさずに、グリップ近くにあるリコイルノブを引くことで、エンジン始動が手元でできる「スナップスタート」機能を搭載したモデルも好評です。
GOGOシリーズ
高機能・高性能であるがゆえに、価格がやや高めとなっている共立の草刈機。そこで登場したのが、機能・性能はそのままに、買い求めやすい価格帯を実現した「GOGOシリーズ」です。GOGOシリーズには、軽量で気軽に使える「SRE2326シリーズ」と、ハイパワーでナイロンコードも使用可能な「SRE2625シリーズ」の2種類をラインナップ。両シリーズ共に「iスタート」を採用しているため、エンジン始動も楽々行えます。
共立のおすすめ草刈機6選|自走式や背負い式などを厳選!
ここからは、共立の草刈機の中から、特におすすめのモデルを厳選して紹介していきます。取り扱いやすい軽量モデルから、高コスパタイプ、長時間の作業でも疲れにくい背負い式など、使用シーンに合わせてピックアップしました。また、長い畦道や傾斜地の草を刈ることが多いという人は、自走式の草刈も選択肢に入れてみてはいかがでしょう。1. 軽さを追求した共立最軽量モデル
SRE2230GT
共立の草刈機の中で、最も軽量となるシリーズがこちらの「SRE2230」。シャフトの中空化やエンジン構成パーツを見直すことで、大幅な軽量化に成功しました。長時間使用しても疲れにくく、「畦道」や「法面」の雑草も軽々と刈ることができます。
サイズ(約) | 長さ16.92×高さ24.6×幅22.2cm |
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重量 | 3.2kg |
エンジン始動方式 | iスタート(コイルダンパータイプ) |
ハンドル | 2グリップ |
スロットル方式 | ツインスロットル |
操作桿 | 軽量アルミ |
燃料タンク | 0.41L |
付属刈刃 | 230mm |
排気量 | 20.9cc |
動力源 | エンジン |
2. 衝撃感知で自動ストップする「スマートブレーキ」搭載
SRE2720UHT-SB
作業中の転倒やキックバックなどによるケガを防ぐ「スマートブレーキ」採用。「衝撃センサー」がショックを感知すると、クラッチケースに内蔵されたブレーキが作動し、クラッチドラムを直接停止させることで刈刃を停止します。操作桿には、山林の下刈りなどハードな使用に耐えるジュラルミンを採用。
サイズ(約) | 長さ17.8×高さ42×幅56cm |
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重量 | 5.5kg |
エンジン始動方式 | iスタート(蓄力タイプ) |
ハンドル | Uグリップ |
スロットル方式 | ツインスロットル |
操作桿 | ジュラルミン |
燃料タンク | 0.7L |
付属刈刃 | 250mm |
排気量 | 25.4cc |
動力源 | エンジン |
3. 高性能なのに低価格!「GOGOシリーズ」
SRE2625LGT
高い機能と性能はそのままに、入手しやすい低価格を実現した「GOGOシリーズ」。その中でもこちらの「2625シリーズ」は、パワー重視のスタンダードタイプで、切れ味と耐摩耗性に優れた255mmチップソーを標準装備し、効率的な草刈りをサポートします。また、環境を配慮した「ECOエンジン」の搭載による燃費の良さも見逃せないポイント。初心者にやさしい「iスタート」機能で、エンジン始動も簡単です。
サイズ(約) | 長さ17.7×高さ25×幅24cm |
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重量 | 4.9kg |
エンジン始動方式 | iスタート(蓄力タイプ) |
ハンドル | ループハンドル |
スロットル方式 | ツインスロットル |
操作桿 | 高強度アルミ |
燃料タンク | 0.7L |
付属刈刃 | 25.5mm |
排気量 | 25.4cc |
動力源 | エンジン |
4. 軽量&ハイパワー!コスパ重視ならこちら
SRE2327UGT
低価格帯で入手しやすいことから、人気の高い「GOGOシリーズ」。こちらは高機能ながら、気軽に使える軽さが特徴の「2327シリーズ」です。力要らずで簡単にエンジンを始動できる「iスタート」機能や、ドライブシャフト一体型スプリングダンパーなど、使いやすさを追求。Uハンドル仕様で、広範囲の草を刈る際に操作しやすいのもおすすめのポイントです。
サイズ(約) | 長さ17.6×高さ39×幅56cm |
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重量 | 4.5kg |
エンジン始動方式 | iスタート(コイルダンパータイプ) |
ハンドル | Uハンドル |
スロットル方式 | ツインスロットル |
操作桿 | 軽量アルミ |
燃料タンク | 0.58L |
付属刈刃 | 255mm |
排気量 | 22.8cc |
動力源 | エンジン |
5. 身体への負担が少ない背負い式
RME2630LT
背負い式の魅力はなんといってもその安定感。重さも両肩に分散するので、肩こりになりにくく長時間の作業も比較的楽に行えます。ループハンドルなので、平地から傾斜地までさまざまな場所に生える雑草をパワフルに刈ることが可能です。
サイズ(約) | 長さ271×高さ36×幅30cm |
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重量 | 7.5kg |
エンジン始動方式 | iスタート(蓄力タイプ)、背引きスタート対応 |
ハンドル | ループハンドル+グリップ |
スロットル方式 | ツインスロットル |
操作桿 | 高強度アルミ |
燃料タンク | 1.03L |
付属刈刃 | 255mm |
排気量 | 25.4cc |
動力源 | エンジン |
6. 取り回しやすいコンパクトサイズの自走式
AZ301
広範囲に生えた斜面の草を刈るのは骨の折れる作業です。そこでおすすめしたいのが、自走式の草刈機。こちらの共立の自走式草刈機は、傾斜に強いエンジンを採用し、さらに4輪駆動と特殊なスパイク車輪を装備することで、さまざまな傾斜の草刈が楽に行えます。手元のレバーひとつで、上下左右・前進後進も自由自在に操作できるのも魅力。
サイズ(約) | 長さ130×高さ97×幅37.5cm |
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重量 | 29.5kg |
刈幅 | 30cm |
刈高 | 15〜35mm(3段調整) |
排気量 | 34.4cc |
動力源 | エンジン |
そのほかの機種はカタログでチェック!
「ほかの機種も見てみたい!」という人は電子カタログでチェックしてみてください。共立電子カタログ「共立 製品カタログ」
使う前にまず取扱説明書をダウンロード
草刈機を安全に使用するために説明書は必須です。共立では、下記の公式HPから説明書をダウンロードすることもできるので、作業前には必ず目を通すようにしましょう。公式HP「共立 取扱説明書」
共立の草刈機のメンテナンス方法|部品はどこで買う?
いつまでも快適に使うために、草刈機は定期的にメンテナンスをするようにしましょう。「調子が悪いな」と感じたときはもちろん、日ごろから管理しておくことでいざというときの事故防止にも役立ちます。エンジンのメンテナンス
1. エアクリーナーのネジを外す
まずはエアクリーナーのカバーを固定しているネジを外しましょう。ネジは大きめのもので本体の中央付近にあります。外す時はプラスドライバーを使用します。2. 各パーツを洗浄する
次にキャプレーターを固定しているネジを外し、各部品をパーツクリーナーで洗浄していきます。この時、スポンジを取り外すこともできますが、吸入抵抗が減ってしまうことも。燃料調整をして、エンジンが焼き付いてしまわないよう注意してください。ダイヤフラムのメンテナンス
燃料を送り出すために必要なダイヤフラムポンプ。故障してしまうと、エンジン周りの不調へとつながるため、こちらも定期的にメンテナンスするようにしておきましょう。メンテナンスにはキャプレーターを分解してダイヤフラム・メタリングという円形の部品の状態を確認します。部品がベコベコになっていたり、シワができている場合は交換するようにしてください。作業にはキャプレータークリーナーを使い、慎重に行うようにしましょう。マフラーの清掃
エンジン音に変化がある場合などにはマフラー部分を確認しましょう。長く使っていない草刈機だと、虫の卵がつくこともあります。マフラー部分を掃除するにはまず、本体のエンジンカバーを外してください。次に本体からマフラー部分を取り外し、ゴミなどを除去すれば完了です。この時、マフラーと連結しているシリンダー部分にもゴミが詰まっていることがあるので、合わせて確認してください。シリンダーが傷つくとエンジンがかからなくなってしまうので注意して作業するようにしましょう。共立草刈機のオイルの混合比を知りたい
2サイクルエンジンの草刈機の燃料にはレギュラーガソリンとメーカー純正の2サイクル専用オイル、または、JASO性能分類FC、FDグレードの2サイクル専用オイルを50:1の割合で混合して使用してください。この際、古いガソリンを使用してしまうと、故障の原因になるので注意しましょう。なお、分離分割給油シリーズ刈払い機については扱いが異なりますので、詳しくは当該製品の説明書を確認してください。共立草刈機の部品ってどこで買える?
共立の草刈機の部品は、公式HPや直営店では取り扱っていません。購入するのであれば、楽天市場やAmazon、Yahoo!ショッピングなどのネットショップがおすすめです。以下のような部品が販売されていますが、共立の草刈機対応のものか、よく確認してから購入するようにしましょう。ネットショップで購入できる部品一例
・ギヤケース
・リコイルハンドル
・刈刃取り付けボルト
・燃料タンクのフタ
・エアフィルター
・プライマリーポンプ など