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【最終回】コツコツ進めるのがポイント!移住で失敗しないためのポイントを解説|移住支援員の移住のはなし


半年にわたる移住コラムも、今回で最終回です。地方移住を検討されている方の中には「移住で失敗しないかな」と、不安に感じている方も多いのではないでしょうか。今回は、岡山県真庭市の移住支援員を務める筆者が、移住で失敗しないためのポイントを解説します。ポイントは、コツコツ進めることです。

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藤本一志

1994年岡山県岡山市生まれ。岡山大学環境生命科学研究科修了後、岡山市の企業に1年勤務した後、2020年3月に真庭市に移住。真庭市交流定住センターで移住支援員として情報発信に取り組みつつ、米農家、Webライターとしても活動中。ライター活動の一環で、移住に関するブログ「赤トンボの田舎暮らし」を運営。活動のミッションは「今ある風景を次世代につなぐ」。…続きを読む

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藤本 プロフィール

岡山県真庭市で移住支援員をしつつ、米農家・ライターをしている藤本一志と申します。「地方移住」をテーマに連載をしています。約半年にわたる僕のコラムも、今回で最終回です。短い間でしたが、ご愛読いただきありがとうございました。

さて、最終回のテーマは「移住で失敗しないためのポイント」です。地方移住を考える人の多くは「移住で失敗しないかな?」と、不安に思うことも多いのではないでしょうか。僕自身の経験と、移住支援員としての知識を元に解説します。

移住で失敗する5つの原因

移住で失敗する要因
写真撮影:藤本一志▲真庭市は、エリアによっては雪が積もります。移住前に知っておきましょう
移住で失敗する原因は、主に次の5つといわれています。

移住で失敗する原因
・リサーチ不足
・田舎暮らしへの理想が高すぎる
・人付き合いが苦手
・お金の管理ができない
・お客様感覚

5つ目に挙げた「お客様感覚」とは、「移住先の自治体が自分たちの移住をサポートしてくれるだろう」という感覚のことです。確かにここ数年は地方移住が活発で、補助が手厚い自治体も多く存在します。でも、田舎は都市部に比べると不便で、娯楽も少ないです。そのため、補助目当てに移住してしまうと、その後の生活で苦労します。

移住で失敗しないための4つのポイント

移住相談会
写真提供:真庭市交流定住センター
では、移住で失敗しないためには何に気を付ければいいのでしょうか。重要なのは、1つずつじっくりと進めること。次に紹介する4つのポイントを、順番に進めていきましょう。

1.移住の目的を考える

まずは移住の目的を考えましょう。例えば、以下のようなものがあります。

主な移住の目的
・自然の近くでのびのびと子育てしたい
・家族との時間を大切にしながら働きたい
・農業がしたい
・田舎で自分のお店(カフェなど)を開きたい
・地域おこし協力隊になって地域活性化に貢献したい

移住の目的はより具体的に考えられればベスト。「何年後に、だれと、どこで、どんな暮らしがしたいか」を意識して、徹底的に具体化しましょう。家族での移住を検討されている場合は、家族同士で価値観をすり合わせておくことも重要です。

また、自分の中での優先順位も決めておきましょう。夢の地方移住とはいえ、すべてが希望通りになるわけではありません。移住を進める中で、譲れないことと妥協できることを明確にしておきましょう。

2.情報を集める

SMOUTトップページ
画像提供:SMOUT
2つ目のポイントは、事前の情報収集です。最近では、各自治体が移住のポータルサイトを用意しています。真庭市の場合は「COCO真庭」というサイトを運営しています。このようなポータルサイトを通して、住まいや仕事、補助金などの情報を集めましょう。

移住の情報収集に関しては、こちらの記事でもまとめています。ぜひ参考にしてください。

地域に関わりながら働きたい人や、地域おこし協力隊に興味がある人は、SMOUTで情報収集するのもおすすめ。こちらも記事で紹介しているので、参考にしてください。

3.先輩移住者の話を聞く

youtubeのサムネイル
写真提供:真庭市交流定住センター▲真庭市はYouTubeチャンネルで先輩移住者の話を公開している
自治体によっては、移住相談会や現地見学会などで先輩移住者の話を聞ける機会を用意しているところもあります。実際にその地に移住した人の話を聞くと、移住に対してよりリアリティが増します。そのため、先輩移住者の話を聞ける機会があれば、積極的に参加しましょう。

話を聞くうえで重要なのが、ギャップや困ったことなども聞いておくこと。なぜなら、先輩移住者が困ったことは、あなたも経験する可能性があるからです。移住してよかったことは誰もが話してくれます。でも、あえて困りごとを聞いておくことで「こんなはずじゃなかった」という事態を避けられます。

4.現地に行く

情報がある程度集まったら、実際に現地に行ってみましょう。日帰りや1泊2日でもいいですが、理想はショートステイ。それが無理なら複数回通うのがいいでしょう。そうやって町の規模感や雰囲気、気候などを知って、その地域に慣れていきます。そして「感覚的に合いそうだな」と感じたら、具体的に仕事や住まいを決めるステップに移ります。

ちなみに真庭市では、僕のような移住支援員が地域を案内します。お店や病院といった暮らしに必要な施設の紹介だけでなく、先輩移住者など、真庭市に暮らす人々も紹介しています。詳しくは、こちらの記事をご覧ください。

移住後に気を付けたい2つのポイント

真庭市交流定住センター外観
写真提供:真庭市交流定住センター▲真庭市で移住後に困りごとがあれば交流定住センターへ
移住は、引っ越したら終わりではありません。地方では都市部に比べて人同士の距離感が近いため、移住したてのころに気を付けたいこともあります。

1.あいさつとお礼は積極的に

田舎では人付き合いが濃いため、コミュニケーション能力が求められます。でも、コミュニケーションに苦手意識がある人も多いでしょう。実は、僕も未だにコミュニケーションが苦手です。でも、苦手だからこそ基本を大切にしましょう。コミュニケーションの基本は「あいさつ」と「お礼」です。この2つができていれば、悪い印象を持たれることは少ないでしょう。最初のうちは、”自分から”言えるように意識しましょう。

2.お金をしっかり管理する

田舎暮らしは意外とお金がかかります。家賃は安いのですが、車の維持費や冬の燃料費が大きいのが現状です。収入も、都市部に比べると低いことが多いです。そのため、油断しているとすぐにお金が減ってしまいます。理想の暮らしのためにも、収支をしっかり把握して管理しましょう。

1歩ずつ進めて、充実の移住ライフを

真庭市交流定住センタースタッフと地域おこし協力隊
写真撮影:藤本一志
移住は人生の転換点となる大きな出来事です。失敗しないためにも、理想の暮らしや移住の目的を明確にして、1歩ずつ慎重に進めましょう。しっかりと準備を進めれば、次第に運も付いてくるでしょう。みなさんが理想の地域を見つけて、充実の移住ライフを送れることを願っています。

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移住支援員の移住のはなし

藤本一志プロフィール
1994年岡山県岡山市生まれ。岡山大学環境生命科学研究科修了後、岡山市の企業に1年勤務した後、2020年3月に真庭市に移住。真庭市交流定住センターで移住支援員として情報発信に取り組みつつ、米農家、Webライターとしても活動中。活動のミッションは「今ある風景を次世代につなぐ」。
ブログ「真庭に移住|フジモトの複業日記」

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