作った野菜は全部販売したい!ネット販売・直販・無人販売で安定収入を目指す方法

規格外品、どうしてますか?自家用にしても消費しきれないのなら直販で「もったいない」を収入に変えてみましょう。野菜直売所・無人自動販売機に軽トラ市、マルシェ…許可なくできるさまざまなタイプの直販から、自分に合った方式を選べば、無理なく続けることができますよ。


野菜販売所

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天候に左右される農業は、収量が思ったように安定しないものです。天候不順が続けば不作になり、反対に豊作の年には余剰品の売り先が確保できないというように、農業者の悩みは尽きません。出荷できない規格外品をどうやったら有効活用できるのか、頭を悩ませている方もいるでしょう。ここでは、野菜を無駄にせず上手に売り切る方法をご紹介します。

消費者に直接野菜を販売しよう!直販でムダなく利益アップ

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味や品質に問題はないのに、形や大きさによってJAや市場の出荷基準を満たさず、販売できない規格外品。大量に出てしまうと自家消費も間に合わず、廃棄しなければならないこともあります。せっかく作った野菜を無駄にせず、多くの人に食べてもらいたいものです。

そのようなときには、消費者に野菜を直接販売する方法を検討してみましょう。

直販の種類

農家が消費者に直接野菜を販売する方法は道の駅を利用する、直売所やマルシェ、軽トラ市に出品する、野菜の自動販売機を敷地内に設置するなどさまざまです。直売所や道の駅の場合には販売手数料が、マルシェや軽トラ市では出店料を運営元に支払うのが一般的ですが、自社ECサイトや敷地内に設置した自販機での販売には手数料などがかかりません。

直販のメリット

直販の場合、自分自身で価格を決定できるというメリットがあります。中間業者が存在しない分、販売側の利益アップも期待できそうです。廃棄する野菜が少なくなるばかりでなく、新鮮なうちに消費者に届けられるのも利点です。

消費者と対面して販売できるマルシェや軽トラ市の場合、お客様とコミュニケーションを取りながら販売できるのも魅力でしょう。「先週のキャベツおいしかったよ!」「今日は〇〇さんの野菜が目当てで来たんだ!」など、うれしい言葉をもらえることもあります。

直販の種類と特徴|野菜販売所、自動販売機、マルシェ…形はさまざま

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余った野菜は売り切りたいけれど、どのようにして販売していいのかわからない。そんな方に向けて、よくある直販の方式とそれぞれの特徴について説明します。

野菜直売所を作って販売する

敷地内に野菜直売所を作って販売する方式です。有人では販売に時間がとられすぎてしまうため、開店の曜日と時間を決めて、その時だけ販売する方法を取る農家もいます。土日の朝2時間だけ、隔日で朝7時から9時までなど、無理のない日時を選んで販売するのが長続きの秘訣です。

野菜直売所を運営していると、多くの消費者が敷地内に足を踏み入れることになります。野菜や家畜に病気が蔓延しないように、消毒層を置く、車の出入り口には石灰をまくなどして有害な菌・ウイルスの侵入を防ぎましょう。

近隣農家が扱っていない作物を栽培して差別化を図るのも一手。

ECサイトや通販サイトを利用する

自社ECサイトを構築して商品をネット販売する、有名通販サイトで販売するのも手です。サイトの構築と自社ECでの販売にはお金とマーケティングが必要になるので、これらの手間を省きたいのならすでに多くの利用者がいる有名通販サイトで販売してみましょう。

メルカリやYahoo!ショッピング、BASE、食べチョク、ポケットマルシェなどさまざまなサイトがあります。詳しくはこちらの記事をご覧ください。

野菜用の自動販売機を設置する

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無人で販売したいのなら、野菜用の自動販売機を利用するのも手です。野菜がなくなるころに補充だけしておけば、いつでも野菜を販売できます。自動販売機で販売する食品は軽減税率の対象となります。ただし、販売機自体が高額で、さらに設置のための建物と電力を必要とするので、初期コストは高くなりがちです。

道の駅で販売する

もっと簡単に野菜を販売したいのなら、道の駅の野菜販売コーナーを利用する方法もあります。道の駅には多くの人が訪れますし、「農家直送」の野菜は観光客にも人気です。販売手数料はかかりますが、規格外品がたくさん出てしまう、新鮮なうちにすべて売り切りたい農家にぴったりです。
道の駅に販売する場合は、販売したい野菜を自分で持っていき、陳列を行い、売れ残った分はまた道の駅に引き取りに行く必要があります。

道の駅以外にも、各JAが運営する直売所や産直マーケットも同様に利用できます。野菜を販売するためには、販売手数料などが必要になる場合があります。またJA以外の産直マーケットでは、売れ残った野菜を買い取ってくれるところもあるようです。

マルシェで青空の下、野菜を販売

タペストリーと空
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近年、全国各地で開催されているマルシェ。生産者と消費者をつなぐ場として人気を集めています。マルシェでは、決められた広さのブースにテントやタープ、陳列棚などを置いて販売するのが一般的です。運営元の方針によっては、テントや棚があらかじめ用意されており、それらの利用料としてレンタル料が必要なこともあります。

青空の下、さまざまな出店者が集まるにぎやかな集まるマルシェは、農場の名前や生産者の顔を広めるのにも役立ちます。

初めてマルシェに出店するならこちらをチェック。

軽トラ市で気軽に対面販売

出店の準備に時間がかからないのが軽トラ市の特徴です。荷台に商品をのせて、現地でそのまま販売すればOK。たくさんの軽トラが並ぶ姿は圧巻です。買い物をする人がいなくても、農家同士で交流を深められるのもポイント。お金をかけずに直販を始めたい方におすすめです。

人気の軽トラ市は、すぐに出店枠が埋まってしまうので、申し込みは早めに済ませておきましょう。

幌を取り付けた軽トラは青空市でも大活躍!

移動販売には許可が必要?

カットした野菜や加工品を販売する場合、気になるのが保健所による許可の必要性です。食品衛生法上、ジャムやジュースを作って販売する場合は保健所の許可が必要です。ただし、長いもをカットしてパック詰めするなど、野菜を持ち運びやすいように切って販売する場合は、特に許可を取る必要はありません。

加工から流通・販売まで。6次産業化の基本事項を押さえよう。

手軽に始められる直販で収益アップ!

道の駅
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自分で自由に価格を付けて、自社ECサイトや通販サイトを活用したり、消費者との会話を楽しみながら野菜を販売できる対面での直販をうまく利用すれば、野菜の廃棄が減るだけでなく、収入の安定化も目指せます。軽トラ市やマルシェは、各地方で開催されています。大掛かりな初期投資の必要がない直販スタイルを活用してみましょう。

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高橋 みゆき

北海道在住のフリーライター。北海道の畑作農家に生まれ、高校卒業後に農業協同組合に入組。JAでは貯金共済課の共済係として、窓口にて主に組合員の生命保険・損害保険の取り扱いをしていました。退組後、2013年まで酪農業に従事。現在はスマート農業に興味津々。テクノロジーを活用した農業についてお伝えしていければと思います。