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農業用液体肥料(液肥)とは
農業用液体肥料と家庭菜園用液体肥料の違い
商品としての違いは量だけ
「農業用の液体肥料って、家庭用と中身が違うの?」答えはNOです!業務用も家庭用も、液体肥料の基本的な成分は同じ。植物に必要な栄養というのは、農家でも家庭菜園でも変わらないからです。たとえば水耕栽培で人気のハイポニカは、農家でも一般家庭でも使われていますよ。ただ、家庭用と同じ容量では少なすぎるので、農業用の大容量タイプがお得です。散布に使う道具が違う
家庭でのガーデニングや菜園では、ジョウロ・霧吹きのどちらかで十分に液体肥料を散布できます。でも、農家の畑では広範囲に散布する必要がありますよね。ジョウロや霧吹きではとても追いつかないので、散布機や噴霧器を使用します。野菜に液体肥料を使うメリット
成長段階に合わせてピンポイントで散布できる
肥料には固形のタイプも存在します。液体肥料を使うメリットは何でしょうか。一つ目のメリットは、成長段階に合わせて必要な栄養をピンポイントで補える点。野菜・果樹は成長段階によって、必要な栄養の量が異なります。液体肥料ならすぐ作物に吸収されるので、速効性があり、特に栄養が必要な成長期(特に花期・実のなる時期)にたくさん栄養を与えられるのです。対する固形肥料は成分が溶け出すまでに時間がかかるので、長期的にジワジワ栄養補給するのに向いています。散布しやすい
散布のしやすさもポイント。散布機を使用できるので、広範囲に散布しやすく農業向きです。また、マルチを張っている畑では、実質液肥しか散布できません。葉面散布できる
肥料に多いのは土壌散布するタイプですが、液体肥料の中には葉にまいて栄養を与えるタイプも存在します。葉面散布は土壌散布よりも与えすぎてしまう失敗が少なく、根から吸収されるよりも行き届くのが早いので、素早く栄養が吸収されます。固形肥料を基本にして、葉面散布のために液肥を購入するのもおすすめの方法です。野菜に液体肥料を使う時のデメリット
元肥には向かない
液体肥料はすぐ効く反面、効果は長く続きません。最初の土作りには液体肥料ではなく、長く効く固形肥料を使うのが一般的です。継続的に栄養を与えるのは固形肥料に任せて、追肥や葉面散布に使用しましょう。濃度など作り方が難しい
液体肥料を与えすぎると「肥料やけ」が起こり、作物が傷んでしまいます。おおよその濃度は商品パッケージに書いてありますが、細かな調整は経験則で行うため、慣れないと難しく感じるかもしれません。野菜用液体肥料の種類
化学肥料(無機質肥料)
ほとんどの液体肥料は化学肥料です。栄養素がそのままの形で入っているため、有機肥料より早く効きます。栄養素の表示が細かく正確なので用量計算がしやすいのもポイントです。ただし量を間違えると苗が枯れたり、味に悪影響が出たりするので注意しましょう。有機肥料
自然由来の原料が主成分の有機肥料もあります。散布してからバクテリアによって分解され、ゆっくり効くので、作業頻度を落とせるのが特徴です。長く置いておくと劣化する場合があるので、早めに使い切りましょう。また、濃度が高く、噴霧器などで使用できない場合もあります。活力剤配合タイプ
肥料成分だけでなく、活力剤成分が配合されているタイプです。肥料が作物の主食だとしたら、活力剤は元気のないときに摂取するサプリメントのようなもの。成長の早いタイミングや、発芽を促進させたいときにおすすめです。農家がおすすめ!市販液体肥料ランキング5選
1位:本格業務用液肥|住友液肥2号
・容量:20kg
とにかく安くて、助かります。
効果の確認は、数年の経験が必要。
出典: Amazon
2位:使い方さまざまの定番商品|ハイポネックス液
・容量:10kg
3位:自然由来の味上げ効果|カツオエキス
・容量:20kg
4位:収穫期に向けておすすめの有機液肥|サトウキビのちから水100
・容量:20kg
5位:万田酵素が開発!環境にやさしい|万田酵素 万田アミノアルファ
・容量:1L
三回目のリピです。
少しの畑ですが無農薬で野菜を育てているので我が家では必需品です。
とても良いですよ。
出典: 楽天市場
液体肥料の使い方
土壌散布する場合
土にまく与え方です。そのまま土にまくのではなく、水で薄めて使います。ジョウロや散布機で畑にまいていくのですが、このとき土が乾いていると、栄養素が行き渡りません。土が乾いている場合は濃度を下げ、水分量を上げた状態で散布しましょう。散布の頻度は週1~2回です。どんな野菜でも土壌散布で栄養を与えることができます。葉面散布する場合
葉の表面にまく与え方です。ほとんどの野菜は葉面散布に対応していますが、葉物野菜は結球前のみ有効なので気を付けましょう。水で薄めた液体肥料を噴霧器や霧吹きに入れ、葉の「裏側」に散布します。なぜ葉の裏側なのかというと、気孔といって目に見えない植物の「口」があるからです。週3~4回の頻度で与えます。濃度が高いと葉が肥料やけしやすいので、なるべく低濃度で与えてください。また、気温が高いと揮発が進みやすく、肥料やけしやすいです。気温の高い日や昼間は避けましょう。朝露や雨上がりで葉がぬれていると効果が薄いのも注意すべきポイントです。
散布機・噴霧器・混入器|液体肥料(液肥)散布用スプレイヤー3選
散布機(スプレイヤー)
広範囲の土壌散布に使えるのが散布機(スプレイヤー)です。家庭用では液肥の原液をボトルにいれ、ホースで水道と繋ぎ、液肥と流れてくる水を混ぜて水圧で散布するものが一般的です。業務用では、コンプレッサーに車輪が付いたものや、トラクターに車載するものも使われます。おすすめ液肥散布用スプレイヤー|らくらく液体肥料スプレイヤーAQUA+
・重量:240g
昔からあった他の製品は生産中止でプレミア価格になっていて買う気がしませんでした。
今回これを買って液肥撒くのが物凄く楽になりました。
固定倍率(100倍)なので計算もしやすいし、液肥入れるところに撒きたい倍率の目安の目盛りもあるので楽々です!
週1で液肥も気楽に行えます。手元で止水出来るのもいいと思います!
出典: Amazon
噴霧器
広い場所の土壌散布、葉面散布に使えるタイプです。電動式と蓄圧式(ピストンによる手動式)があります。おすすめの液肥散布用噴霧器|ミスターオート 蓄圧式噴霧器
・タンク容量:4L
・重量:1.3kg
庭の害虫駆除のために購入。動力を使わず手押しポンプのみですが、十分に散布できて満足しています。それに何といっても静かなので、ご近所に気を使う必要がありません。洗浄も格納も簡単で良いことずくめです。もちろんコスパも良し。
出典: Amazon
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