
旬の野菜がおいしいのはもちろんですが、ふと、葉物野菜のシャキシャキ感が恋しくなることがありませんか?
そんなときのために育てておくと便利なのが、中華炒めなどでよく知られる「空心菜」です。暑さに強い熱帯性の野菜で、真夏もどんどん成長して、たくさん収穫できます。プランターや菜園で育てておくと、栄養の偏りやレパートリー不足の解消にも、一役買ってくれますよ!
1. 空心菜って、こんな野菜

呼び方はいろいろ

じつは、サツマイモの仲間

おすすめの食べ方は?

空心菜カッター

空心菜の栄養素
空心菜はとても栄養価が高く、なかでもベータカロテンが豊富です。ベータカロテンは体内でビタミンAに変換され、皮膚や粘膜を丈夫にして免疫を高める効果があります。このほかにも、ビタミンC、E、K、葉酸などのビタミン類がバランスよく含まれているほか、食物繊維や、鉄、カルシウムなどのミネラルも豊富です。栄養バランスがくずれがちなときに、ぜひ食べたい野菜ですね。2. 空心菜を育ててみよう

空心菜の栽培カレンダー
・種まき:5~8月・収穫:6~10月
3. 栽培方法
空心菜は高温でよく育ち、水を好みます。日当たりのよい場所で栽培し、土の状態をこまめにチェックして、水切れさせないように気をつけましょう。ここではプランターでの栽培を紹介しますが、菜園で育てる場合も手順は同じです。株が横に広がるので、ほかの作物の邪魔にならない場所を選び、きちんと土作りをしてから栽培を始めてください。
Step1. 用意するもの
空心菜の種はネット通販や園芸店などで購入できます。根が深く張るので、プランターは深さ25cm程度あるものを用意しましょう。エンツァイ(空心菜)の種

そのほか栽培に必要なアイテムは、こちらを参考にしてください。
Step2. 種を水に浸ける
空心菜の種は殻がかたく発芽しにくいので、前日から一晩水に浸けておくとよいでしょう。Step3. プランターの準備
プランターの底穴に鉢底ネットをのせ、2cmほどの厚さに鉢底磯を敷きます。プランターの縁から2~3cm下まで野菜用培養土を入れ、表面を平らにします。Step4. 種まき
底の平らな瓶などを押し当てて、深さ1cm、直径4~5cmのまき穴を作り、種を等間隔に3~4粒まきます。2株以上育てる場合は、穴の間隔を20cmほどあけましょう。まき終わったら土をかぶせて軽く押さえ、ジョウロでたっぷりと水やりします。Step5. 間引き
種まき後は、土を乾かさないようにして暖かい場所で育てます。発芽して双葉がしっかり開いたら、元気な株を2本残して、ほかはハサミで切り取ります。Step6. 摘心(収穫)
株の高さが30cmを超えたら、株元から3~5枚葉を残して、その上をハサミで切って収穫します。こうすることで、切り口の下からどんどんわき芽が伸びてきます。その後も、わき芽が20cmほどに成長したら、下の葉を1~2枚残して次々と収穫しましょう。Step7. 追肥
肥料切れすると葉がふえず、収穫が早く終わってしまいます。月に2回程度を目安に、追加で肥料を与えてください。4. 裏ワザ!市販の空心菜を挿し木で育てる方法
空心菜は丈夫で生育がとても旺盛。この性質を利用して、市販の空心菜を挿し木して育てることもできます。収穫後にさらに株をふやしたいときにも、おすすめの方法です!(1)空心菜の上部の葉を3~4枚残して、それより下の葉をハサミで付け根から切り取ります。
(2)残した葉は、1/2ほどの位置でカットします。
(3)コップなどに水を入れ、節(葉がついていた部分)が水に浸かるようにして挿します。水は毎日取り替えましょう。
(4)数日たち、節から白い根が伸びてきたら、プランターに植えつけましょう。以降の育て方は、種から栽培した場合と同じです。
5. 次々に収穫するのが、長く楽しむコツ
食べておいしく、栄養たっぷりの空心菜。できるだけ長く収穫を続けて、たっぷりと食べたいですよね。株を長持ちさせるコツは、こまめな収穫を続けること。茎を切ると、その下から新しいわき芽が出るので、かたくなる前にどんどん収穫してしまいましょう。秋になって気温が下がり、生育がペースダウンしたら、そろそろ終了のサインです。地域によってはアサガオのような白い花をつけるので、株を残しておいて、きれいな花を楽しむのもいいかもしれませんね。
紹介されたアイテム

空芯菜カッター ケース付き
¥486 税込