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びわの効能とは?「おばあちゃんの知恵」に学ぶ、びわの葉茶とびわの葉エキスの効能と作り方【管理栄養士監修】

初夏の果物「びわ」は果肉部分だけでなく、葉にも効能があり、葉は生薬名「枇杷葉」とも呼ばれ漢方薬にも使われています。今回は、びわの果肉・葉の効能、種に関する注意点、びわの葉茶やびわの葉エキスの効能と作り方をご紹介します。また、ホワイトリカー(焼酎)を使ったびわ酒などいろいろな活用法をお伝えします。


びわ

出典:Pixabay
初夏を感じる果物のひとつ、びわ。酸味が少なくやさしい甘さがある果物です。びわと聞くと果肉部分を思い浮かべる方も多いと思いますが、葉にも栄養があり、古くから活用されてきたことをご存知でしょうか。また、種の効能にはいろいろな説がありますが、有毒成分も含まれているため注意が必要です。
そこで今回は、びわの果実・葉の効能、種に関する注意点、びわの葉茶とびわの葉エキスの効能や作り方をご紹介します。

びわの効能とは|葉や種にも栄養がある?【管理栄養士監修】

びわ
出典:Pixabay

びわの栄養価

びわは、β-カロテンや食物繊維が豊富。カリウム、ビタミンC、葉酸なども含まれています。びわのカロリーは100gにつき約40kcal。果物のなかでは比較的低カロリーです。また、やさしい甘さがあるため、少量でも満足感を得ることができます。

エネルギーに変換しやすい糖質が豊富に含まれているため、夏の疲れた体を癒やすのにもぴったりの果実です。また、β‐カロテンとビタミンCの相乗効果により、肌を健やかに保ち、免疫力を高める働きが期待されています。

ただし、びわの大きな特徴として「すぐに傷んでしまう」ことが挙げられます。新鮮なびわを入手したら、できるだけ早く食べ切るようにしましょう。鮮度が落ちるにつれて、味だけでなく栄養価も落ちてしまいます。すぐに食べ切れない場合には、コンポートやジャムなどの保存食をつくるか、冷凍保存するのがおすすめです。

生薬名は「枇杷葉(びわよう)」!びわの葉の効能

びわの木
出典:Pixabay
果肉だけでなく葉にもさまざまな効能があることから仏教経典では「大薬王樹(だいやくおうじゅ)」とも呼ばれ、古来から重宝されてきました。

びわの葉には、抗酸化作用が期待される「サポニン」や、ポリフェノールの一種「タンニン」が豊富に含まれています。また、びわの葉は別名「枇杷葉」とも呼ばれる生薬で、漢方薬としても利用されてきました。

※参考:生薬ものしり事典21“大薬王樹”の異名を持つ「ビワ」(Yomeishuホームページ)

びわの種には有毒物質が含まれているので、ご注意を!

びわなどのバラ科植物の種子や未熟な果実には、アミグダリンなどの青酸を含む天然の有害物質が含まれています。これらの有害物質は総称して「シアン化合物」と呼ばれます。特に種子を乾燥させたパウダーの場合、知らない間にシアン化合物を過剰摂取してしまう恐れがあり、農林水産省ホームページでも注意喚起がされています。

アミグダリンの健康効果をうたう情報も一部で出回っていますが、科学的な裏付けはされていません。熟した果実にはシアン化合物は微量しか含まれていないため、通常の食べ方であれば特に問題になることは少ないですが、びわの種には十分ご注意ください。種に比べると少ないものの、びわの葉にもアミグダリンが含まれています。

※参考:ビワの種子の粉末は食べないようにしましょう|農林水産省

びわの葉茶を作ってみよう

びわの葉茶
写真提供:養生キッチンふうど

びわの葉茶の味は?

びわの葉茶の歴史は古く、江戸時代には庶民の飲み物として人気だったのだとか。夏の暑さ対策として、びわの葉と一緒にニッキや甘草などを煮出したものを売る「びわの茶売り」が町を歩いていたとされています。

びわの葉茶を飲むことで、びわの葉に含まれるタンニンやサポニンを摂取することができます。気になる味ですが、ほんのりとした甘味があり、クセが少なくて飲みやすいのが特徴です。また、ノンカフェインなので、子どもからお年寄りまで安心して飲むことができます。


びわの葉茶の作り方

びわの葉
出典:写真AC
生のびわの葉が用意できれば、びわの葉茶は比較的簡単に手作りすることができます。

〈材料〉作りやすい分量
・びわの葉 適量(干し網に収まる量)
・干し網やネットなど


事前準備:びわの葉の選び方

びわは常緑樹なので、葉を一年中茂らせています。びわの葉茶づくりには、新芽ではなくて、なるべく2年以上経過した古くて立派な葉を選ぶようにします。

作り方

1.収穫したびわの葉は、ブラシや布などを使って、葉の裏面の細い毛を取り除く。
2.1のびわの葉を水でしっかりと洗い、水気をふき取る。
3.干し網などに2のびわの葉をのせて、風通しの良い場所に置き、カラカラになるまで数日間乾燥させる(雨天時や夜間は室内に取り込む)。
4.使いやすいように、3のびわの葉を手で割るか、キッチンバサミなどで刻む。
5.清潔な保存容器に入れて、高温多湿に気を付けて保存する。

ポイント

・保存する際に湿気が入るとカビなど傷みの原因となります。乾燥材を一緒に入れておくのがおすすめです。
・お好みで、乾燥させて刻んだ後のびわの葉を数分間空煎りする作り方もあります。煎ることで香ばしい風味が楽しめます。

びわの葉茶の飲み方

びわの葉の用意ができたら、びわの葉茶を味わってみましょう。作り方は簡単で、土瓶やヤカンなどにびわの葉(乾燥させて刻んだもの) と水を入れて火にかけて、沸騰したら弱火にして、好みの濃さになるまで5~10分程度煮出します。びわの葉を茶こしなどで取り除けば、できあがり。分量は、びわの葉10gに対して水1Lが目安です。

より手軽に飲みたい場合には、急須などにびわの葉を入れて熱湯注ぎ数分間待つだけでも作ることができます。煮出す場合に比べて、あっさりとした風味になります。

びわの葉はミルクティーにしてもおいしい!

びわの葉茶
写真提供:養生キッチンふうど
びわの葉茶に温めた豆乳(または牛乳)を加えて、ミルクティーとして楽しむのもおすすめです。お好みで、ジンジャーパウダーなどのスパイスを仕上げに振ってもおいしいです。
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飲用やスキンケアにも活用できる、びわの葉エキスの効能と作り方

びわの葉エキス
写真提供:養生キッチンふうど
びわの葉エキスとは、びわの葉をホワイトリカーなどに漬け込んでしばらく置き、びわの葉の成分を抽出したもののこと。古くからおばあちゃんの知恵や民間療法で使われてきた常備薬のひとつです。自然食品店などで販売されていることも多いですが、びわの葉茶と同様に手軽に作れます。

びわの葉エキスの効能とは?

民間療法ではびわの葉エキスは、胃腸の不調時などに水で薄めて飲むほか、うがい用やスキンケア、入浴剤、ケガなどの手当など幅広く使える万能薬として親しまれてきました。

びわの葉エキスの作り方

びわの葉エキスは、生の葉もしくは乾燥させた葉を使って作ります。今回は、インターネット通販でも比較的入手しやすい、乾燥させたびわの葉を使用した作り方をご紹介します。もちろん、びわの葉茶用の茶葉を使って作ることもできます。

〈材料〉作りやすい分量
・びわの葉(乾燥させて刻んだもの)80g程度
・ホワイトリカー 1L
・清潔な保存容器


作り方

1.清潔な保存容器にびわの葉とホワイトリカーを入れる。
2.1の保存容器を冷暗所に置き、時々様子を見ながら最低でも2~3カ月程度待つ。
3.びわの葉を取り除いて、常温で保管する。

びわの葉エキスの使い方

びわの葉エキスを飲用する場合には、5~6倍の水で割って薄めて盃(さかずき)一杯を目安に飲むようにします。水の代わりにびわの葉茶で割ったり、お好みで蜂蜜などを加えたりするのもおすすめです。肌に湿布などとして使う場合には、2~3倍の水で薄めて使用します。
初めて使う際には、手の甲などで少量から試すようにしてください。もし異常を感じた場合は、使用を控えるようにしましょう。

※市販のびわの葉エキスには、飲用には適していないものもあります。表示をよく確認してから使うようにしてください。

まだまだある!びわの活用法

びわ
出典:写真AC
びわの活用法は、びわの葉茶やびわの葉エキスだけではなく、いろいろな用途に使われています。


びわ酒

びわ酒
出典:Pixabay
びわ酒は、びわの果肉を、氷砂糖などと一緒にホワイトリカーなどに漬け込んだ果実酒です。フルーティーで飲みやすいのが特徴です。果肉だけでなく、びわの葉を使う場合もあります。

びわの葉温灸(おんきゅう)

びわの葉温灸
出典:写真AC
びわの葉温灸は、民間療法のひとつで、びわの生葉を体にあててその上から温灸をするものです。びわの葉の代わりに、びわの葉エキスを使用する場合もあります。

びわの葉入浴剤

びわの葉を入浴時に使いたい場合は、びわの葉をネットなどに入れて湯船に浮かべます。生の葉でも乾燥した葉でもどちらでも使用できます。

びわを上手に活用して、健やかに暮らそう

びわの葉
出典:写真AC
びわは、果肉だけでなく葉にもさまざまな効能があります。今回ご紹介したびわの葉茶やびわの葉エキスは、古くから家庭の常備薬的な存在として親しまれてきました。どちらも、びわの葉が手に入れば比較的手軽に作ることができるので、ぜひ試してみてはいかがでしょうか。

庭にびわの木がある方は、ぜひ手作りしてみてください。びわを上手に活用して、健やかに過ごしたいですね。

庭でもプランターでも。びわの育て方はこちら


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おばあちゃんの知恵

栄養監修 宮崎奈津季
管理栄養士、薬膳コーディネーター。介護食品メーカーで営業を2年間従事した後、独立。レシピ開発、商品開発、レシピ本の栄養価計算などの経験あり。現在は、特定保健指導、記事執筆・監修をメインに活動中。

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松橋 佳奈子

早稲田大学を卒業後、企業とNPOにてまちづくりの仕事に10年以上携わる。その間にバックパッカーとして35カ国を訪問・視察し、世界各地の風土と食文化について考察を深める。2014年に薬膳とおばあちゃんの知恵をベースに「養生キッチンふうど」を立ち上げる。現在は愛知県を拠点に、風土食をのこす・つくる・伝える活動をしている。主な資格は、国際薬膳師。

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