【新規就農】北海道で農業を始める|北海道の農業の特徴・研修や補助金を一挙紹介

本州以南の農業とは異なる特徴を持つ北海道の農業。広い土地で大規模経営を行う農家もあれば、山間で小規模な農業を営む農家もいます。北海道の地域で変わる生産品や、北海道の農家の現状についてご紹介します。


北海道放牧の風景

撮影:高橋みゆき
北海道の農業といえば、雄大な大地にどこまでも続く畑や放牧場のイメージがあります。北海道で新規就農をする場合、イメージの通り大きな規模で手広く農業を行わなければならないのでしょうか。
これから北海道に移住して農業を始めたい方に向け、北海道の農業の特徴やエリア別の作物分布など、お役立ち情報をご紹介します。

北海道の農業の特徴

北海道-どこまでも続く畑
出典:写真AC
一大農業地帯である北海道の耕地面積は、国内耕地面積の4分の1を占めています。農業産出額の都道府県別順位は北海道が堂々の1位で、その額はなんと1兆2762億円(平成29年 農業産出額及び生産農業所得|農林水産省)。
小麦、ジャガイモ、タマネギ、スイートコーン、砂糖の原料であるてん菜、牛乳は、国内シェア1位を誇ります。

広大な北海道の土地を活かして農業を行う、大規模農家も多くあるのが特徴です。畑作の経営耕地面積は、全国平均で1戸当たり1.4ヘクタールなのに対し、北海道では1戸当たり22.5ヘクタールもの面積を有しています。その分、一経営体当たりの農業所得も大きく、全国平均の約4倍の収入を得ています。

北海道の4つの地域で異なる農業の特色

北海道は、大きく分けて4つの地域があり、道央、道南、道東、道北それぞれの地域で気候や土、土地の特徴などが大きく変わります。
地域 市町村 主な農業 特徴
道央 石狩、空知、日高地方 水稲、麦・雑穀・豆イモ類 豊富な水資源と温暖な気候を生かした水稲が盛ん
道南 後志、渡島・檜山地方 麦・雑穀・豆イモ類、飼料作物 平坦部が少なく経営規模も小さめ。道内ではもっとも温暖な地域
道東 十勝・オホーツク地方 麦・雑穀・豆イモ類、飼料作物 平坦で広大な土地を生かした大規模な機械化畑作経営が盛ん
道北 宗谷地方 飼料作物 酪農が盛んで、畑のほとんどは牧草を中心とした飼料作物

北海道の農業も人手不足

猫の手も借りたい
出典:写真AC
北海道の農業就業人口は減少傾向にあります。平成17年は13万1千人だったのが、平成30年の時点で8万9千人まで減少しました。全国と比較すると少ないものの、農業就業人口に占める65歳以上の割合も増えており、同じく平成30年には65歳以上の農業者が40%を超えています。
従業員としての労働力を求めている農業法人も多くあるので、「いきなり新規就農はハードルが高い」場合には、農業法人で働きながら農業のいろはを学ぶのもおすすめです。

参考:北海道農業の概要|北海道農政事務所


新規就農者は年間平均約600人!

野菜を収穫する女性
出典:写真AC
道の調査によると、平成21年から30年の新規就農者数は年間平均でおよそ600人。うち、新規参入者は年間120人程度で推移しています。
地元に戻り農業を始めたUターン就農者の年齢層は20代~30代が中心で、近年の新規参入者は40代が増加傾向にあります。
新規就農者が多い地域は、十勝、オホーツク、上川、空知の4地域。新規参入者は約3割が畑作、稲作・酪農が2割ずつを占めており、近年では初期投資が少なくて済む野菜の生産が増加傾向にあるとのことです。

参考:平成30年新規就農者実態調査結果|北海道農政部

第三者農業経営継承を利用した新規就農


まずは北海道の農業について情報収集!

展示会
出典:Pixabay
一口に農業といっても、経営規模も内容も、働き方も人それぞれです。北海道の農業だから大規模経営ばかりというわけでもありません。北海道で農業を始めたい方は、まず新規就農に関する情報取集から始めてみましょう。

農業を仕事にしたいならまずはこちらを


「北海道DE農業をはじめるサイト」北海道農業担い手育成センターのサイトをチェック

北海道の新規就農者を支援する、北海道農業担い手育成センターのサイト「北海道DE農業をはじめるサイト」でさまざまな情報を収集できます。新規就農をした先輩の声や第三者農業経営継承について、さらには求人情報も掲載されています。
新規就農の第一歩を踏み出すのに役立つサイトです。

セミナーや就職・転職フェアに足を運んでみる

各地で開催されている、農業セミナーや新規就農、農業関連の就職、転職フェアに足を運んでみると、思っていた以上の収穫が得られるかもしれません。農業法人が集まるセミナー・フェアで、北海道の農業の実際について話を聞きいてみましょう。

農業と食の就・転職フェア アグリクin北海道

北海道の大地で新規就農!農業体験してみよう

タマネギの収穫風景
撮影:高橋みゆき
北海道の農業の実際を知るために、新規就農の前に農業体験に参加してみましょう。

農家民宿で農業ボランティア

農家が運営する農家民宿で、農業ボランティアの募集をしていることがあります。農家の手伝いをすると、宿泊費と食費が無料になるボランティアの募集も。北海道観光の途中で農家民宿に宿泊して、数日農業に勤しんでみてはいかがでしょうか。

農業担い手育成センターが各町村で実施する農業体験

本格的な農業体験をしたいのなら、農業担い手育成センターが各市町村で実施している農業体験研修に参加してみましょう。3~6カ月の体験実習で適性を見極めてから、2年間の研修を通して農業を学び、新規就農のサポートを受けられる市町村もあります。

※農作業体験実習の内容や期間、サポート内容は市町村によって異なります。

農業バイトも?求人情報をチェック

農業法人や酪農ヘルパー組合などの求人情報をチェックして、気になるものがあれば実際に仕事をしてみるのもおすすめです。中には、従業員用の住宅を完備している農家もあります。


北海道のさまざまな農業を体験してみよう

成長するニンジン
出典:Pixabay

広大な土地を活用して、地域ごとにさまざまな農業を展開しているのが北海道の農業の特徴です。同じ北海道でも、訪れる地域によって生産物だけでなく、気候や風土も変わります。
「どの地域で農業をはじめようか」迷ったときには、各地域に足を運んで、実際にその地域の空気の中で、数日、数カ月でも農業に携わってみてはいかがでしょうか。

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高橋 みゆき

北海道在住のフリーライター。北海道の畑作農家に生まれ、高校卒業後に農業協同組合に入組。JAでは貯金共済課の共済係として、窓口にて主に組合員の生命保険・損害保険の取り扱いをしていました。退組後、2013年まで酪農業に従事。現在はスマート農業に興味津々。テクノロジーを活用した農業についてお伝えしていければと思います。

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