オリーブの木は強剪定OK!葉・実を楽しむそれぞれの剪定方法とは?

ぐんぐん大きく育つオリーブの木。たくさん葉が茂った状態で放置していると、木が不健康に。実を収穫したり、樹形や葉を観賞用として楽しむためにも、すっきり剪定しましょう!時期や剪定の仕方、強剪定や挿し木についても詳しく紹介します。


オリーブの木と実

出典:写真AC
凜としていて上品な魅力があるオリーブの木。常緑で銀色にきらめく細い葉が美しく、実も付くので庭木として人気があります。ただし、生長が早く枝が混み合いやすいため、必ず剪定が必要になります!この記事では、オリーブの剪定方法について、緑を楽しみたい場合と、実の収穫を楽しみたい場合に分けてそれぞれ紹介します。

オリーブの品種や育て方については下記の記事をチェック!

初めてでも大丈夫!オリーブは剪定し過ぎてもOK

オリーブの若芽
出典:写真AC
オリーブは芽を出すパワーがとても強く、剪定で多めに枝を切ってしまっても、枯れることはほとんどありません。初めての人も怖がらずに思い切って挑戦してみましょう!

剪定しないとどうなる?

オリーブは剪定しないでいると、植えたスペースに収まりきらないほど大きくなり、さらには枝が内部で四方八方に絡み合ってしまいます。また、風通しのいいところが好きな植物なので、剪定することで樹木全体の風通しがよくなり、病気や虫の被害を受けにくくなりますよ。

どのくらい剪定すればいい?

黒いオリーブの実と枝と青空
出典:写真AC
2月中旬~3月の強剪定では、木の向こう側が見えるくらいまで剪定しましょう。小鳥が通り抜けられる程度をイメージして、しっかりと間引きます。木全体は、広がりを抑え、スペースに合ったサイズに仕立ててください。

剪定の意味や不要枝の見極めなど、もっと基本的なことから知りたい人はこちらの記事を読んでみてくださいね。

オリーブの剪定時期はいつ?

テーブルの上に乗ったオリーブの枝
出典:写真AC

強剪定

メインとなる強剪定は、2月中旬~3月に行います。5~10月は反対に強剪定しないほうがいいので避けてください。オリーブの生長シーズンを避けることで、木の負担が減らせますよ。

軽剪定

春になると、どんどん新しい芽が出てくるオリーブ。すっきり強剪定しておいても、またすぐにワサワサと茂ってきます。オリーブの木や葉を楽しみたい場合は、長く伸び過ぎた枝は夏前に適宜切り戻し、美しい樹形を保ちましょう。

木の形を美しく!オリーブの緑を楽しむ剪定

玄関前のオリーブの木
出典:PIXTA
実の収穫を目的としていない、観賞用オリーブの木の剪定について紹介します。基本は混み合った部分をカットする「間引き剪定」です!
オリーブは同じ場所から2本の枝が発生しやすいという性質を持っているので、同じ場所から枝分かれした場合は、どちらかの枝を選んで片方を切りましょう。

樹形の完成イメージ

オリーブの樹形イラスト
Illustration:rie
オリーブの木の種類にもよりますが、横に広がりやすいような剪定をしてしまうと場所をとるので、コンパクトに収めておきたい場合は、傘のような形や縦長の円形をイメージして剪定するといいです。

必ず切るべき枝

必ず切るべき不要枝のイラスト
Illustration:rie
イラストの不要枝の中から、オリーブに関して特に注意して剪定すべき枝は以下です。

枯れ枝(元気がない枝、病気の枝)

絶対に残しておくべきではないのが、枯れている枝や、元気がなくて弱々しい枝。そのままにしておくと見た目が悪いだけでなく、病気や病害虫の温床になってしまう可能性もあります。

下がり枝

地面のほうに伸びている下向きの枝や、木の内側(幹の方)に伸びている枝は、ほかの枝と重なり合ってしまいます。この枝も必ず切りましょう。

平行枝

狭い範囲で外側にまっすぐ平行に伸びている自然な枝も、狭い範囲に密集してしまっているのであれば、優先的に切ります。

ひこばえ

ひこばえとは、根元から脇芽のようにひょろひょろと出ている枝のこと。本体へ回る栄養を奪ってしまうので、これも剪定してください。根元をすっきりさせ、株の上部にボリュームをもたせたほうが格好いい仕上がりになりますよ。

たっぷり収穫!オリーブの実を楽しむ剪定

つやつやとしたオリーブの実
出典:写真AC
収穫目的の場合、2~3月ごろに行う強剪定がメインです。枯れ枝、弱った枝を付け根からカットするのはもちろん、加えて次のようなポイントを意識して作業してみてください。

実付きがよくなる剪定テクニック

オリーブの実と葉
出典:写真AC

新梢を残すのが基本

オリーブの新梢と剪定すべき箇所
Illustration:rie
オリーブの実が付くのは、その年の春~初夏に伸びた新梢です。なので、剪定のときは新梢を残し、古い枝から優先的にカットしましょう。

芯を止める

オリーブの木の芯を止める
Illustration:rie
植え付けから3年以上経つと、オリーブはだいぶ背が高くなってきます。枝分かれしている木のてっぺんを切り取り、芯を止めましょう。この作業は樹高が高くなるごとに行ってください。一度にたくさん切り戻しし過ぎると、太い枝が出てきて、翌年の実付きが悪くなることもあります。一度に切る長さは50cm程度に留めてください。

長い枝を切り詰める

オリーブの長い枝を切り詰める
Illustration:rie
オリーブは枝の切り詰めに強い植物です。全ての枝をある程度の長さで切り詰めてしまっても、枝の中間にも花芽が付くので、収穫量が激減することはありません。夏に伸びた20cm以上の枝は、3分の1~2分の1くらいの長さに切り、新しい枝に栄養を行き渡らせるようにするといいでしょう。

オリーブの木を剪定するときは、ここに注意!

撮影:AGRI PICK編集部

病気になった枝は放置しない

病気にかかった枝を剪定したら、庭や畑の隅に放置せず、ゴミに出しましょう。枝に付いたウイルスがほかの株に移り、さらにまん延してしまう可能性があります。

迷った枝は残さず切る

オリーブは風通しがとても大事。なので、観賞用、収穫用のどちらの場合も、「切ろうか、残しておこうか…」と迷ったら、思いきって切ってしまいましょう!枝を残したまま茂らせておく方が、オリーブの木にとっては、あまりいい状態ではないからです。

風通しを重視する

葉が混み合うと、実付きも悪くなってしまいます。絡まり合った枝、重なり合った枝、密集している枝を優先的に剪定しましょう。

道具は使い分ける

オリーブの枝は比較的細いですが、太い部分は剪定鋏だとうまく切れないので、もう少し刃が大きいノコギリなどを用意しておくといいでしょう。

剪定道具については、こちらの記事を参考にしてください!

オリーブの剪定を動画で見てみよう

オリーブを実際に剪定している様子が見れる、解説付きの動画です。動画で見ると、切るべき枝とどの程度間引くのかがとてもわかりやすいので、ぜひ一度見てみてくださいね!

剪定した枝で、挿し木にチャレンジ

テーブルの上に乗ったオリーブの枝
出典:写真AC
剪定で切り取った枝は、挿し木に利用できますよ。オリーブの挿し木には、3~4月の「休眠枝挿し」と、6月中旬~7月の「緑枝挿し」があります。一般的なのは休眠枝挿しです。

挿し穂を準備する

挿し木用の枝を「挿し穂」と呼びます。挿し穂は、前年に伸びた若い枝であることが条件です。挿し木を行う直前に切り取り、切り口を水に浸けて、乾かないようにしておきましょう。鹿沼土などの無菌の土を湿らせ、そこに挿し穂を挿します。

挿し木の育て方

直射日光が当たるとすぐに乾いてしまうので、置き場所は半日陰を選びましょう。成功すれば1カ月ほどで芽が出て、約3カ月後に発根します。新しい葉がどんどん増えてきたら、日当たりの良い場所に植え替えをしてくださいね。

剪定の仕方をマスターして、理想のオリーブに育てよう!

オリーブの木を観賞目的で育てるなら、切り過ぎ?と思うぐらいスッキリと枝を間引きましょう。もさもさと茂っているオリーブよりも、シャープでおしゃれに見えますよ♪オリーブの実をたくさん収穫したいのなら、新しい枝を残し、古い枝を切るのが基本。剪定というメンテナンスを楽しんで、理想の樹形に仕立ててくださいね!

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MitsuyaNao
MitsuyaNao

埼玉県の山奥で、約1反のブルーベリー畑を管理しています。ハイブッシュとラビットアイを約20品種栽培中。野菜、花、ハーブなども育てています。AGRI PICKでは、家庭菜園や園芸の初心者に向けた記事を中心に担当。他メディアでも多数執筆中。