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家でパッションフルーツを育ててみよう!おすすめ品種や冬越しのコツって?


きれいな紫や黄色の実が収穫できる、亜熱帯地域原産のトロピカルな果物パッションフルーツ。育てやすい品種や、鉢やプランターへの植え付け方、冬越しの方法など育て方を解説します。収穫した実は香りや風味がよく、ジュースやシロップなどにしてもおいしいですよ!

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MitsuyaNao

埼玉県の山奥で、約1反のブルーベリー畑を管理しています。ハイブッシュとラビットアイを約20品種栽培中。野菜、花、ハーブなども育てています。AGRI PICKでは、家庭菜園や園芸の初心者に向けた記事を中心に担当。他メディアでも多数執筆中。…続きを読む

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パッションフルーツを切ると、中から鮮やかな黄色の果肉があらわれる

出典:PIXTA
トロピカルな香りと甘酸っぱい味で、南国気分が味わえるパッションフルーツ。実はプランターなどでも栽培でき、グリーンカーテンにも向いています。冬越しさせるために知っておきたい品種選びのポイントや、収穫のタイミングなど、家庭でのパッションフルーツの育て方を解説します!

パッションフルーツを育てる!冬越しは大丈夫?

つるにぶら下がった緑のパッションフルーツ
出典:Pixabay
パッションフルーツは、ブラジル原産のつる性熱帯植物です。生育適温は20~30℃前後と高く、生長スピードも速いため、グリーンカーテンに利用する人も増えています。

冬越しできる品種の特徴

パッションフルーツには果実が黄色系のものと紫色系のものがありますが、黄色系の品種は寒さに弱く、露地栽培すると枯れてしまいます。一方、比較的耐寒性があるのは、紫色系の品種。家庭で栽培するなら、こちらを選ぶようにしましょう!
ただ、紫色系の品種も、霜が降りるような場所では枯れてしまいます。九州南部や沖縄以外の地域では、屋内で冬越しできるように鉢植えで育てると安心ですよ。

おすすめの品種「エドゥリス」

紫色系のパッションフルーツ
出典:写真AC
日本でパッションフルーツといえば、この品種!育てやすくて味もいいため、人気があります。エドゥリスの中にも、皮が紫色のものと、黄色のものがありますが、やはりおすすめは、寒さに強く1本で実がなる紫色系。
黄色系は紫色系より耐寒性が弱く、自分の花粉で受粉しにくいため、ほかの品種といっしょに2本以上植える必要があります。

パッションフルーツの育て方

パッションフルーツの花とネット
出典:Pixabay

栽培カレンダー

1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
植え付け
肥料
剪定
収穫

苗の選び方

パッションフルーツを種から育てるのは難しいため、苗を植えつけるのが基本です。できるだけ根元が太く、株元から20cmくらいが一本立ちになっている、大きくてがっしりとした苗を選びましょう。

おすすめのパッションフルーツの苗

エドゥリス 苗

自家受粉性と耐寒性に優れていて、パッションフルーツの中では一番育てやすいとされているのが赤紫系のエドゥリス。ポットに植えられた状態で届きます。

・苗の高さ:20cm前後

植え付け

パッションフルーツの根は、浅く横にたくさん広がるので、直径30cm以上の大きな鉢を用意しましょう。腐葉土などの腐食質に富んだ土を使い、元肥として、油粕を中心とした緩効性肥料を、直接根に当たらないように施しましょう。

植え付けが終わったら、支柱を1本立て、根元から20cmくらいの場所で主幹(真ん中の一番がっしりとした茎)と結びつけます。

栄養たっぷり!パッションフルーツ専用の培養土

パッションフルーツの培養土

生長の早いパッションフルーツに必要な栄養が、初めから入っている専用の培養土。コラーゲン入りで成分の吸収も早く、保水性、排水性ともに抜群!

・内容量:14L
・配合原料:ヤシガラ繊維、鹿沼土、赤土、軽石砂、バーミキュライトなど

日当たり



パッションフルーツ農園
出典:Pixabay
日光が不足すると収量が減り、果実も小さくなってしまいます。また、過湿にすると病気・害虫の被害を受けやすくなるので、風通しのよさも重要です。半日陰の場所でも育たないわけではありませんが、たくさん収穫したいなら日当たりのよいところを選ぶようにしましょう。

誘引

パッションフルーツのつるが伸びる
出典:Pixabay
パッションフルーツは日当たりのよい暖かな場所ならどんどん生長し、つるを伸ばします。主幹は30cmくらいまで、側面に発生した芽をかき取りながら、まっすぐ伸ばしてください。根元から複数に枝分かれしてしまうと、その枝に養分が取られてしまい、充分に根が生長しません。

主幹が30cmになったらフェンスを立て、主幹から発生した主枝を扇状になるように誘引しましょう。生育初期は、つるが風でふらつくと伸びが悪くなるので、20cmくらいの間隔でフェンスと結び付けてください。充分に生長してきたら、誘引しなくても自分でフェンスに巻きついてくれます。

グリーンカーテンにするコツは、こちらの記事をチェック!

剪定

パッションフルーツの実
出典:写真AC
伸びすぎた枝は切り戻しましょう。パッションフルーツの果実は、主枝から出る新しい孫枝にできるので、孫枝は収穫まで絶対に剪定してはいけません。強剪定したいときは、果実の収穫後に行うようにしてください。

肥料

パッションフルーツのつると土
出典:写真AC
最初はつるをたくさん生長させるため、葉の生長を促す効果があるチッ素の多い肥料がおすすめです。充分につるが伸びたら、今度は実肥えと呼ばれるリン酸系の液体肥料に切り替えましょう。

病気・害虫

疫病、立枯病などの病気や、アブラムシ・カイガラムシといった害虫が見られます。過湿にならないように、風通しのいいところで管理すると予防できます。パッションフルーツの病害虫対策について、もっと知りたい方はこちらの記事もチェックしてみてくださいね。

いよいよ収穫!食べごろはいつ?

お皿に乗ったパッションフルーツ
出典:写真AC
パッションフルーツの果実は、緑色から紫や黄色へと変化し、完熟すると自然に実が落ちます。落果するのを待って収穫しましょう。ただ、落果すると果実が汚れてしまったり、探すのが大変だったりするので、引っぱったときに自然と実が取れるくらいの状態で収穫してもOKです。
収穫したパッションフルーツの熟れ方が不十分だった場合は、しばらく放置して追熟させましょう。だんだん水分が蒸発して、皮が梅干しのようなシワシワの状態になります。これくらいになると酸味が抜けて、甘味が強くなりますよ。

採れすぎたときにはジュースやシロップにするのもいいですね。

パッションフルーツは植える場所が大切!

まるまるとした紫色のパッションフルーツ
出典:写真AC
パッションフルーツを元気に育てるコツは、日当たりと風通しのいい場所を選ぶこと!地植えしてしまうと、あとから場所移動させるのは大変なので、最初にどこへ植えるかじっくり検討するようにしてくださいね。家庭でも、うまくいけば、ひと苗20個くらいの収穫が望めますよ!

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