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結婚後田舎に移り住み、田んぼや畑に囲まれて暮らしています。旅先では道の駅やスーパーを巡って、地元直産の旬野菜を探すのが好きです。ガーデニングや日曜大工が好きな両親の影響で、ベランダ菜園とDIYに挑戦中。…続きを読む
出典:写真AC
気付けば生えてくる嫌な雑草を一気に枯らしたり、雑草が生えないように予防したりできる除草剤。上手に使えば、時間も労力もかかる面倒な草むしりをしなくて済むようになりますよ。今回は除草剤を正しく安全に使うための方法について詳しく解説していきます。
除草剤の種類や選び方はこちら
除草剤の使い方を種類別にざっくりチェック!
| 粒剤 | 液剤 |
タイミング | 2~3月ごろ、9~10月ごろの年2回。 雑草が生えていない状態で散布する。 雨が降った日の次の日が最も薬剤を吸収しやすい。雨が降っている最中は避ける。 | 4~10月ごろ。 雑草が10cmくらいに生長したタイミングで散布する。 雨の日は避け、晴れが続く時期を選ぶ。 |
必要な道具 | 散粒機、散布機、長袖長ズボン、帽子、マスク、ゴーグル、手袋、長靴 | じょうろ、噴霧器、長袖長ズボン、帽子、マスク、ゴーグル、手袋、長靴 |
備考 | ラベルの使用方法をしっかり読み、雑草が生えていたら草刈りをしてから散布する。 散粒機や散布機を使って均一にまくことで除草効果が高まる。縦方向と横方向で2度に分けて散布するのがおすすめ。 散布が終わったら散粒機の汚れを拭き取り乾燥させるなど、商品のラベルに記載された方法に従って後処理を行う。 | ラベルの使用方法をしっかり読み、希釈タイプは必要な分だけ正しい濃度に薄めてから散布する。 除草剤専用のじょうろや噴霧器に入れてまんべんなくまく。 散布が終わったら、噴霧器などの道具を商品のラベルに記載された方法に従って後処理する。 |
除草剤の散布時期と使うタイミング
出典:写真AC
除草剤を効果的に使用するには、使用する時期やタイミングが重要です。粒剤(土壌処理型)と液剤(葉処理型)でそれぞれベストなタイミングが異なりますので、使用前にしっかりチェックしておきましょう。
粒剤(土壌処理型)の場合
粒剤(土壌処理型)の散布時期は
春先の2~3月ごろと秋口の9~10月ごろで、年2回散布するのがおすすめです。粒剤(土壌処理型)を使うタイミングは、
雨が降った日の次の日が地面が湿っていて薬剤が吸収されやすいので最も効果的。雨が降っている最中に散布してしまうと雨水で薬剤が流れてしまうので、雨が止んでから散布しましょう。
液剤(葉処理型)の場合
液剤(葉処理型)の
散布時期は4~10月ごろ、春から秋にかけて雑草がぐんぐん生長する時期に合わせて使用します。すでに生えている草に効果を発揮するため、
雑草が10cmくらいに生長したタイミングで散布するのがおすすめです。せっかく撒いた薬剤が雑草に吸収される前に雨水で流れてしまうのを防ぐため、
晴れの日が続く時期を選びましょう。
除草剤の散布方法|粒剤(土壌処理型)編
ここからは、粒剤(土壌処理型)の使用方法についてご紹介します。ステップごとに詳しく解説していきますので、除草剤を使用する前にぜひ確認してみてくださいね。散布に便利な道具もあるので、要チェックです。
Step1. 散布前に服装と道具をチェック!
安全に除草剤を散布するために、服装と道具をしっかり準備しておきましょう。服装は、除草剤が肌に付かないように
長袖長ズボンを着用します。さらには
帽子、
マスク、
ゴーグル、
手袋、
長靴も身に着けるようにしましょう。粒剤の散布には
散粒機の使用がおすすめ。むらなく放射状に散布できるので、作業時間も短縮できて効率的です。
Step2. ラベルの使用方法をしっかり読む
除草剤はアイテムによって細かい使用方法が異なるので、
商品のラベルをしっかり読んで使用方法や注意点などを確認してから散布します。
Step3. 雑草が生えていたら草刈りをする
粒剤は土が薬剤を吸収することで除草効果が出るため、
雑草が生えていない状態で使用します。草が生えていると効果が発揮できないので、事前に草刈りをしておきましょう。
Step4. 散粒機や散布機を使って散布する
粒剤は均一に散布することで除草効果が高くなるため、散粒機や散布機を使ってまくのがおすすめです。分量を守りながら、
縦方向と横方向で2度に分けて散布するとむらなくまけますよ。
Step5. 使用した道具や残った除草剤の処理をする
除草剤の散布が終わった後は、使用した散粒機などの道具の処理が必要です。
散粒機は汚れを拭き取って乾燥させる、
使用した服や靴はしっかりと洗う、
残った除草剤は正しい方法で保存するなど、商品のラベルに記載された方法に従って後処理を行いましょう。
除草剤の散布方法|液剤(葉処理型)編
続いて液剤(葉処理型)の散布方法を詳しく解説していきます。粒剤とは使い方が異なりますので、こちらも要チェックです。散布に便利なグッズもご紹介するので、確認してみてくださいね。
Step1. 散布前に服装と道具をチェック!
液剤の除草剤を使用するときも、身体を覆うような
長袖長ズボンの服装で行います。霧状になった薬剤が身体に触れることを防ぐために、
マスク、
ゴーグル、
帽子の装備も忘れないようにしましょう。
手袋や
長靴の装備も必須です。液剤を散布するときには、
じょうろや噴霧器があると便利。特に噴霧器は広範囲を除草するときや頻繁に除草剤を使う人におすすめで、霧状の薬剤を均一に散布できます。
高儀(TAKAGI)家庭用肩掛蓄圧式噴霧器 GKS-4D
噴霧器はこちらの記事で詳しく解説!
Step2. ラベルの使用方法をしっかり読む
除草剤の使用前には、
必ず商品ラベルの記載を確認します。購入時にしっかり見ておくと、用途に合った商品を選びやすいですよ。
Step3. 希釈タイプは薬剤を希釈する
液剤には水で希釈するタイプと、そのまま使えるストレートタイプがあります。
希釈タイプの場合には、ラベルの記載に従って正しい濃度に薄めてから使用しましょう。希釈容器に水を入れてから薬剤を混ぜると、泡立ちが少なくおすすめです。
Step4. じょうろや噴霧器を使って散布する
液剤をじょうろや噴霧器に入れてまんべんなくまきます。液剤は生えている雑草に効果の出る除草剤なので、
ある程度雑草が生えている状態で散布しましょう。じょうろを使うときは、誤って草木の水やりに使用して除草効果が出てしまわないように、専用の物を使用します。
Step5. 使用した道具や残った除草剤の処理をする
散布が終わったら、使用したじょうろや噴霧器などを商品ラベルに従って正しく処理します。
余った除草剤を下水などに流すことはせず、必ず使いきるようにしましょう。
除草剤散布時の注意点
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除草剤は効果が広範囲に及ぶこともあり、散布するときにはいくつか注意しておきたいポイントがあります。3点にまとめてご説明しますので、除草剤を使う前にしっかり確認し、安全に使用できるようにしましょう。
斜面では使用しない
斜面で除草剤を使用すると、
斜面表面の土を固めている植物の根を枯らしてしまいます。すると斜面が崩れて地すべりの原因となるため、斜面では除草剤を使用しないようにしましょう。
斜面の雑草を処理したいときは、草刈機を使うのがおすすめです。葉と茎だけ枯らす除草剤もありますが、斜面で除草剤が流れて斜面の下の植物に影響が出ないか確認してから使うようにしましょう。
草刈機はこちらで詳しく解説!
直接触れないようにする
除草剤は生命力の強い雑草を枯らすために、強い成分が含まれている薬剤です。直接肌や粘膜に触れてしまうと、健康被害が出る可能性がありますので、
直接身体に触れないように作業しましょう。長袖長ズボンの服装や、手袋、ゴーグルなどの装備も必須です。もしも除草剤に触れてしまった場合は、直ちに石けんで洗い流すなどの対策を行います。
必要に応じてご近所に確認を
液剤を噴霧器でまく場合など、
除草剤の影響がご近所さんのエリアにも及んでしまう場合があります。洗濯物に除草剤がかかってしまったり、ペットや小さな子どもがいるお家の庭に除草剤がかかってしまったり、農地に薬剤が流れてしまったりする可能性もあるので、
ご近所さんに確認してから除草剤を使う方が安心です。粒剤を使う場合でもお隣さんの庭に影響が出る可能性があるため、事前に確認しておくのがおすすめですよ。
除草剤の使い方をマスターして草むしりとさよなら!
出典:写真AC
粒剤(土壌処理型)、液剤(葉処理型)それぞれの除草剤の使い方についてご紹介しました。正しい使用方法で安全に使えば、面倒な草むしりをしなくて済む便利なアイテムです。商品ラベルに記載された使用上の注意をよく読んでから使ってくださいね。