目次
今回は、卵の殻の成分とともに、卵の殻を使った肥料づくり、ぬか床などの料理で食べる方法、アートや掃除への再利用方法についてご紹介します。
卵の殻を再利用するメリット
卵の殻はひなが育つためのものであり、通気性が良いのが特徴。卵の殻を土に混ぜることで、土の機能が高まり微生物の繁殖を促すので、植物の根の健やかな生長を助けることができます。また、卵の殻のとがった部分は、ナメクジが嫌うといわれています。卵の殻を土の上にまいておくと、虫除けとしても役立ちます。
卵の殻の再利用法1|肥料にする
卵の殻を使った肥料は、ホームセンターなどで市販品も入手できます。卵の殻を肥料として活用する際の参考として、まずは市販品を確認してみるのもいいかもしれません。
卵の殻の再利用法2|コンポストに入れる
コンポストに入れる主な材料は、野菜や果物、ごはんなど。卵の殻は分解するのに少し時間がかかりますが、時々であれば利用することができます。同様に、玉ねぎやにんにくの皮、生の米なども分解しづらいので使用は控えめにしましょう。分解しづらい材料は「(コンポストに)続けて入れない」ように気を付けてください。
コンポストづくりは、専用の道具を使うと便利ですよ。
コンポストについての記事はこちら
卵の殻の再利用法3|プチ園芸に挑戦
卵を割る時は、卵のとんがった方の上部分を箸など使って割っていくと、きれいな形になります。必ず丸みがある方を下にするようにしましょう。
卵の殻の再利用法4|アートに活用する
卵の殻でモザイクアート
モザイクアートをする場合には、卵の中身を出した後、殻の内部にある薄い膜を取り除き、乾燥してから使うようします。細かくして貼り付ける際には、手ではなくピンセットを使うと作業がしやすいですよ。
イースターエッグ
イースターエッグは、命のシンボルである卵を美しくペインティングしたもの。ゆで卵や卵型の発泡スチロールなどを使うこともありますが、中身をきれいに取り除いた卵の殻で作ることもできます。
作るときは、卵の底に穴をあけ、竹くしを入れて卵の黄身を潰し、穴から少しずつ中身を取り出します。取り出したら中を水でよく洗い、よく乾燥させます。乾燥させたら、絵の具やペンなどで、楽しくペイントしましょう。
卵の殻の再利用法5|掃除に使う
キッチンシンクの掃除
キッチンのシンクは、水あかなどの汚れがたまりやすい場所。卵の殻を砕いたものを用意し、気になる部分をこするようにして磨いてみましょう。ぽろぽろになって使いにくい場合は、メッシュ状の袋に入れて使うと掃除しやすいです。使った後の卵の殻は、そのまま捨てます。茶渋も落とせる
卵の殻は茶渋を落としたい時にも活用できます。使い方は、細かくした卵の殻をカップや水筒、急須などに入れ、少量の水を加えて振り、洗い流します。身近にあるもので汚れをスッキリと落とすことができる、便利な暮らしの知恵です。ぜひ試してみてくださいね。みかんの皮も掃除に活用できる
卵の殻を食べる!?卵の殻を使ったおばあちゃんの知恵と簡単養生ごはん
カルシウムを豊富に含む、卵の殻。卵の殻を加工したものは食品や医薬品に使われていますが、家庭で料理して食べることはできるのでしょうか。ここでは、料理への活用法として、ぬか床、卵酢、卵の殻パウダーを紹介します。卵の殻をぬか床に入れる
ちなみに、私自身はぬか床の酸味が気になる時には、辛子の乾燥パウダーを少量加えることが多いです。ぬか床の酸味を抑える方法はいろいろありますので、必要に応じて使い分けてもいいかもしれません。
卵酢
作り方は、卵を保存瓶に入れ、卵が浸かる程度の酢を加えて冷蔵庫で3日程度保管し、殻が柔らかくなっていればOK。箸などで殻だけを取り出した後、全体をよくかき混ぜます。水やお湯などで割って飲むようにしましょう。私も何度か作ったことがありますが、酢の力で卵の殻が変化していく様子が理科の実験のようで、とても面白かったです。
卵の殻パウダー
卵の殻パウダーの作り方はとても簡単。卵の殻をゆでて煮沸消毒をした後、乾燥させます。乾燥させる際に、天日干しという方法もありますが、オーブンで15分程度加熱して手軽に作ることもできます。乾燥した卵の殻はミルサーなどで粉砕して、パウダー状にします。清潔な密閉容器に入れて、高温多湿を避けて保存してください。そのままでも食べられますが、料理や飲み物などに混ぜると食べやすくなります。
卵の殻は汚い?サルモネラ菌の心配は??
一般的に流通している卵は、洗浄・殺菌されてから出荷されています。しかし、殻の表面にひび割れがあったり、不適切な管理・調理方法などにより、サルモネラ菌が付着する可能性があります。卵を購入する前に状態をよく確認するようにし、購入後は冷蔵庫(10℃以下)で保存するようにしましょう。
サルモネラ菌は、75℃以上で1分間以上加熱することにより死滅するとされています。加熱調理を心がけることも、サルモネラ菌の対策には有効です。特に、乳幼児や妊娠中の女性、高齢者、免疫力が低下している場合には、加熱してから使うことをおすすめします。