今回は、ヨーロッパの中でもオランダから少し南西に移動して…スペインのバスク地方のお話です。何を隠そう、私はバスク地方が好きで何回か訪問しています。はじめにその地に降り立ったのは、2009年、一人旅です。「土地に出会ってしまった」という感覚は、この時だけかもしれません。掲載する当時の写真は、フィルム写真をスキャンしたものなので、画質がよくありませんがご容赦ください。
なぜバスク好き?
ちなみに、大学の卒業論文でスペイン内戦中の1937年に「自由と独立の象徴」だったバスク地方のゲルニカを空から大襲撃(パブロ・ピカソのゲルニカで描かれています)されたこと、その後のフランコ政権下ではバスク語の使用禁止などの政策が取られ、バスク民族抵抗運動が生まれたことなどについて書こうと思っていたのですが、親から「就職できないぞ」と猛反対を受け、泣く泣く「サルバドール・ダリとシュルレアリスム」に変更したことを記憶しています。それもどうなのか、というツッコミは受け付けませんが。それほど、バスク地方には思い入れがあります。今回はバスクへの偏愛を語りつつ、バスクの農業についても少しだけ言及しようと思います。
バスクの都市ビルバオはポスト工業都市
美食地域だけど、農業は簡単でなさそう
実際に、ビルバオ、サンセバスチャンだけでなく、小さな街々にも何回か訪問しています。確かにどこで何を食べてもおいしい。でもそこまで多様な作目が栽培できるようには思えないので、少し不思議です。
次回はバスクの彫刻家、「エドゥアルド・チリーダから環境を学ぶ」をテーマにブログをつづります。
おすすめバスク本
最後に、バスクに関して参考文献として使用した書籍を紹介します。バスクの歴史など全体像を理解するには『バスクとバスク人/渡部哲郎(平凡社新書)』がおすすめです。また、洋書ではありますがバスクの料理本『País Vasco. Cocina Tradicional/Jesus Llona Larrauri and Garbine Badiola(everest)』 やバスクの歴史をかわいいイラストを使って描いた『Orhipean. The Country of Basque/Juan Carlos Etxegoien Juanarena (著)、Margaret L. Bullen (翻訳)』も。ご興味あれば、ぜひどうぞ。バックナンバーはこちら
毎週水曜日更新おしゃれじゃないサステナブル日記
紀平真理子(きひらまりこ)プロフィール
1985年生まれ。大学ではスペイン・ラテンアメリカ哲学を専攻し、卒業後はコンタクトレンズメーカーにて国内、海外営業に携わる。2011年にオランダ アムステルダムに移住したことをきっかけに、農業界に足を踏み入れる。2013年より雑誌『農業経営者』、ジャガイモ専門誌『ポテカル』にて執筆を開始。『AGRI FACT』編集。取材活動と並行してオランダの大学院にて農村開発(農村部におけるコミュニケーション・イノベーション)を専攻し、修士号取得。2016年に帰国したのち、静岡県浜松市を拠点にmaru communicateを立ち上げ、農業・食コミュニケーターとして、農業関連事業サポートなどを行う。食の6次産業化プロデュ ーサーレベル3認定。日本政策金融公庫 農業経営アドバイザー試験合格。著書『FOOD&BABY世界の赤ちゃんとたべもの』
趣味は大相撲観戦と音楽。行ってみたい国はアルゼンチン、ブータン、ルワンダ、南アフリカ。
ウェブサイト:maru communicate