米ぬかの使い方|暮らしに大活躍!「おばあちゃんの知恵」に学ぶ、米ぬかの美容法と掃除法とは?

玄米を精米した時に出る「米ぬか」は、「ぬか漬け」のように食べるだけではなく、スキンケや掃除にも役立つ素材のひとつです。そこで今回は、米ぬかを使ったフェイスパックや米ぬかの入浴剤の作り方と一緒に、鍋やカップの汚れ落としの方法、キッチン周りや床の掃除方法などをご紹介します。


米ぬか

写真提供:養生キッチンふうど
玄米を精米する時に出る「米ぬか」。「ぬか漬け」などの料理に古くから使われてきましたが、美容や掃除などにも幅広く活用できることをご存知でしょうか。そこで今回は、意外と知らない米ぬかを暮らしに役立てる活用法についてご紹介します。

栄養たっぷり!昔ながらの米ぬかの使い方

米ぬか
出典:写真AC
米ぬかとは、主にお米の胚芽と種皮と果皮のことです。玄米が白米や分付き米(ぬかや胚芽を残して精米した米)などに精米される際に出るのですが、ビタミンやミネラルなどの栄養がギュッと詰まっています。昔から料理に使って食べるだけでなく、日々の暮らしのなかで幅広く活用されてきました。

米ぬかは、精米所や米殻店、スーパーなどで入手することができます。また、精米機を持っている方なら毎日のように出ますが、使い道がわからなくて「困っている」という方や「(仕方なく)捨てている」という場合も少なくありません。ぜひ米ぬかを活用して、私たちの体だけでなく、環境や家計にもやさしい暮らしを始めてみましょう。

米ぬかは食べられる!料理にも活用しよう

栄養たっぷりの米ぬかは、ぬか漬け以外にも、そのまま料理に使って食べることができます。「簡単おいしい養生ごはん」はこちら。

簡単でおいしいぬか漬けの作り方

定番のぬか漬け。農家のレシピはこちら。

美容法や日々の掃除にも!

米ぬかは、お肌のお手入れにも活用できます。米ぬかを使用した化粧水や洗顔石鹸、パックなども販売されていますが、手作りコスメを愛用している人も。また、お掃除にも大活躍!カップの汚れ落としや床磨きとしても安心して利用できるすぐれものです。

家庭菜園や畑で役立つ「米ぬかの有機ぼかし肥料」の作り方

家庭菜園のプロ監修。米ぬかを使った肥料の作り方や使い方はこちら。

    米ぬかの保存方法
    米ぬかは常温に置いておくと、どんどん酸化してしまいます。「食べるわけではないので大丈夫」と思う方もいるかもしれませんが、臭いが発生したり虫が付いたりする可能性もあります。常温保存の場合は、精米してから夏場は2~3日間、冬場は1週間以内を目安に使用するようにします。
    すぐに使わない時は、密閉容器などに入れて冷蔵または冷凍で保存します。冷蔵の場合は2週間、冷凍の場合は2~3カ月以内に使用するようにしてください。


    米ぬかを使った美容法・スキンケア

    米ぬか
    出典:写真AC
    今回は「米ぬかパック」と「米ぬか入浴剤」の作り方をご紹介します。米ぬかはおばあちゃんの知恵がたくさん詰まった素材のひとつであり、スキンケアや美容にも昔からよく使われてきました。例えば、米ぬかを利用した米ぬかに水を加えて練れば「米ぬか洗顔料」、米ぬかをお湯で煮出せば「米ぬか化粧水」も手作りできます。ぜひいろいろな美容法を試してみたいですね。

    自宅に米ぬかがなくてスーパーなどで購入する場合には、新鮮で添加物の入っていないものを選ぶようにします。「米ぬか」と書いてあっても、市販品のなかには、ぬか漬け用として塩などが添加されたタイプもあるので、注意してくださいね。


    米ぬかパックの作り方

    米ぬかパック
    写真提供:養生キッチンふうど
    米ぬかと小麦粉をペースト状に練った、米ぬかパック。市販のフェイスパックに比べるとボソボソとしていますが、洗い流した後の潤いを残しつつサッパリとしたお肌の感覚はクセになりそうです。

    〈材料〉作りやすい分量
    ・米ぬか 大さじ2~3
    ・小麦粉 大さじ1
    ・水 大さじ2(お好みで固さを調節)


    作り方

    1.小さな器やボウルなどに、米ぬかと小麦粉を入れて混ぜる。
    2.1に水を少しずつ加えて混ぜる(固めのペースト状になればOK)。
    3.目の周りなどを避けて、顔に薄く塗る。
    4.5分程度おいて、きれいに洗い流す。

    ポイント

    ・初めて使用する際には、手の甲などでパッチテストをしてから使用するようにしてください。小麦アレルギーのない方であっても、肌への使用により発症するケースがありますので注意してください。
    ・肌の弱い方は、粒子の細かい「化粧ぬか」や「白ぬか」を使うのもおすすめです。2回目の精米の際に出た米ぬかのことで、インターネット通販などで購入できます。
    ・上記の材料以外に、お好みでヨーグルトなどを加えるのもおすすめです。

    米ぬか入浴剤の作り方

    米ぬか入浴剤
    写真提供:養生キッチンふうど
    米ぬかを使った美容法のなかで、私が最も気に入っているのが「米ぬか入浴剤」です。市販品などもありますが、米ぬかがあれば手軽に作ることができます。しっとりとした使い心地を、ぜひ試してみてくださいね。なお、一度使用した米ぬかは、基本的には再利用はできません。

    〈材料〉作りやすい分量
    ・米ぬか ひとつかみ
    ・ガーゼなど目の細かい布や袋 1個


    作り方

    1.米ぬかをガーゼなどの布で包むか、袋に入れる。
    2.湯船に入れて、手などで軽く揉みながら使用する。

    ポイント

    ・初めての方は、手浴や足浴などで試してから使用するようにしてください。
    ・目の粗い布で包むと、米ぬかが外に出て風呂釜の排水溝が詰まる可能性があります。ガーゼなど目の細かい布を使用するようにしてください。
    ・上記の材料以外に、お好みで塩や柚子、みかんの皮などを加えるのもおすすめです。

    米ぬかを使った掃除法

    米ぬか
    出典:写真AC
    米ぬかは掃除にも活用できます。小さな子どもやペットなどがいる家庭でも、安心して使うことができます。

    お鍋やカップの汚れ落としに

    米ぬか
    写真提供:養生キッチンふうど
    米ぬかには油分が含まれており、油汚れを落とすのに向いています。例えばお鍋に付いた油汚れは、水を含ませたスポンジなどに米ぬかを適量取り、汚れのある部分を磨けばきれいになります。同じ使い方をすれば、湯飲みやカップにこびりついた茶渋なども落とすことができます。

    汚れがひどい時には、米ぬかを汚れのある部分にこすりつけた後、しばらく時間を置いてから洗い流すようにすると効果的です。少し前から重曹を使った掃除方法が人気を集めていますが、米ぬかも掃除グッズのひとつに加えてみてはいかがでしょうか。

    キッチン周りの掃除や床磨きに

    米ぬか
    写真提供:養生キッチンふうど
    米ぬかは、キッチン周りの掃除や床磨きにも重宝します。シンクなどの油汚れには、先にご紹介したような鍋やカップの汚れと同じように、水を含んだスポンジに米ぬかを付けて磨くようにします。床などを掃除する時は、米ぬかを布で包んだ「ぬか袋」を用意しておくと磨きやすいです。米ぬかの匂いなどが気になる場合は、最後に仕上げ磨きをしましょう。「米ぬかワックス」という市販品もありますが、ぬかに含まれる油分で床面にツヤが出ます。


    まだまだある!米ぬかの使い方

    米ぬかカイロ
    写真提供:養生キッチンふうど

    じんわり温かい米ぬかカイロの作り方

    米ぬかを使った暮らしの知恵は、まだまだあります。例えば、ヨガ愛好家の人たちの間で人気を集めている「米ぬかカイロ」をご存知でしょうか。米ぬかを布で包んだもので、電子レンジや蒸し器などで温めれば「カイロ」のように使用することができます。米ぬかの独特の香りで心も体もじんわりと温まり、私も気に入っている使い方です。

    ちなみに電子レンジを使用する場合は、手の平サイズのカイロであれば、500Wで1分半~2分が目安です。ただし、カイロの大きさや電子レンジの仕様によって温まり方が異なるので、初めて使う時は様子を見ながら少しずつ加熱するようにしてくださいね。蒸し器を使う場合も同様に、初めて使う時は様子を見ながら、5分~10分を目安に温めるようにします。

    身近な素材を使ったカイロといえば「小豆カイロ」もおすすめ

    小豆カイロの作り方については、こちらの記事をご覧ください。

    米ぬか酵素風呂やシャンプーも気になる!

    ほかにも、米ぬかと酵素を組み合わせた「米ぬか酵素風呂」や「米ぬか酵素シャンプー」などもあります。米ぬかが好きな人にとっては、試してみたくなるものばかりですね。

    米ぬかは、暮らしにも大活躍!

    米ぬか
    出典:写真AC
    米ぬかは料理だけでなく、美容や掃除などにも重宝する素材です。素材を丸ごと無駄なく活用するのはとても気持ちが良いことですし、米ぬかの独特の香りは心も体も癒してくれます。普段の暮らしのなかに、ぜひ米ぬかを取り入れてみませんか。

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    松橋 佳奈子
    松橋 佳奈子

    早稲田大学理工学部建築学科を卒業後、企業とNPOにてまちづくりの仕事に10年以上携わる。そのなかで食の大切さを感じ、2014年に薬膳とおばあちゃんの知恵をベースに「養生キッチンふうど」を立ち上げる。コンセプトは「人も地域も元気になる『食』」。現在は子育てをしながら、執筆を中心に活動中。主な資格は、国際薬膳師ほか。

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