小豆カイロって、どんなもの?
小豆カイロとは
小豆カイロとは、文字通り、小豆を中に詰めたカイロのことです。使い捨てのカイロとは異なり、繰り返し使用できることから「エコカイロ」とも呼ばれています。使い方は「レンジで温めるだけ」という手軽さもあり、昨今注目を集めています。小豆カイロは、小豆に含まれる水分に熱を加えることよって蒸気が出て「湿熱」になる仕組みを利用したものです。適度な重さがあるため蒸しタオルにも似ていて、身体をじんわりと温めてくれます。ちなみに、通常の使い捨てカイロは「乾熱」によるもの。実際に使ってみると、それぞれの温まり方の違いが実感できます。
小豆カイロの効能や使い方は?
小豆カイロの温かさが持続するのは、20~30分程度。一日の終わりに好きな音楽を聴いたりしながら、顔や肩、腰など身体のいろんな場所にのせて、その日の疲れをほぐすのにもぴったりなアイテムです。小豆カイロは冬の寒い時期はもちろん、春や夏の冷え対策などにも重宝します。小豆と言えば、「お手玉」や「小豆枕」などにも使われてきた素材です。小豆を使うのは「手や頭の形状にしっくりとなじむから」という理由だけでなく、小豆の赤い色には昔から「邪気を払う」「厄除け」の力があると信じられていたことも関係しているようです。小豆カイロを手作りする際にも、こうした言い伝えをもとに「お守り」のような気持ちを込めて作ってみてはいかがでしょうか。
小豆は家庭菜園でも簡単に栽培できます。「小豆を栽培するところから始めたい!」という方は、こちらの記事もぜひご覧ください。
簡単に手作り!小豆カイロを作ってみよう
小豆カイロは市販品もありますが、身近な材料で簡単に手作りできます。好みの柄や素材、大きさなどが選べるのも、手作りならではの魅力です。まずは、型紙などを使わない、手の平サイズの小豆カイロを作ってみましょう。小豆カイロの基本の作り方
〈材料〉手の平サイズのもの1個分
・小豆(乾燥した状態のもの) 100g程度
・綿や麻などの余った布 ハンカチ1枚分位の大きさ(作りたいサイズに合わせて調整)
・針と縫い糸
作り方
- 綿や麻などの布は、折りたたみ両サイドを縫い合わせて袋状にする。小豆を投入できるように、部分的に縫わずに残しておく。
- 小豆を1の袋に入れて、残りの部分を縫う。
ポイント
袋に使う素材は、綿や麻などの肌触りの良い自然素材がベストです。化学繊維の入った素材は、電子レンジで加熱する際に、溶けてしまう危険があるので使用しないでください。縫わないでもっと簡単に作るには?
「針と糸を使わずに作りたい」という場合には、綿や麻などのポケットティッシュのケースや小さな巾着袋を代用して小豆を詰める方法もあります。中身がこぼれるのを防ぐため、お茶パックなどに入れてから袋に詰めるようにすると安心です。お茶パックを使えば、ミニタオルやハンカチなどで包むだけで、とても手軽に小豆カイロの良さを体験できます。小豆カイロの使い方
小豆カイロの温め方
小豆カイロを電子レンジに入れて、30秒~1分を目安に温めます。電子レンジの種類や小豆の量によっても加熱時間は異なるので、はじめは5~10秒ごとに取り出すなど、様子を見ながら加熱すると失敗が少ないです。加熱時間が長いと小豆が破裂する場合もあるので、気を付けてください。小豆が破裂すると、温まり方が悪くなったり虫などが付いたりする原因にもなります。
また、一度使用した小豆カイロは、連続で使わないようにしてください。連続で使用すると、豆の表面が乾燥して割れやすくなります。目安として3~4時間以上置いてから使用するようにしましょう。