一石四鳥?稲刈り前の村内プチ旅行|ハッピーファミリーファーマー日記 No.21

夕方まで農作業をしてから、ご近所のペンションにGo to プチトラベル!熊本での家族経営農家の大津愛梨さんの日常を、生き生きした写真とともに知れる貴重な連載。「家族農業」を通じて、子育てや環境、教育などの新たな考え方が発見できるかも!?


ガーデンでほほえむ女の子

提供:O2Farm
熊本の米農家の母ちゃんが、日々の農作業や生活だけでなく、農業を通じてできる持続可能な環境作りや子育て、家族のことなどを週一で発信します。
これまでの「ハッピーファミリーファーマーズ日記」

南阿蘇のペンションにお泊り♪

ペンション
提供:O2Farm
この連載「No.17:行かなくても見える風景と届けることができるもの」で、近場の地獄温泉にランチを食べに行った話を書きましたが、今回はさらにグレードアップしたプチ旅行の話です。

ペンション アンジェリカ
提供:O2Farm
息子たちの同級生の家が、同じ村内ですてきなペンションを営んでいます。コロナ禍の影響で、かき入れ時のシーズンに1組も予約が入っていない日もあるとのことで、「よし、それなら泊まりに行っちゃえ〜」と、既に夏休みが終わっていた息子たちも連れてのお泊り旅行を決行!

もちろん、“Go To トラベルキャンペーン”を利用しました。個人的には、この政策は失策だと思っていますが、批判からは何も生まれないので、感染防止を徹底しつつ上手に使ってみることにしたのです。

貸し切りでフルコースディナーという贅沢

あか牛のステーキ
提供:O2Farm
ここは料理が自慢の温泉付きペンションなのですが、予約が1組も入っていない、ということはつまり貸し切り!上げ膳据え膳で、味も見た目もすばらしい料理が、次々と出てくる幸せ。メインディッシュのあか牛、ほんっとにおいしかった~♪

家族以外の誰にも会わずに、フルコースと温泉をゆっくり楽しめて、そして“Go To トラベルキャンペーン”の適用で料金も35%オフ。県の宿泊補助も使って、あり得ない金額で泊ることができたのは、まさにコロナのおかげ!?
パンデミックが起きてしまったのは既に仕方がないことですから、その状況下で最大限楽しむというのが、ハッピーファーマーとしての私の信条なのです。

ついでに親孝行も

大津さんとお父さん
提供:O2Farm
私は東京出身で一人っ子。もし東京にいる親の介護が始まったら、南阿蘇で4人の子どもを育てながら、東京に通うのは無理だと思っていました。
いずれ呼び寄せるぐらいなら早くから来て欲しい、という想いから、「老後の面倒をみて欲しかったら、今すぐ阿蘇に来て」というリクエストを出したのは、かれこれ5年以上前のこと。ちょうど南阿蘇の良さそうな中古住宅が売りに出たタイミングで、両親は東京のマンションを売って移住してきました。

ただ、「50年前の東京パラリンピックで人生が変わった」という私の母は、2020の東京パラリンピックが終わるまでは南阿蘇には完全には移住できない、と譲りません。折衷案として、羽田空港へのアクセスがいい場所に部屋を借り、阿蘇と東京の二拠点暮らしをしていますが、そんな中でパンデミックが発生。今は感染拡大に繋がらないように、母は阿蘇に来る頻度を減らして東京にいます。
一人でいることの多くなった父ですが、先日誕生日を迎えたばかりだったのもあり、プレゼント代わりに今回のプチ旅行に誘って一緒に楽しみました♪

さぁ、稲刈りまであと少し!

黄金色に輝く田んぼ
提供:O2Farm
プチ旅行の日は、夕方まで農作業をしてからサッと着替えて家を出発。ペンションに着くとすぐに温泉に入って汗を流し、おいしいフルコースを食べて、ふかふかベッドで爆睡。翌日、またおいしい朝ごはんをしっかり食べて、充電完了!体も気持ちも回復して、また元気に農作業に励むことができます。

来春からは高校生になる息子たちと旅行をするのなんて、もしかしたらこれで最後になるかもしれないし、コロナ禍でどこにも行けなかった子どもたちにとっても、いい思い出となったことでしょう。
地元の産業振興、家族の思い出作り、自分もリフレッシュしながら、ちょっとした親孝行もできて、これは一石四鳥!? いうことなしの村内トラベルでした。これからが稲刈り本番の季節。頑張ります!!

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大津 愛梨(おおつ えり)プロフィール
1974年ドイツ生まれ東京育ち。慶応大学環境情報学部卒業後、熊本出身の夫と結婚し、共にミュンヘン工科大学で修士号取得。2003年より夫の郷里である南阿蘇で農業後継者として就農し、有機肥料を使った無農薬・減農薬の米を栽培し、全国の一般家庭に産直販売している。
女性農家を中心としたNPO法人田舎のヒロインズ理事長を務めるほか、里山エナジー株式会社の代表取締役社長、一般社団法人GIAHSライフ阿蘇の理事長などを兼任。日経ウーマンの「ウーマン・オブ・ザ・イヤー」やオーライニッポン「ライフスタイル賞」のほか、2017年には国連の機関(FAO)から「模範農業者賞」を受賞した。農業、農村の価値や魅力について発信を続けている4児の母。
ブログ「o2farm’s blog」

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大津 愛梨
大津 愛梨

慶応大学環境情報学部卒業後、夫と共にミュンヘン工科大学で修士号取得。2003年より夫の郷里の南阿蘇で農業後継者として就農、有機肥料を使った無農薬・減農薬の米を栽培している。女性農家を中心としたNPO法人田舎のヒロインズ理事長、里山エナジー(株)の代表取締役社長、一般社団法人GIAHSライフ阿蘇の理事長などを兼任。農業、農村の価値や魅力について発信を続ける4児の母。

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