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農家さんにじゃがいもの保存について聞きました!
今回じゃがいもの保存について教えていただいたのは、埼玉県久喜市にある「346farm」の代表・滝俊晴(たきとしはる)さん。コロナ禍のテレワークをきっかけに久喜市へ移住後、市民農園を借りて野菜作りの楽しさに目覚め新規就農をされた注目の農家さんです!公式HPでは野菜のほか、自慢の「さつまいものバスクチーズケーキ」や栽培キットなども購入可能。ぜひチェックしてみてくださいね。346farm 滝さん
地元の農業委員と地域の農業を盛り上げる活動をしながら、久喜市や地元の商店と一緒に「メイドイン久喜」の商品開発を行っています。看板商品は、自家栽培のさつまいもで作った「さつまいもバスクチーズケーキ」です!
346farm公式HP:https://346farm.jp/
346farm公式Instagram:https://www.instagram.com/346farm
じゃがいもはいつ収穫するのがベスト?
じゃがいもの収穫時期は、栽培地域や植え付け時期にもよりますが、6月中旬~下旬が一般的です。収穫したいのが新じゃがなのか、完熟じゃがいもなのかによってタイミングは変わってきます。新じゃがの場合は、上の画像のように葉が枯れはじめてきたころが収穫のタイミングです。まだ少し葉が青いうちに収穫することで、みずみずしいじゃがいもが収穫できます。新じゃがは皮も薄くそのまま調理できるのがメリットですが、日持ちしないというデメリットも。
完熟じゃがいもの収穫タイミングは、葉と茎が完全に枯れてから収穫します。葉が枯れるとそれ以上光合成ができないため、実が大きくなることはありません。完熟じゃがいもは保存性が高いので、長くじゃがいもを楽しみたい人におすすめです。
346farm 滝さん
収穫には土が乾いていることも条件なので、収穫前日と当日が晴れている日を選びます。直近で大雨が降る予報が出ていれば、少し早くても雨が降る前に収穫してしまいましょう!
農家さんイチオシのじゃがいもの保存方法
じゃがいもの保存には15度以下の冷暗所での保存が最も適しています。中々消費しきれない場合には、冷凍保存も可能です。じゃがいもは冷暗所で保存する
じゃがいもは15度を超えると芽が出てしまうので、必ず温度が15度以下の場所で保存しましょう。冷蔵庫に入れると低温障害を引き起こしやすく、暗く風通しの良い場所で常温で保存するのが必須。太陽や蛍光灯の光が当たると、ソラニンやチャコニンという有害物質が生成され、じゃがいもが緑色に変色します。食べると下痢や嘔吐(おうと)を引き起こしてしまうため、緑の部分が少なければ切り落とす、大半が緑であれば捨てるなどの対応が必要です。346farm 滝さん
じゃがいもを保存するおすすめの温度は4〜10度前後。一つずつ新聞紙に包んで冷暗所で保存することで長持ちしますよ。
大量保存にはコンテナを使う
じゃがいもを大量に保存したい場合には、コンテナなどを使うのもおすすめ。じゃがいも表面の水分を乾燥させた後、網目のあるバスケットやコンテナに入れて上から新聞紙をかぶせれば保存できます。346farm 滝さん
コンテナはホームセンターで700円程度で売っているので、じゃがいもを大量に保存したい人におすすめです。
食べきれないじゃがいもは冷凍保存
温度や光に気を付ければ数カ月保存できるじゃがいもですが、それでも消費しきれない場合は冷凍保存も可能です。冷凍したじゃがいもは1カ月程度で食べきるようにしましょう。346farm 滝さん
我が家では、食べきれないじゃがいもをカットして冷凍保存しフライドポテトにしたり、コロッケにしてから冷凍したりしています。
じゃがいもは冷蔵保存に向かない?
じゃがいもは冷暗所での常温保存が基本です。やむをえず冷蔵庫に入れる場合は必ず野菜室へ入れ、必ず1週間以内に食べ切るようにしましょう。346farm 滝さん
温度が低過ぎるとじゃがいもの糖の濃度が高くなり、アクリルアミドという有害物質が発生しやすくなります。揚げ物やいため物への使用は避け、煮物にするとおいしく食べられますよ。
じゃがいもを長持ちさせるコツ
じゃがいもを長く保存するためにはコツがあります。ここではじゃがいもが日持ちする日数と、長持ちさせるコツをまとめました!正しい保存方法で、長くじゃがいもを楽しみましょう。じゃがいもはどれくらい長持ちする?
完熟じゃがいもの場合、比較的気温が低い秋冬であれば、低温障害に気を付けながら常温で2〜3カ月程度は保存できます。しかし夏場は発芽や腐敗の心配があるので、常温で保存できるのは約1週間程度。夏場も温度管理と光に注意すれば、数カ月は保存できますよ。じゃがいもをカットして冷凍した場合は、1カ月ほど保存可能です。346farm 滝さん
ご家庭でも光を当てず温度管理をしっかりすれば、数カ月は保存できます。これはあくまで完熟じゃがいもの例ですので、葉や茎が青いうちに収穫した新じゃがは1〜2週間のうちに食べきりましょう。
じゃがいもを長持ちさせるコツ
じゃがいもを保存するときは、きれいで傷のない物を選びましょう。1個ずつ新聞紙で包んで光を当てないようにすると、緑化が防げて長持ちします。また、たくさんのじゃがいもをまとめて保存すると、一つが腐り始めた途端全てがダメになってしまうことも。リスクを最小限に抑えるためにも、複数のグループに分けて保存するのがおすすめです。
346farm 滝さん
じゃがいもは長期保存に向かない野菜なので、まとめ買いはせず必要な量を買うこともポイントです。
じゃがいもを大量消費できるおすすめレシピ
じゃがいもがたくさんあるときに、ぜひ作ってみたいおすすめのレシピをご紹介します。どれも簡単に作れておいしいレシピなので、あっという間にじゃがいもがなくなってしまいますよ!気軽にチャレンジしてみてくださいね。農家さんおすすめ!揚げないポテトフライ
オーブンを使ったヘルシーなポテトフライです。じゃがいもを切ってオーブンに入れるだけで、ホクホクののおいしいポテトフライができますよ。346farm 滝さん
我が家は塩の代わりに、市販のジャーマンポテトの素で味付けをしています。
油で揚げない分手軽で、カリカリのフライドポテトになっておすすめです。
油で揚げない分手軽で、カリカリのフライドポテトになっておすすめです。
材料
- じゃがいも3〜5個
- オリーブオイル大さじ3
- 塩少々
作り方
- じゃがいもは皮をむかずに芽を取り、くし切りにする
- オーブンの天板にクッキングシートを敷いてじゃがいもを並べる
- 200度のオーブンで10分ほど焼いたら1度取り出し、じゃがいもをひっくりかえして再度25分ほど加熱する
- 塩をかけて完成
編集部おすすめ!マッシュポテト
料理の付け合わせにぴったりのマッシュポテトです。野菜をいれてポテトサラダにしたり、チーズをかけて焼いてグラタンにしたり、アレンジもしやすいですよ。ヨーロッパでは主食として食べられているので、ご飯代わりにしてみるのもおすすめ。材料
- じゃがいも3個
- 牛乳50ml
- バター10g
- 塩こしょう少々
作り方
- じゃがいもは皮と芽を取り、やわらかくなるまでゆでる
- ゆでたじゃがいもをマッシャーでなめらかになるまでつぶす
- じゃがいもに牛乳、バター、塩こしょうを混ぜ合わせて完成