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- AGRI PICK 編集部
AGRI PICKの運営・編集スタッフ。農業者や家庭菜園・ガーデニングを楽しむ方に向けて、栽培のコツや便利な農作業グッズなどのお役立ち情報を配信しています。これから農業を始めたい・学びたい方に向けた、栽培の基礎知識や、農業の求人・就農に関する情報も。…続きを読む
日向土(ひゅうがつち)の特徴
日向土とは、宮崎県南部に位置する都城市付近、霧島系火山帯で産出される軽石の一種です。「ボラ石」とも呼ばれ、サボテンなどの多肉植物の栽培や、永田農法に使われます。硬くて砕けにくい
日向土はとても硬いのが特徴です。軽石の多くは、衝撃や圧力が加わると徐々に細かく砕けてしまいますが、日向土は元の形を長い間維持できるので、繰り返し使えます。排水性が高い
とても細かな穴があいている日向土は、乾きやすく排水性が高い土材。根腐れしにくいので、サボテンや多肉植物のような乾いた場所が好きな植物を育てるのに、赤玉土などと混ぜて使われます。保水性・保肥性は低い
水や肥料をためこむ力が弱いのも、日向土の特徴。水はけをよくするためなどに混ぜたいときは、保水性・保肥性が高い土材を一緒に配合して、バランスを取ることが大切です。肥料成分は含まない
日向土には肥料成分が含まれておらず、無菌の状態なので、菌によるカビなどの発生を防げます。ただし、保水性がないので、単体で使われることはほとんどありません。日向土の主な使い道

永田農法に
永田農法とは、堆肥などで有機質に富んだ土壌作りをせず、あえて痩せた土で作物を育てる方法のことです。作物を過酷な状態に追い込むことで、よりおいしさや栄養が増すといわれています。日向土には肥料成分が含まれていないので、赤玉土とともに永田農法でよく用いられます。花壇や畑の土壌改良に
通気性や排水性をアップさせたいときの土壌改良にも、日向土が使えます。粒の一つひとつが均等な大きさなので、根が伸びるスペースを確保するのにも◎鉢植えの土、鉢底石に
観葉植物や多肉植物を鉢に植えるときの土や、鉢底石としても重宝する日向土。硬さがあるので、鉢の中で土の重みが加わっても砕けにくく、長持ちしますよ。日向土がよく使われるのは、多肉植物、蘭、万年青、観葉植物、盆栽などです。水耕栽培に
バーミキュライトやハイドロボールのように、水耕栽培の培地にも使うことができます。培地とは、固定して根を支えるための土台なので、肥料成分は必要ありません。日向土単体で大丈夫です。サイズ別!おすすめの日向土
1~3mmサイズの細粒から鉢底石向きの大粒までサイズはさまざま。目的に合わせて選びましょう。小さめの鉢植えに|細粒(1~3mm)
ガーデニングなど幅広い用途に|小粒(3~6mm)
土壌改良に|中粒(6~12mm)
鉢底石に|大粒(12~25mm)
日向土はほかの土材で代用できる?
日向土は商品数が少なく、お店では取り扱われていないことも。赤玉土や鹿沼土など、似ているほかの土材で代用したくなりますが、たとえば赤玉土の場合、日向土よりやわらかくて砕けやすいです。また、日向土ほどの排水性はなく、その分保水性に優れています。詳しくは以下の記事を参考にしてくださいね。




















