ブナシメジ栽培キットで育ててみた!栽培方法はとっても簡単
栽培キットを購入
しいたけは何度か育てた私ですが、ブナシメジは初めて。ということで、以前もしいたけ菌床などを購入した森産業さんの栽培キット「ブナシメジ農園」を選びました。ほかのきのこも育てるため、3つセットを購入。好きなきのこを選べて一つ1,100円程度とお得です。ブナシメジだけ育てるなら、こちらでOKです。
早速到着、わくわく開封
注文の翌々日、早速きのこの菌床が届きました。ブナシメジと合わせて、なめこ、エリンギにもチャレンジしたため、3つ入っています。ちなみにこのときは11月の中旬。気温は15℃前後でした。ブナシメジ栽培キットの内容は、菌床、赤玉土、栽培袋、説明書の4つ。菌床はおがくずなどにブナシメジの菌を繁殖させたもので、原木より短期間で安定して育てることができます。スーパーなどに売っている多くのきのこはこの菌床栽培です。
水や土をセットして栽培スタート!
届いたらすぐに、芽を出すための作業。まずは栽培ブロックの袋を切り開きます。すると、中にはふわふわした白い菌がびっしり。よく育った菌床のようで期待!
でも、この表面の菌は、おがくずに水を染み込ませるじゃまになるので掻き取ります。
そしておがくずの面が見えるようになったら水を注ぎ、染み込ませます。水道水でOK。30分後、残っている水を捨てたら浸水作業が終了。水に浸ける前より少し栽培ブロックが重くなっています。
あとは仕上げ。付属の赤玉土に水を入れて湿らせ、先程削った面の上に、1~2cmの厚さになるように置いていきます。
栽培用の袋に入れて準備完了。表面の土が乾いてきて白っぽくなったら、水で湿らせます。大体1~2日1度霧吹きで水をやっていました。
芽は出たんだけど…
さて、わくわくしながら2週間。変化が無いなーと思っていたのですが、よ~~く見ると小さな丸い玉が。あれ?と思ってみてみると、ビニールに接している外側に小さな芽がたくさん!これはいっぱい収穫できるのでは!と期待したのですが…。この後暖かい日が続いたためかそれ以上育たず、いつの間にか出ていたはずの芽も見えなくなってしまったのでした。その後も一度芽が出たものの育たず。より涼しいところに置き場所を変えることにしました。
3度目の正直なるか?
そして届いてから40日程経った日、また芽が出てきます。ちょっときのこらしさがでてきた!
芽を発見してから3日後、傘部分が黒っぽくなってきて、きのこっぽい姿に。このまま育ってほしい!5日後、だいぶシメジらしくなってきました。
ちなみに横面はシメジの芽でいっぱい。横から育てたらすごいことになりそうですね。
そして芽を発見してから7日目、一気に大きく。かなりしっかりした様子です。
いよいよ収穫
立派に育ったので、収穫。剪定ばさみでパチパチと収穫していくのはなんだか病みつきになりそう。ちなみにこのブナシメジ、まだまだ大きくなります。収穫後、1週間ほど出掛けて帰ってきたら、また生えており、しいたけサイズのブナシメジになっていました。
自家製シメジのお味はいかに?
自家製ブナシメジ、食べてみましょう。普通サイズを鍋で、大きなサイズをエリンギと一緒にアヒージョ風にしていってみました。肝心のお味は…スーパーのシメジより、風味が濃い!そして歯ごたえがなんだかコリコリ!いつものシメジとは別物?といいたくなるくらい。自家栽培、すごい。
栽培の基礎知識|栽培時期や期間
さて、やってみたくなってきた人のために、ブナシメジ栽培の基礎知識を書いておきますね。シメジ=ブナシメジ?意外に知らないシメジの種類
シメジはとても身近なキノコですが、実は種類がたくさんあり、呼び名も混乱しています。同じシメジと思っていたら、実はほかのシメジについて話していたなんてこともあるかもしれません。ホンシメジ
まず「香り松茸、味しめじ」と有名なのはホンシメジ(シメジ科シメジ属)。天然物は現在ではマツタケ並みに貴重で、めったに市場に出回らないとか。ハタケシメジ
ホンシメジと近い仲間。和食などによく使われます。シメジの仲間ですが、きちんと「ハタケシメジ」として売られ、混同されることは少ないです。ヒラタケ
そして、かつてシメジとして売られていたのがヒラタケ(ヒラタケ科ヒラタケ属)。シメジの姿に似るように株立ちさせて栽培されたものがシメジとして売られていましたが、現在では自然の姿に近いものがヒラタケとして売られています。ブナシメジ
くせがなくさまざまな料理に合うことでメジャーになり、ヒラタケに変わってシメジの座を獲得したのがブナシメジ(シメジ科シロタモギタケ属)。昔はホンシメジの名前で売られていたことも。色が白いホワイトブナシメジもよく売られています。栽培に向く時期・温度・湿度
ブナシメジが自然に育つピークは10~11月。菌床栽培の場合も、秋~初春の涼しい時期があっています。芽を出すためには、10~15℃を確保でき、夜間の温度が10℃以下の環境が好ましいとされています。最適なのは15℃。芽を出す時には湿度95〜100%が適正です。栽培に必要な期間
栽培キットを使う場合、開始から通常2~3週間で芽が出て、芽が出てからは1週間程度で収穫できるとあります。ただし、適正な条件がそろわないと発芽せず、キットを育てた人の中には3カ月かかった人や、半年掛かったという人も。参考
・森産業 『きのこ栽培塾』・農文協『キノコ栽培全科』