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ブナシメジ、おうちで育ててみたら…3度目の正直で収穫成功!キットで簡単きのこの栽培方法


ブナシメジ栽培キットで簡単自宅なめこ栽培の方法とは?おがくず菌床の購入から育成、収穫までをレポートします。意外と知らないシメジの種類や、栽培に向いた時期や温度、湿度などの基礎知識も。

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murasaki

DIYなどのものつくりや植物系のガジェットが好き。 屋上で菜園をしたり、自作器具で水耕栽培をしたりしています。…続きを読む

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ブナシメジ

撮影:murasaki
「おうちできのこを育ててみよう!」と思って調べると、ほとんどがしいたけ栽培。もちろんしいたけ栽培もいいけれど、ちょっと違うきのこも育てたい…そんな人はブナシメジを育ててみるのはいかがでしょうか?実際に育てたレポート、そして栽培基礎知識などをお伝えする、きのこ栽培シリーズ第4弾です。


ブナシメジ栽培キットで育ててみた!栽培方法はとっても簡単

ブナシメジ栽培キット
撮影:murasaki

栽培キットを購入

しいたけは何度か育てた私ですが、ブナシメジは初めて。ということで、以前もしいたけ菌床などを購入した森産業さんの栽培キット「ブナシメジ農園」を選びました。ほかのきのこも育てるため、3つセットを購入。好きなきのこを選べて一つ1,100円程度とお得です。

きのこ栽培キット きのこ農園3個チョイス

しいたけ、なめこ、えりんぎ、ぶなしめじ、えのき、ひらたけから好きなきのこ菌床を3つ選べるセット。

ブナシメジだけ育てるなら、こちらでOKです。

ブナシメジ栽培キット もりのぶなしめじ農園

ブナシメジを育てられる栽培キット。

早速到着、わくわく開封

菌床
撮影:murasaki
注文の翌々日、早速きのこの菌床が届きました。ブナシメジと合わせて、なめこ、エリンギにもチャレンジしたため、3つ入っています。ちなみにこのときは11月の中旬。気温は15℃前後でした。

ブナシメジ栽培キット
撮影:murasaki
ブナシメジ栽培キットの内容は、菌床、赤玉土、栽培袋、説明書の4つ。菌床はおがくずなどにブナシメジの菌を繁殖させたもので、原木より短期間で安定して育てることができます。スーパーなどに売っている多くのきのこはこの菌床栽培です。

水や土をセットして栽培スタート!

栽培ブロックの袋をカットする様子
撮影:murasaki
届いたらすぐに、芽を出すための作業。まずは栽培ブロックの袋を切り開きます。

菌床の様子
撮影:murasaki
すると、中にはふわふわした白い菌がびっしり。よく育った菌床のようで期待!

表面の菌を掻き取る様子
撮影:murasaki
でも、この表面の菌は、おがくずに水を染み込ませるじゃまになるので掻き取ります。

おがくずに水を染みこませる様子
撮影:murasaki
そしておがくずの面が見えるようになったら水を注ぎ、染み込ませます。水道水でOK。30分後、残っている水を捨てたら浸水作業が終了。水に浸ける前より少し栽培ブロックが重くなっています。

赤玉土を水で湿らせる様子
撮影:murasaki
あとは仕上げ。付属の赤玉土に水を入れて湿らせ、先程削った面の上に、1~2cmの厚さになるように置いていきます。

栽培用の袋に入れたあと
撮影:murasaki
栽培用の袋に入れて準備完了。表面の土が乾いてきて白っぽくなったら、水で湿らせます。大体1~2日1度霧吹きで水をやっていました。

芽は出たんだけど…

2週間後の様子
撮影:murasaki
さて、わくわくしながら2週間。変化が無いなーと思っていたのですが、よ~~く見ると小さな丸い玉が。あれ?と思ってみてみると、ビニールに接している外側に小さな芽がたくさん!これはいっぱい収穫できるのでは!と期待したのですが…。
この後暖かい日が続いたためかそれ以上育たず、いつの間にか出ていたはずの芽も見えなくなってしまったのでした。その後も一度芽が出たものの育たず。より涼しいところに置き場所を変えることにしました。

3度目の正直なるか?

40日後
撮影:murasaki
そして届いてから40日程経った日、また芽が出てきます。

ちょっときのこらしさがでてきた!

3日後きのこの面影出てきた様子
撮影:murasaki
芽を発見してから3日後、傘部分が黒っぽくなってきて、きのこっぽい姿に。このまま育ってほしい!

5日後
撮影:murasaki
5日後、だいぶシメジらしくなってきました。

側面の様子
撮影:murasaki
ちなみに横面はシメジの芽でいっぱい。横から育てたらすごいことになりそうですね。

7日目の様子
撮影:murasaki
そして芽を発見してから7日目、一気に大きく。かなりしっかりした様子です。

いよいよ収穫

収穫
撮影:murasaki
立派に育ったので、収穫。剪定ばさみでパチパチと収穫していくのはなんだか病みつきになりそう。ちなみにこのブナシメジ、まだまだ大きくなります。

収穫後1週間
撮影:murasaki
収穫後、1週間ほど出掛けて帰ってきたら、また生えており、しいたけサイズのブナシメジになっていました。

自家製シメジのお味はいかに?

アヒージョ風
撮影:murasaki
自家製ブナシメジ、食べてみましょう。普通サイズを鍋で、大きなサイズをエリンギと一緒にアヒージョ風にしていってみました。

肝心のお味は…スーパーのシメジより、風味が濃い!そして歯ごたえがなんだかコリコリ!いつものシメジとは別物?といいたくなるくらい。自家栽培、すごい。

栽培の基礎知識|栽培時期や期間

さて、やってみたくなってきた人のために、ブナシメジ栽培の基礎知識を書いておきますね。

シメジ=ブナシメジ?意外に知らないシメジの種類

シメジはとても身近なキノコですが、実は種類がたくさんあり、呼び名も混乱しています。同じシメジと思っていたら、実はほかのシメジについて話していたなんてこともあるかもしれません。

ホンシメジ

ホンシメジ
出典:wikipedia
まず「香り松茸、味しめじ」と有名なのはホンシメジ(シメジ科シメジ属)。天然物は現在ではマツタケ並みに貴重で、めったに市場に出回らないとか。

ハタケシメジ

ハタケシメジ
出典:wikipedia
ホンシメジと近い仲間。和食などによく使われます。シメジの仲間ですが、きちんと「ハタケシメジ」として売られ、混同されることは少ないです。

ヒラタケ

ヒラタケ
出典:wikipedia
そして、かつてシメジとして売られていたのがヒラタケ(ヒラタケ科ヒラタケ属)。シメジの姿に似るように株立ちさせて栽培されたものがシメジとして売られていましたが、現在では自然の姿に近いものがヒラタケとして売られています。

ブナシメジ

ブナシメジ
出典:wikipedia
くせがなくさまざまな料理に合うことでメジャーになり、ヒラタケに変わってシメジの座を獲得したのがブナシメジ(シメジ科シロタモギタケ属)。昔はホンシメジの名前で売られていたことも。色が白いホワイトブナシメジもよく売られています。

栽培に向く時期・温度・湿度

ブナシメジが自然に育つピークは10~11月。菌床栽培の場合も、秋~初春の涼しい時期があっています。芽を出すためには、10~15℃を確保でき、夜間の温度が10℃以下の環境が好ましいとされています。最適なのは15℃。芽を出す時には湿度95〜100%が適正です。

栽培に必要な期間

栽培キットを使う場合、開始から通常2~3週間で芽が出て、芽が出てからは1週間程度で収穫できるとあります。ただし、適正な条件がそろわないと発芽せず、キットを育てた人の中には3カ月かかった人や、半年掛かったという人も。

参考

・森産業 『きのこ栽培塾』

・農文協『キノコ栽培全科』

ブナシメジを育てて、楽しいとおいしいの一石二鳥を!

まだかなまだかな~と芽が出るのを待つのは楽しく、また出てからは毎日ぐんぐん成長して驚きます!まるで小学生時代に朝顔の観察日記を付けたときのような驚きと楽しさが味わえました。もちろん収穫の喜びも。これを読んで興味を持ったあなた。ぜひ栽培にチャレンジしてみてください。

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