なめこ栽培キットで育ててみた!栽培方法はとっても簡単
栽培キットを購入
森産業さんの栽培キット「なめこ農園」を購入。ほかのきのこも育てるため、3つセットをえらびました。好きなきのこを選べて一つ1,100円程度とお得。なめこだけ育てるなら、こちらでOKです。
到着
注文の翌々日、早速きのこの菌床が届きました。なめことあわせて、ブナシメジ、エリンギにもチャレンジしたため、3つ入っています。なめこ栽培キットの内容は、菌床、赤玉土、栽培袋、説明書の4つ。菌床はおがくずなどになめこの菌を繁殖させたもので、原木より短期間で安定して育てることができます。
水や土をセットして栽培スタート!
届いたら、芽を出すための作業をします。まずは栽培ブロックの袋を切り開きます。中のブロックはなめこの菌でいっぱい。特に表面は白く覆われています。水が染み込むように、この上の膜をかき取ります。
そこに水を注ぎ、30分置いて十分に染み込ませます。水道水でOK。30分後、残っている水を捨てます。水に浸ける前より少し栽培ブロックが重くなっています。
付属の赤玉土に水を入れて湿らせ、先程削った面を1~2cmの厚さに覆います。
栽培用の袋に入れて準備完了。表面の土が乾いてきたら霧吹きで湿らせます。
なかなか芽が出ない…
さて、毎日様子を見て湿らせていましたが、なかなか芽が出ません…。通常2~4週間で芽が出てくるとされていますが、1カ月近く経っても変化なし。しいたけやエリンギはあっという間に育ったので不安になってきます。何か失敗してしまった?やっと芽が!
が、セットして34日後、赤玉土の間から頭を出しているものが。待ち望んだなめこの芽が出てきました。ぐんぐん成長
芽が出ると、そこからの成長が早いのがきのこの特徴。翌日には数が増え…その翌日にはもう収穫できるほどの大きさに。
こんなに大きくなりました。奥の方からはさらに新しいなめこも頭を出しています。
いよいよ収穫
いよいよ収穫!ナイフで根本から切り取っていきます。まだ芽は残っているため、引き続き収穫できそう。今回の収穫では、大体1パック分くらいのなめこが採れました。赤玉土がくっついてしまっているので洗い流します。水に入れてやると、ほとんどの赤玉土は沈んでいくので簡単に取り除けます。ちなみになめこのぬるぬるには栄養が含まれるのであまり洗い過ぎない方がいいそうです。
自家製なめこのお味は?
自家製なめこ、気になるお味はどうなのでしょうか…?採れたなめこを早速食べてみました。味は市販のなめことほとんど変わりないですが、少し土っぽい感じ。新鮮なせいか、食感は普段食べているなめこよりシャキシャキとして食べ応えある感じ。おいしかったです。栽培の基礎知識|栽培時期や期間
さて、やってみたくなってきた人のために、なめこ栽培の基礎知識を書いておきますね。原木栽培と菌床栽培って何が違うの?
原木栽培では伐採した木などに直接なめこ菌を繁殖させます。一方、菌床栽培では木を細かくしておがくずにし、そこに栄養となる糠などを混ぜたものになめこ菌を繁殖させます。菌床栽培は菌の育つスピードが速く、かつ安定して栽培できます。一方で原木栽培のなめこはより風味が良いという利点があります。栽培に向く時期・温度
なめこが自然に育つピークは10~11月。菌床栽培の場合も、秋~初春の涼しい時期があっています。芽を出すためには、10~15℃を確保でき、夜間の温度が10℃以下の環境が好ましいとされています。栽培に必要な期間
栽培キットを使う場合、開始から通常2~4週間で芽が出て、芽が出てからは1週間程度で収穫できるとあります。ただし、適正な条件が揃わないと発芽せず、キットを育てた人の中には3カ月かかった人や、半年かかったという人も。適した場所
直射日光が当たらない、涼しい場所が栽培に向いています。また、湿度は85%以上が好ましいため、乾燥しにくい場所に置きましょう。参考
・森産業 『きのこ栽培塾』・農山漁村文化協会『キノコ栽培全科』