目次
自宅でできるしいたけ栽培
しいたけ栽培の基礎知識や育て方から、実際に栽培キットで育ててみた様子をレポート!よくある失敗や対処法も。
しいたけ栽培の方法は2種類
しいたけ栽培には大きく分けて2つの方法があります。自然に近い状態で育てる原木栽培、そして安定して育てられる菌床栽培です。原木栽培
菌床栽培
しいたけ栽培の基礎知識|季節は?期間は?育てる場所は?
栽培に必要な期間はどのくらい?
しいたけ栽培に必要な期間は、原木では2~6年、菌床栽培では5~12カ月です。ただし、大部分は菌糸を繁殖させる期間。菌糸が繁殖した後の原木や菌床を使えば、きのこの発生自体は5~10日程度しか掛かりません。しいたけ栽培に向く季節・時期は?
しいたけ栽培に重要なのは温度。春、秋、冬が栽培可能な時期です。特に昼は暖かく夜は寒い秋や春先が適しています。30℃以上になると菌が弱るため、夏は難しく、行う場合には空調が必要です。栽培に適した温度は?
しいたけは8~25℃で栽培できます。ただし、低温度が続くと弱るため、冬でも4~5時間は20℃以上になるように。また、発芽するためには夜との温度差が10℃以上あると良いとされています。どんな場所が適しているの?
家庭用しいたけ栽培キットいろいろ
定番
今回使用した森のきのこ倶楽部のしいたけ栽培キット。しいたけ栽培の定番のキットです。筆者も数回使っていますが、説明書に従ってちゃんと育てた場合失敗したことはありません。栽培容器が付いているものと付いていないものがあるので注意。・ブロックサイズ:約縦17×直径13cm
・ブロック重量:約1.5kg
椎茸の見た目が大好きで椎茸グッズを探していたらこちらを見つけました!冬ごろに買ったレビューになります。
育て方も簡単でした。ちゃんと説明書があるのでわかりやすいです。その後はあっという間にポコポコ育ちました。みんな同じようなタイミングで傘が開き始めます。2日に分けて2回の収穫で50個程あったような気がします。これだけで充分満足です。オーブンに入れて塩をかけて食べたのが水々しくて一番好きでした。
2回目はよく分からずにやりましたがそれでも4個出来ました。数が少ないせいか最初よりも大きいのが取れました。
出典: Amazon
たくさんとれる
3種類選べるきのこ栽培キット。収穫重視ならこちらです。しいたけの栽培セット3つで購入しました。
家の中で手軽に育てられるのが良い!
成長が早いので、見ていても楽しい!
採りたてをシンプルに焼くだけで、みずみずしくて感動するほどおいしかった~!
最初は分からずにたくさん生えてきたチビしいたけをそのままにしていてうまく出来なかった。そこで、間引いてみると立派なしいたけになった~♪楽しいっ♪今度は他のきのこにもチャレンジしたいです。
出典: 楽天市場
かわいい
簡単に育てられるしいたけキットはちょっと変わったプレゼントとしても。こちらのキットはかわいい窓からしいたけの成長が見られる栽培袋付き。おしゃれにしいたけを育てられます。小ぶりで机の上などにも置きやすいのもうれしいです。・ブロック重量:約650g
しいたけ栽培ができます。
特に特別な手入れなども必要なく、乾燥だけ気にしていたらとても立派なしいたけに育ちました。
説明や成功・失敗事例などがちょっと少なく、自分のしいたけが平均とくらべてどのくらいの育ち具合なのかちょっと不安になることがあったので、初心者に対するフォロー周りがもっとあったらよりすばらしいなと思いました。
出典: Amazon
原木
庭があるなら原木栽培に挑戦するのはいかがでしょうか?既に菌の打ち込み、繁殖がされており、すぐにきのこを発生させることができます。原木栽培の魅力は量と風味!少々の栽培では物足りないという方に。菌床栽培の方法
菌床栽培しいたけの育て方
Step1. 菌床を取り出して水洗いします。Step2. 栽培容器や袋に入れ、湿度が高い状態にセットします。
Step3. 1日1回霧吹きで軽く湿らせます。5日~2周間ほどでしいたけの芽が出てきます。
Step4. 傘が開いてきたら収穫します。
Step5. 乾かない程度に保湿しながら、2~3週間休養させます。
Step6. 水につけて8~15時間置きます。
Step7. 再び栽培容器にセットし、1回目と同じように収穫します。2~4回繰り返し収穫できます。
6日で収穫!きのこ栽培キットで育ててみた
菌床栽培キットを使い、実際に育てた様子をレポートします。使ったのは森のきのこ倶楽部さんのしいたけ栽培キットです。栽培記録
到着・開封!
注文した翌日には到着!ちなみに森のきのこ倶楽部さんは、確実に受け取れるよう、発送連絡のメールで宅配便の受け取り時間変更用の情報も記載してくれています。なぜなら菌床は生きており、できるだけ早くセットしなければいけないから。というわけでさっそく開封!セット
さっそくセットしていきます。ケースに入れたら、表面に霧吹きで水を吹きかけて終わり!10分も掛かりません。霧吹きがない場合はコップの水を掛けるだけでもいいそうです。
栽培場所は直射日光の当たらない場所で。きのこというと暗い場所に映えるイメージがありますが、しいたけは暗くする必要はありません。昼間は20~23℃、夜は18℃以下になるのが理想だそう。今回の場所は暑いときには30℃以上になる場所でしいたけには暑いかも。大丈夫かな…。
2日目
3日目
4日目
5日目
6日目
収穫
それでは楽しい収穫の時間です!キット2回目
菌床を2~3週間休養させるとまた育てることができるそう。現在休養中。2回目にもチャレンジしたいと思います。保存
ほかのきのこにも挑戦中!
しいたけ栽培に味を占め、ほかのきのこも育ててみることにしました。第2弾はエリンギ。栽培の様子はこちら。
よくある失敗と栽培のコツ
白いカビのようなものが見える
よくある失敗として「白いカビのようなものが容器やしいたけに付いた」というものがあります。この場合、多くはカビではなくしいたけの胞子であることが多いです。しいたけの収穫が遅くなると傘が開き、ひだから白い胞子が出ます。適切な時期に収穫することで防げます。青いカビのようなものが見える
青カビが生えてしまう原因は、湿度が高過ぎる、温度が高過ぎる、そして栄養となりやすいものがある、です。しいたけに適切な湿度は80~90%。湿度が90%以上になるとカビが生えやすくなります。特に収穫した後の石突の残り、潰れたしいたけの芽などは他の菌に対する防御力が低く、そこからカビが生える原因となります。取り除きましょう。カビが生えてしまったら早めに水で洗い流します。または得たら同じようにし、数回繰り返します。ただ、一度出たカビを完全に取り除くのは難しいため、まずはカビを生やさないように温度、湿度に気を付けて。
小さいしいたけしか育たない
たくさんのしいたけが一度に重なってできると一つひとつが小さくなります。小さくて弱いしいたけを間引きし、一本一本に十分な広さと栄養が行き届くようにしましょう。また、温度が高いと成長が早くなる分早い時点で傘が開いてしまい、小さいものが多くなります。原木栽培の方法
原木しいたけの育て方
山に土地がある人や、風味にこだわりたい人は原木栽培に挑戦するのもいいでしょう。筆者は数回挑戦しましたが未だ成功しておりません…。Step1. 原木を用意します。クヌギなどの広葉樹を伐採して乾燥させたものを使います。
Step2. 種菌を用意します。駒状のものが定番です。
Step3. 原木に種菌を接種させます。原木に穴を開け、駒を埋め込みます。
Step4. 風が通るように木を組みます。組み方は井げた型や鳥居形などさまざま。乾燥しないよう散水したり、ひっくり返したりします。
Step5. 十分に菌糸が回ったら、浸水させます。
Step6. しいたけが発生するので、適時収穫します。
Step7. 4年程度収穫することができます。
原木栽培におすすめのグッズ
マキタ 椎茸栽培用ドリル DD2020
たくさんの原木に接種させるなら、しいたけドリルという専用品があります。種菌の駒に適した深さで次々に穴を開けられます。効率的なしいたけ栽培に。しいたけビット
しいたけドリルを購入するほどではないけど、原木への接種をしたいという人には、しいたけビットが便利です。一般の電動ドリルに取り付けることで、しいたけドリルとして使えるようになります。・適正回転数:2400回転/分以下
・適用機種:インパクトドライバー、電気ドリル
参考書籍
きのこ栽培の際に私が参考にしている本です。しいたけを始めとして多くの種類のきのこ栽培について解説されています。適切な温度や日数など、定量的に書かれており、趣味からプロのきのこ栽培まで使える本。今回も参考にしました。・編:小出博志
・出版社 : 農山漁村文化協会
きのこ栽培全般について詳しく解説されている。
市販に出回っているキノコについてはすべて網羅されており、きのこ栽培をはじめるものは必読であるとおもう。
種菌業者などの記載もあるので、実際に行動するときにも連絡がとりやすくてたすかる。
出典: Amazon
結論。しいたけ栽培は超おすすめ!
しいたけがにょきにょき生えてくる、タイムラプス動画も作ったのでこちらもぜひ見てみてくださいね!