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バードフィーダーの魅力
バードフィーダーの魅力は、なんといっても自宅で手軽にバードウォッチングができるところです。山や森へ行くことなく、部屋の中から集まってきた鳥たちを間近で観察できます。都会でも集まってくる鳥は多く、メジロ、シジュウカラ、ツグミ、ジョウビタキ、オナガなど、日本全国に生息している野鳥や、越冬のために日本にやってくる野鳥を観察できますよ。鳥の種類によって好みの餌が違うため、好きな鳥が集まってくるように試行錯誤するのも楽しいでしょう。また、自然界で餌を見つけるのが難しくなる冬には、人が与える餌で鳥たちの生活を手助けできます。餌が無くならないよう補給し続ければ「餌がある場所」と学習してくれるので、鳥が集まりやすくなりますよ。バードフィーダーの選び方
さまざまな小鳥が集まってくるバードフィーダーを選ぶために、チェックしておきたいポイントをご紹介します。「設置方法」「形」「素材」「大きさ」の4点に注目して、自分好みのアイテムを選んでみてくださいね。設置するタイプを確認
バードフィーダーには「置き型タイプ」と「吊り下げタイプ」、2種類の設置方法があります。バードフィーダーを置きたい場所の広さや状況に合わせて、最適な方を選びましょう。置き型タイプ
置き型タイプはサイズが大きめで、安定感の高いアイテムが多いのが特徴です。広い庭など、設置スペースが確保できる場所におすすめ。餌を置けるスペースや鳥が止まれる場所が広く、果物やシード類など、さまざまな種類の餌をあげられて、鳥も集まって来やすいでしょう。吊り下げタイプ
吊り下げタイプは、木の枝や物干し竿に引っかけて使えます。設置スペースがあまり確保できない、ベランダにも取り付け可能。軒下など屋根のある場所に吊るしておけば、雨宿りのスペースとして使ってもらえることも。強風時には取り外すなど、落下防止の工夫が必要です。形状を確認
バードフィーダーには大きく2種類の形状があります。「ハウス型」と「筒型」で置ける餌や鳥の集まり方に違いがありますので、それぞれ特徴をチェックしておきましょう。ハウス型
ハウス型は最もポピュラーな形で、鳥が止まれる足場と、日差しと雨から餌を守れる屋根が付いています。雨が降ったときに水が溜まりにくい、水抜き穴があるタイプがおすすめ。少し構造が複雑ですが、屋根部分が取り外せるなど、餌の交換がしやすいアイテムもありますよ。筒型
筒型はスリムな見た目がスタイリッシュで、細かいシード系の餌を入れるのに適しています。筒の中に餌を入れれば、給餌口から鳥が食べた分だけ新しい餌が落ちてくる仕組み。雨で餌が濡れることもないため、バードフィーダーを出したままにできるのも便利です。素材を確認
バードフィーダーは素材によって、使い勝手や見た目が大きく変わります。よく使われる「木製」「金属製」「プラスチック製」について解説しますので、しっかりチェックしましょう。木製
木製は素朴な風合いと種類の豊富さが魅力で、比較的低価格で購入できる素材です。衛生的に使用するための消毒がしにくいこともあり、基本的にはワンシーズンで処分します。まずはお試しでバードフィーダーを使ってみたいと考えている人におすすめですよ。金属製
金属製には、錆びにくいステンレスや、アンティーク風デザインのアイアンを使ったアイテムなどがあります。どちらも値段は高めですが、ステンレス製は消毒などの手入れがしやすく、耐久性も抜群で長持ち。アイアン製は錆止めスプレーをすれば長く使えるでしょう。プラスチック製
プラスチック製は軽くて扱いやすく、値段もリーズナブルなのが特徴。消毒や洗浄もしやすく、使い勝手は抜群です。デザインも豊富で、さまざまな形状の物から選べますよ。一方、軽くて風で飛ばされやすいので、設置場所や風の強い日には注意が必要です。大きさも重要!
バードフィーダーを選ぶときは、大きさもしっかり考慮して選びましょう。野鳥が訪れる数や、餌を食べる量によってサイズ決めます。サイズが大き過ぎると餌を食べきれずに腐らせてしまったり、カラスを呼んでしまったりすることも。初めてのバードフィーダーでサイズ選びが難しいときは、小さめの物を選ぶのがおすすめです。おすすめのバードフィーダー15選
ここからは、おすすめのバードフィーダーを15選ご紹介します。デザイン性に優れている物から使い勝手のいい物まで、さまざまな種類のアイテムを厳選しました。ぜひ好みや用途にぴったりの商品を選んでみてくださいね。1. 庭になじむシンプルな木製
クオリス 野鳥の餌台 NO.4
素朴でシンプルな木製タイプで、屋根部分をあけて餌の補充ができます。側面に透明なプラスチック板が付いており、雨が降っても餌が濡れにくい仕組みなのがうれしいポイント。
設置タイプ | 置き型、吊り下げタイプ |
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形状 | ハウス型 |
素材 | 木製 |
サイズ | 185×165×190mm |
重さ | 665g |
容量 | - |
2. たっぷり餌が入って使い勝手抜群
PetsN'all バードフィーダー
通気性のいい透明なプラスチックの中に、約1kgのたくさんのシード類を補充できるアイテム。六角形の屋根で日差しや雨から餌や小鳥を守ります。
設置タイプ | 吊り下げタイプ |
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形状 | ハウス型 |
素材 | プラスチック製 |
サイズ | 210×180×230mm |
重さ | 300g |
容量 | 約1kg |
3. おしゃれなアイアン製
コベントガーデン ポールバードフィーダー GZ-38
小鳥が乗っかった貝殻のお皿がおしゃれ。アンティークな雰囲気で、ガーデン装飾にもぴったり。庭の地面や植木鉢に突き刺すタイプで、省スペースで使用できます。
設置タイプ | ポール型 |
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形状 | 皿型 |
素材 | アイアン製 |
サイズ | 120×130×950mm |
重さ | 餌皿770g、支柱390g |
容量 | - |
4. アンティークな色合いでデザイン性が高い
バードフィーダー 81244
錆びのような色合いでアンティークな雰囲気たっぷりのアイテム。広めのお皿でフルーツなど、大きめの餌も置きやすいでしょう。アイアンの小鳥が乗っているのもかわいらしいですよ。
設置タイプ | 置き型 |
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形状 | 皿型 |
素材 | アイアン製 |
サイズ | 300×850mm |
重さ | 1,100g |
容量 | - |
5. シンプルなつくりでお手頃価格
クオリス 野鳥の餌台 NO.5
屋根付きで日差しや雨水が遮れる、シンプルなバードフィーダー。吊り下げ部分はワイヤー製で、しっかりとしたつくりです。自分で色を付けてカスタマイズも可能ですよ。
設置タイプ | 吊り下げタイプ |
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形状 | ハウス型 |
素材 | 木製 |
サイズ | 150×130×145mm |
重さ | 235g |
容量 | - |
6. 木目の美しいデザイン
焼杉 バードフィーダー
国産の焼杉板を使い、自然な風合いが魅力的なアイテムです。餌台の側面が大きくあいているので、餌の補充や掃除がしやすいですよ。木目が美しく浮き上がっており、ガーデニング装飾にもぴったり。
設置タイプ | 吊り下げタイプ |
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形状 | ハウス型 |
素材 | 木製 |
サイズ | 140×185×235mm |
重さ | - |
容量 | - |
7. 海外風デザインがかわいい
DecoPak バードフィーダー HB-6005
メルヘンチックな一軒家をモチーフにしたバードフィーダー。ドアや軒先の植木鉢、犬など、細かい部分まで精巧に作られています。屋根の片側が開く仕組みなので、餌の交換や掃除がしやすいでしょう。
設置タイプ | 吊り下げタイプ |
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形状 | ハウス型 |
素材 | 木製 |
サイズ | 180×240×180mm |
重さ | - |
容量 | - |
8. 小ぶりなサイズが扱いやすい
バードフィーダー 86430
アイアン製の丈夫なつくりで、お皿に果物やシード類を入れられるアイテム。アンティーク風なデザインがおしゃれで、高さが29cmと大き過ぎないので置く場所にも困りません。
設置タイプ | 置き型タイプ |
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形状 | 皿型 |
素材 | アイアン製 |
サイズ | 160×290×160mm |
重さ | 300g |
容量 | - |
9. 果物が入るスタイリッシュな筒型
クオリス 野鳥の餌台 No.6
雨や日差しをよけられるの傘付き。コイルのようにアイアンが巻かれたデザインはシンプルで、庭やベランダによくなじむでしょう。中には果物やファットボールなどが入れられます。
設置タイプ | 吊り下げタイプ |
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形状 | 筒型 |
素材 | アイアン製 |
サイズ | 80×80×280mm |
重さ | 170g |
容量 | - |
10. 耐久性に優れた筒型で、ほかの動物に餌を取られにくい
Supa ステンレススチール バードフィーダー
ステンレス製で錆びにくく丈夫なバードフィーダーです。リスなどほかの動物に餌が食べられないよう、小鳥だけが餌をついばめるような仕組みになっています。
設置タイプ | 吊り下げタイプ |
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形状 | 筒型 |
素材 | ステンレス製 |
サイズ | - |
重さ | - |
容量 | 約350g(ピーナッツの場合) |
11. いつも新鮮な餌が食べられる
plastia バードフィーダー
中欧チェコのブランドで、シンプルながらおしゃれなデザイン。プラスチック製なので掃除や消毒が容易で、扱いやすいですよ。鳥が食べた分、新しい餌が下に落ちてくる仕組み。
設置タイプ | 吊り下げタイプ |
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形状 | ハウス型 |
素材 | プラスチック製 |
サイズ | 280×170mm |
重さ | - |
容量 | - |
12. 家の窓から間近で観察できる
Sanwer バードフィーダー
吸盤を使って窓に貼り付けられるバードフィーダーです。品質のよいプラスチックを使用しており、経年劣化が少なく耐久性にも優れています。鳥のすぐ近くでじっくり野鳥観察できますよ。
設置タイプ | 貼り付けタイプ |
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形状 | 皿型 |
素材 | プラスチック製 |
サイズ | 160×120×150mm |
重さ | - |
容量 | - |
13. 四つの給餌口で鳥をたくさん呼べる
Emoi バードフィーダー
筒の中にたっぷりシード類を入れておけるアイテムです。給餌口が四つ付いているので、鳥同士の喧嘩が起こりにくいですよ。プラスチックは耐久性が高い素材を使っており、長く使えます。
設置タイプ | 吊り下げタイプ |
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形状 | 筒型 |
素材 | プラスチック製 |
サイズ | 140×340mm |
重さ | - |
容量 | - |
14. おしゃれなガーデンインテリアにも
eva-solo バードフィーダー
北欧デザインのおしゃれなガラス製バードフィーダー。透明で華奢なアイテムが二つ入っており、並べて吊り下げてもおしゃれでしょう。
設置タイプ | 吊り下げタイプ |
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形状 | 皿型 |
素材 | ガラス製 |
サイズ | 約110×120mm、ケーブル約300mm |
重さ | 約214g(2個) |
容量 | - |
15. 全方面から新鮮な餌が食べられる
ナチュラルペットフーズ エクセル バードフィーダー
透明なアクリル製の筒で、餌の残量がわかりやすいのが特徴。ふたや皿部分は鉄製で耐久性にも優れています。皿部分には止まり木も付いていて、鳥が集まりやすいですよ。
設置タイプ | 吊り下げタイプ |
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形状 | 筒型 |
素材 | アクリル製 |
サイズ | 125×125×235mm |
重さ | 180g |
容量 | - |
バードフィーダーの設置・使用方法
ここからは、バードフィーダーを設置するときのルールや使用方法をご紹介します。バードフィーダーでの餌やりは野生の鳥と関わる行為のため、ルールを守って楽しむのが必須です。事前にしっかりチェックしておきましょう。春夏は設置を避ける
日本野鳥の会は、自然界に食べ物が豊富な春夏の設置を避けるよう、公式サイトに記載しています。ヒナが育つこの時期は、できるだけ人が用意した餌ではなく、それぞれの種類ごとに合った自然界の餌を食べさせてあげましょう。設置におすすめな時期は、虫が少なくなる11~3月です。毎日新しい餌を置く
残った餌は捨て、毎日新しい餌を用意しましょう。果実は特に古くなりやすいです。バードフィーダーの古い餌を食べた鳥の間に感染症が広がったケースも報告されています。いつも清潔に
掃除をし、常に清潔な状態を保ってあげましょう。シーズン終わりには消毒を
ワンシーズンの設置が終わったら、消毒をするのが望ましいです。バードフィーダーにはどんな鳥が来るの?
バードフィーダーを設置したらどんな鳥が来るのか気になりますよね。ここではバードフィーダーに主にやってくるかわいい鳥の種類を紹介します。メジロ
メジロはスズメよりも小さく、都会の庭でも観賞できるかわいい風流な鳥です。抹茶色の体に、白目が目立つキャラクターのような瞳を持っています。甘いものが好きで、ミカンをはじめとした果実や、砂糖水を置いておくとやって来ます。やや高い木にとどまるので、2階からの観察がおすすめ。シジュウカラ
ちょっと黄色っぽい部分が特徴的な鳥です。頭は黒く、頬は白い色をしています。ほぼ全国で見られますが、西日本には少なく、北日本に多い傾向が。ヒマワリの種や果物が好物。ツグミ
ツグミは渡り鳥で、冬を越すために日本へやって来ます。身体は茶色っぽく、ウズラのような斑点があります。好きな食べ物は果実。やや警戒心が強いので、家から距離を取った場所にバードフィーダーを置くのが観察のコツです。ジョウビタキ
ジョウビタキもツグミと同じく、越冬のためにシベリア方面からやってくる渡り鳥です。オスは鮮やかなオレンジ色のお腹に、黒い頭部と羽根のはっきりとしたコントラストが特徴で、観賞甲斐がある見分けやすい鳥です。ピラカンサのような、小さな赤い実を好みます。オナガ
ヘルメットをかぶっているような、黒々とした頭部が特徴です。「オナガ」という名前の通り、尻尾が長く、木に留まっていると薄水色の背中~尻尾が垂れ下がって見えます。果物やひまわりの種などの種子、ピーナッツ、クルミも食べます。ほかにもスズメやヒヨドリなどが定番の観賞しやすい鳥です。ただし気の強いヒヨドリは、同じく果実を好むほかの鳥を追い払ってしまうこともあります。鳥ごとに木に留まる高さが違うので、観賞したい種類に合わせてバードフィーダーを設置する高さを変えてみましょう。高低差をつけて複数設置するのもおすすめ。
バードフィーダーに野鳥を上手に呼び込むコツ
せっかくバードフィーダーを設置したのに、小鳥が来ない?そんなときは、下記のポイントをチェックしましょう!設置場所
種類によっては警戒心が強く、バードフィーダーが建物に近いとやって来ない鳥も。できるだけ家から距離を取ったところに設置しましょう。おすすめは木陰や植物の近く、雨がかかりにくい場所です。餌の種類
鳥によって好む餌が違います。「バードフィーダーにはどんな鳥が来るの?」の項目を参考に、呼び込みたい鳥の好物を置いてみてください。人気は果物やヒマワリの種です。カラス対策・ヒヨドリよけ
カラスやヒヨドリに餌場を奪われてしまうこともあります。バードフィーダーの入り口を小さくしたり、細かな網をかけたりして、小鳥が優先的に餌をついばめる工夫をしましょう。DIYに挑戦!100均の材料でバードフィーダーを自作する方法
バードフィーダーは、自作の物を使うことも可能です。手作りのアイテムを使えば、より愛着が沸いて野鳥観察を楽しめますよ。今回は、金属製の吊り下げ型タイプと、材料費を抑えて作れるペットボトルの筒形タイプをご紹介します。吊り下げ型バードフィーダー
材料:金属製の灰皿、チェーン三本、S字フック、アクリル絵の具、ニス道具:キリ、トンカチ、ペンチ、スポンジ、刷毛
1. キリとトンカチを使って金属製の灰皿に3カ所穴をあける
2. スポンジを使ってアクリル絵の具で灰皿に色を付ける
3. 刷毛を使ってニスを塗る
4. ペンチを使って灰皿にあけた穴にチェーン1本ずつ通す
5. S字フックに3本のチェーンの先端をかけ、ペンチで閉じる
ペットボトルで作る筒型バードフィーダー
材料:ペットボトル容器(キャップ付き)、針金、割り箸、ゴム道具:キリ、ペンチ、カッター
1. キリを使ってキャップの中心に1カ所穴をあける
2. あけた穴に針金を通し、キャップの裏面部分に当たる方の針金をペンチで曲げて抜けないようにする
3. カッターを使ってペットボトルの下の方、前後2カ所に切れ込みを入れ、給餌口を作る
4. 割り箸を給餌口に通し、ゴムで固定して止まり木を作る
5. 飲み口からシードを入れる
6. キャップを閉めて針金で引っかければ完成