家庭用の小型ビニールハウス・おしゃれなミニ温室おすすめ24選

「冬になると植物を枯らしてしまう」、「苗をうまく越冬させたい」そんな人にぜひ試して欲しいのが、ビニールハウスや温室です。一般的にビニールハウス・温室というと、農家や植物園などの大規模な設備をイメージする人もいるかもしれません。でも実は、庭やベランダにも置けるコンパクトサイズのものも、たくさんあるんですよ。
この記事では、家庭用のビニールハウスや小型温室のおすすめ商品をタイプ別に紹介。さらに、選ぶ際のチェックポイントや自作アイデアもお届けします！

ビニールハウス・温室のメリットは？

ビニールハウスや温室を使うことで得られる、主なメリットを紹介します。

寒さに弱い植物を低温や霜から守る

耐寒性の低い植物や幼い苗などは、冬場の低温で弱ったり、枯れてしまったりすることがあります。とくに、熱帯・亜熱帯地方などを原産とする植物は、健全な生育に15℃程度必要な種類もあり、越冬時には温度が下がり過ぎないよう管理が必要。
そんなときに活躍するのが、ビニールハウスや温室です。冷気や風雨、雪、霜など、植物にダメージをあたえる外部環境から植物を守り、生育に適した環境をつくることができます。

遮光や害虫対策にも

ビニールハウスは冬以外にも活躍します。ビニールカバーの内側や外側に遮光ネットを張ることで、夏の強い日差しによる葉焼けや乾燥から植物を守ることができます。製品によっては、ビニールカバーを防虫ネットに交換できるものも。カバーを替えればいちいち建て替える必要がなく、一年中使えるので便利です。

ビニールハウスの温度管理には「温室ヒーター」

ビニールハウスや温室は、冷たい風や空気を遮ることができますが、日中と夜間では外気温の影響で温度差が出てしまいがち。ハウス内の温度を一定に保つには、温室ヒーターの設置がおすすめです。

温室ヒーターの種類や選び方は、こちらの記事で紹介しています！

家庭用の小型ビニールハウス・ミニ温室の選び方

ここでは、小型ビニールハウスや温室を選ぶときにチェックしたいポイントを紹介します！

設置場所の広さで選ぶ

家庭用のビニールハウスや温室には、数鉢だけ入る小さなものから設置にある程度のスペースが必要なものまで、さまざまなサイズがあります。適切な大きさのものを選ぶために、設置場所の広さを計測しておくと安心です。

屋外の広い場所には大きめのサイズ

畑や庭などスペースに余裕がある場合は、人も入ることができる大きめのビニールハウスが設置できます。家庭菜園を楽しんでいる人は、越冬野菜の管理や苗作りなど、雨や雪を気にせず作業ができるのもうれしいところ。市販の家庭用ビニールハウスには、庭の片隅に置ける0.5坪ほどのものから、広々と使える数坪タイプまで幅広いサイズがあるので、設置したい場所に合わせて選んでみましょう。

ベランダなど狭い場所にはコンパクトサイズや棚付きタイプ

ベランダや玄関先などあまりスペースがない場合は、できるだけコンパクトなものを。縦の空間を生かせる棚付きタイプであれば、狭い場所でも植物をたくさん収納できます。棚に置いた鉢が重石代わりになるので、風にあおられにくくなるというメリットも。カバーを外せば、そのままフラワーラックとして使えるので一年中活躍しますよ。

室内など限られた場所には卓上タイプも

部屋の窓際など小さなスペースには、家具の上にも置ける卓上タイプがおすすめ。ミニサイズの多肉植物や小型観葉植物、挿し木苗の越冬対策にも最適です。小型温室にはおしゃれなデザインのものが多いので、インテリアとして楽しめるのも良いですね。選ぶ際は見た目だけでなく、日光を取り入れやすい設計か、扉が大きく開いて植物の管理がしやすいかなど、機能性も忘れずにチェックしましょう。

鉢の数や植物の大きさで選ぶ

せっかくビニールハウスや温室を購入したのに、植物が入りきらなかったら困りますよね。また、鉢を詰め込み過ぎても葉が傷んでしまったり、ムレて弱ってしまったりする原因にもなるので要注意。 そんなトラブルを避けるためにも、鉢やプランターの数、植物の大きさは事前に把握しておきましょう。
ミニサイズの植物が数鉢だけであれば、上からかぶせるだけのビニールハウスや小さな温室でも十分ですし、鉢やプランターがたくさんある場合は、できるだけ床面積が大きいものや棚付きものがおすすめです。背丈のある植物には、縦長タイプのビニールハウスや、棚板を着脱できるラックタイプを選ぶと良いでしょう。

鉢が少ない場合には小型のビニールハウス

鉢やプランターの数が少なければ、小型のビニールハウスや温室で対応できます。フラワースタンドを使っている人は、上からすっぽりかぶせて使えるタイプもおすすめ。注意点としては、小さいビニールハウスは風で飛ばされやすくなること。アンカーなどの金具で地面に固定するか、カバーの裾に重石をしておくと安心です。

背の高い植物には縦長タイプ

樹木などの背が高い植物には、縦長タイプが適しています。鉢植えをすっぽりカバーできるビニールハウスのほか、棚付きタイプでも植物の背丈に合わせて棚板を外すこともできるものも。下段にほかの鉢植えを置くことができるので、スペースの無駄を省けます。

風に強いタイプを選ぶ

吹きさらしの場所に設置する場合や、強風の日が多くなる春先には、ビニールハウスが風で飛ばされないように対策する必要があります。おすすめなのは、ハウスを地面に固定するためのひもや金具が付属しているもの、または風の影響を受けにくいロータイプです。トンネル状になった横長タイプは、畑の畝（うね）や長さのあるプランターもカバーできます。窓付きのものを選べば、気温の高い日に換気をしたり、水やりなどの作業をしたりするのに便利です。

使用頻度や設置のしやすさで選ぶ

ビニールハウスを使うのは冬の間だけ、オフシーズンはコンパクトに収納できるものが良い、という人には折りたたみ式のビニールハウスがぴったり。とくに、ワンタッチで広がるポップアップ式は面倒な組み立てが不要で、誰でも簡単に設置できます。ただし、上からかぶせるだけで窓がない製品もあるため、水やりや植物の出し入れが少々面倒なことも。また、このタイプも風に飛ばされやすいので、金具やレンガなどで強風対策をしておきましょう。

ビニールハウスの価格｜サイズや設備によって値段はさまざま

ビニールハウスの大きさは、ベランダに置ける小さなものから、端の出入口が見えないほど大きなものまでさまざま。サイズに応じて価格も変化します。家庭菜園やガーデニング用は1,000円ほどから購入でき、鉢を複数置けるラック付きのタイプになると2,000円ほどからとなります。

人が入れる家庭菜園・畑用の大型のものは坪1万円程度から。10坪以上になる場合は製品を見て回るより、いくつかの業者に頼んで見積もりを出してもらうほうが早く、正確です。材質やカーテンの有無、スプリンクラーや暖房をどうするかなどでも、費用は大きく変わってくるのでよく確認しましょう。コメリのような通販サイトを一度見てみると、業者との見積もり前にイメージがつかめますよ。

家庭用ビニールハウス6選｜畑や庭など屋外の広い場所に！人も入れるタイプ

ここからは、おすすめの小型ビニールハウスや温室を紹介していきます！
まずは、畑や庭など広いスペースに適した大きめのものから。人が入るのに十分な高さと広さがあるので、植物の手入れがしやすく、鉢やプランター、園芸用品もたくさん収納できますよ。

1. 風に強い！付属のペグでしっかり固定｜コンパクトな1坪サイズ

2. 前後ドア付きで出入りも換気も楽々！｜広々使える3坪サイズ

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3. 植物の管理がしやすい棚付きハウス｜カバーを外せばフラワーラックにも

4. 壁際に設置できるスリムタイプ｜2m弱の高さで大きな植物もOK！

5. 入口と窓に防虫ネット付き｜ワイドな棚を左右に配置

6. 高い植物も入るコーン型｜ファスナー付きの大きな出入口

小型ビニールハウス8選｜ベランダなどの狭い場所に！コンパクトサイズ・棚付き

ベランダや庭の片隅など、狭い場所に置ける小型ビニールハウスを紹介します。どれも開閉口が付いているので、水やりや換気も楽々できますよ。植物の数が多めであれば、棚付きのタイプもおすすめです！

1. 2段の棚付き｜カバーを外せばフラワーラックにも

2. 4段タイプでたくさん置ける｜換気しやすい前面開口

3. フラワースタンドもすっぽりカバー｜工具要らずで簡単組み立て

4. 折りたたみ式の棚で手軽に設置｜棚板は着脱も可能！

5. シンプルデザインの縦型ハウス｜天井開閉で水やり楽々

6. ドーム型の天井で水がたまりにくい｜錆に強く丈夫なアルミ製棚

7. 木製棚でナチュラルな雰囲気に｜棚板はカスタマイズ自在！

8. 折りたたみ式で簡単設置｜全面半強化ガラスで保温性も抜群！

小型ビニールハウス3選｜風に強い！ロータイプ

ビニールハウスで心配なのが、風にあおられやすいこと。風の強い場所に設置をするなら、背の低いタイプやトンネル型のハウスがおすすめです。背の高い植物には向きませんが、畑で野菜の苗を越冬させる際などに大活躍しますよ！

1. 支柱の上からかぶせるだけ｜ファスナー窓付きで作業もしやすい

2. 低温期の育苗管理にも｜木枠付きのドーム型ビニールハウス

3. 天井部分が大きく開く｜強風対策用のロープとサンドバッグ付き

ベランダや畑の台風対策はこちらの記事で！

おしゃれなミニ温室＆小型ハウス4選｜室内観賞にもぴったり！こだわりデザイン

室内で小さな植物を育てている人に最適なミニ温室と、庭先でも映えるおしゃれな小型ハウスをピックアップ！室外使用も可能なので、天気の良い日はベランダで日光浴させるのも良いですね。

1. 小さな観葉植物に｜IKEA（イケア）の人気ミニ温室

2. 植物を飾りながら温度管理｜作業しやすいフロントオープン式

3. 楽な姿勢で作業できるハイタイプ｜マットブラックがおしゃれ

4. ドーム型のミニハウス｜カバー前面はファスナーで開閉自由

組み立て不要の小型ビニールハウス3選｜パッと開いてすぐ使えるポップアップ式

「組み立ては苦手」、「時間を使って組み立てるのは面倒」という人は、開くだけで設置できるポップアップ式のビニールハウスはいかがでしょうか。使いたいときにすぐに使え、不要になったらたたんでコンパクトにしまえるのも魅力です。軽いので、移動しやすいのもおすすめポイント！

1. 組み立て不要のポップアップ式｜場所を取らないテント型

2. 小～中サイズの植物に｜換気用の空気穴付き

3. 長さのあるプランターにも最適｜ワイド＆スリム設計

小型ビニールハウス・ミニ温室｜比較一覧表

上記で紹介した、小型ビニールハウスとミニ温室をタイプ別に表にまとめました。

畑や庭など屋外の広い場所に！人も入れるタイプ

ベランダなどの狭い場所に！コンパクトサイズ・棚付き

風に強い！ロータイプ

室内観賞にもぴったり！こだわりデザイン

パッと開いてすぐ使えるポップアップ式

小型ビニールハウス・ミニ温室を自作｜100均アイテムでも手作りできる！

DIYが得意な人は、ビニールハウスの自作に挑戦するのも良いかもしれません。手作りすれば、設置したいスペースやプランターのサイズにぴったりなものができますよ。
ここでは、100均やホームセンターで販売されているアイテムを使った、小型ビニールハウスの自作アイデアを紹介します！

100均の支柱やワイヤーネットを骨組みに

100均で販売されているトンネル支柱やワイヤーネット、突っ張り棒などで骨組みを作り、側面や天井部分にビニールシートを張って作る簡単アイデア。天井部分のシートは、クリップで留めるだけにすれば水やりも楽にできますよ。工具も使わず、はさみだけで作れるのも良いですね。

メタルラックを透明なシートでカバー

ホームセンターなどで販売されているメタルラックも、ちょっとの工夫で小型温室に！作り方は、好みの大きさのラックに透明なテーブルカバーを張るだけと簡単。保温性をもっと上げたいという人は、窓ガラス用の断熱シートもおすすめです。

多肉植物に！3Dプリンターで作るおしゃれなミニ温室

3Dプリンターが自宅にあるという人は、プリンターで作るパーツと竹ひご、ビニールハウス用のビニールでミニ温室が作成可能。3Dプリンターがない場合も、プラ板を組み立てて作ることができます。こちらの展開図をもとに、プラ板に折り目を付けたりカットしたりし、接着したらおしゃれなミニ温室の完成です！

詳しい作り方はこちら

小型ビニールハウスやミニ温室で上手に栽培管理！

植物の冬枯れ対策や育苗管理に、ぜひ取り入れたいビニールハウスや温室。家庭用ハウスは、棚付きのものやポップアップ式など、バリエーションが豊富なのもうれしいところ。サイズもさまざまなので、ベランダや庭などスペースに合ったものがきっと見つかりますよ！